4-6 子供達の卒業
夏が過ぎ時も過ぎて子供達は、各々の道に進んで行ったがミーナとの子はセイルーンに行った、留学で何かを得たらしくアッチで働いてる、王室関連らしいがミーナは何も聞いてないらしい、先代国王の死去やジェラールさんの葬式と色々あったからね。
「ワシをまだ殺すで無いわ! 雅士」
「ワシもまだ生きてるぞ! まだまだ大陸を楽しみ尽くすぞ!」
何か霊が騒いでるな……………
「アナタ、冗談でも笑えないわよ…………」
ミーナに言われたので此くらいにする、何せ酒泉で若返った三人集刺されない限りは死なない、現状ベレスターさんはミリーの商会で好き放題してるし、特にエルフの国から更に向こうの国に商談に行ってるよ、魔女の国にね…………商売熱心過ぎるよ………あの人。
異世界からの移住受け入れはもうしてないが、私の魔力分身は元気に今日も店を開き、また誰かを助けてたりしてるだろう、セーラ達が私の妻に成ったのも魔力分身達の活躍が関係してる、そのセーラ達は今も老いないままの姿で居る、ローリエは新しく優依を教師から強制引退させて、ブランデーの街で私と開発した小人ケーキ(小人の街の材料ケーキ)で、作ったケーキで店をしてる。
ルキノは冒険者に成った子供達と、旅に出掛けた妻の中で一番親バカを発揮した妻だ、勿論ルキノはアドバイザーとして同行してる、たまに私や光國さんや十兵衛さんと手合わせしてるから、久々の旅でもモンスターに怪我する程弱くはないだろう。
リザとエルザはセーラと共に、ローリエの店の店員をしてるよ年齢と容姿は合わないから、今もメイド服着てても違和感がない………ローリエが着ると、年齢知ってる常連がドン引くけどね………セーラは、基本会計だけをしてるよ………たまに変な客来るが、リザとエルザが痛め付けてるよ。
エナは後任を育てて、今や社長としてのんびり新しいパン開発をしてる、何処かのコンビニデザート開発の様に。 アネッサとアリシアとアリスの三人は、初お母さんに成ったレムに母親アドバイスをしてる、ミリーは忙しく儀弟とたまに交渉をしてる、もっとステンレスが欲しいらしい。
春華はナナと同じ道に進み、鷲羽博士やエルビー博士にナナから、科学の弟子入りをして新たにジエット飛行機を作り、空にモンスターは居るが飛行モンスターが嫌がる音を発見し、それを使い大陸内移動に空の便が増えたが、大陸外には使えない。 大陸外のドラゴンには通用しない模様、勇樹と優依華はアリスの後継者として、魔女の国に魔法薬の修行に行った。
「大丈夫かな? 子供達………」
そう空のかなかをみるアリス、たまに物悲しげな顔をする……まだ優が大陸に居るのに、優は私の後継者として死んだゴブ太達の子供たちの、現場監督とトラクター操作を私から学んでる最中だ。 ゴブリン達の寿命は以外に短かったと思ったら、奴等は八十近くで老衰で亡くなった…………
「ボス、俺だけまだ生きてますよ」
ゴブ助とゴブ太が、杖を付きながら現れた………
「お前ら老化が早いよな…………」
「ボスは年取りませんよね…………」
それはクリスさんに言って…………そう言えば、クリスさんは酔っ払った罰で高次元の偉い神様だかに、説教と叱られてるとクリスちゃんから聞いた、クリスちゃんはまだまだ忙しそうだ、クーちゃんは漁師達から崇められながら豊漁の女神として、漁師のおじちゃんお兄さんから船に乗って欲しいオファーが絶えない。
三毛ポンは酒泉の主と化してる、コンちゃんは豊作の狐様として秋祭りは神輿に乗せられて、桜梅まで担がれて行く………まあ向こうで、沢山キツネうどんを食べさせて貰ってるらしいが。
そして湖周辺は未だに開発中、鰻屋も増え鰻漁師も増えてるが未だに、鰻屋は増える方向だし新ナゴでは寿司屋が増えてる、東撫子は寿司屋は四軒止まりでマグロを食べたいなら、新ナゴに行くしかないレベルだが鯛の刺し身や、穴子等の寿司は東撫子の方が美味いらしい。
クラウス神様の試練のダンジョンは、未だに踏破した冒険者は居ないし、未だに六十階層辺りまでしか辿り着けて無い。
一体何階層在るかはクラウス神様は、私にも教えてはくれないが六十階層に到達した冒険者は、海王モンスターやドラゴンと戦える手前に達してる、一部冒険者は鬼丸さんのドラゴン騎士に入隊してる、鬼丸さんの息子が副官まで実力で登って来てる、まあ光國さん達に未だに勝てない鬼丸さん………
「大将………軽く凹むよ、あの光國殿には………年老いてるのに未だに強いし、アレは化け物だぜ………俺達鬼族は人間より長い寿命だが、あのお方は普通じゃあねぇーよ!」
酒を飲みながら愚痴を言って、翌日帰って行った………翌日光國さんが、鬼丸さんの文句を言ってたが本人に言えよあんたら。
雪と桜との息子達は、隠居の吉宗義父は息子夫婦に任せて世界旅に旅立った、危険な国は行かない様に釘を刺したが息子達には、最終手段に義父を殴ってでも生きて、連れて帰って来いとは言ってある、基本息子達に勝てるのは光國さん達位だろう。
そして数年経ち、本当にジェラールさんが他界した、競馬で燃え尽きて翌朝老衰と燃え尽きて寝室で死んでたらしい、一応真莉愛さん達に聞いたら他の異世界の時間軸が違う世界に、転生したらしい…………何か若い身体でらしい、何処かは知らないが新たな人生を送ってるらしい、モカは泣きながら何とも言えない表情をしてた、義父達も何とも言えない顔をしてたが。
ジェラールさんの遺体は、土葬で墓地に埋葬された………敷き詰められた花と共に、残り二人はまだまだ元気だがたまにベレスターさんがボケる、そろそろベレスターさんも危ないかなと思ったら、元国王義父が隠居に来た翌年に国の安泰を確認した様に、その前王が義父に隠居を託す様に安らかに息を引き取る、セイルーンでは長生きした前々王の敬意をしたらしい、一部遺髪はセイルーンに行き参列者が絶えない国葬告別式に成った、光國さんの計らいで海が見える場所で特別墓地を建設した、そして後を追う様に一年後ベレスターさんも旅立つ、ベレスターさんの功績はエルフの王や魔女の代表が慰問に来る程だった、良くベレスターさんと酒を飲み交わしたと、涙を流して帰って行った。
世代交代が時代を変えて行く、そして若い世代の時代は更に科学発展の時が来た、今までは街の中での無人運行だったバスが、個人で車を持つ時代に成る。 道路はアスファルトではなく魔法で舗装された道路だ、基本長距離は列車か空の旅だが北の高速路線無い場所は、自動自家用車で移動がポピュラーに成る。 エルドラードは更に美食家が来てたりする、何故か料理修行に来る者も居る、此処は酒蔵の街だった筈なんだが…………
酒の黄金郷は何処へやら、美食の黄金郷に成りつつあるが美食は酒から始まると、某偉そうな美食家が叫んだらしい………ホンマかいな。
ガルさんは相変わらずだが、何やら神の木近くにエルフが住み着いたらしい、何か意気投合したお隣さんに成りつつあるとかないとか。
ガルさん達は孫を毎日見に来る、神竜様もロマンスグレーの髪にセットして現れる、神の力を宿す人間と竜のハーフに興味が在るらしい、しかもクラウシスは普通のエーシェントドラゴンとは、また違う種族に成りそうだと言ってたがハーフドラゴンじゃあないの?
何か言いはぐらかして逃げて行った、まあ数日後にはクラウシスを見に来るのがついでで、酒を飲むのが本命な気がして成らないのは気のせいだろうか?
ゴブリン達も二代目ゴブリンズも引退し、三代目ゴブリンズがゴブ助達の意志を継ぐ、ゴブ助は英雄ゴブリンとしてゴブリンの街で、手厚く英雄の墓として手入れされてるが、ゴブ太は最強残念ゴブリンとして末代まで語られる、力はないがどんなモンスターの攻撃も数秒で回復したと、魔王アリースの炎にも回復したとか、ホラを流して後でアリスからお仕置きされてた過去が懐かしい、今は死に去ったゴブリンズは沢山の功績とおバカな功績を残した、特にゴブ太の異常な回復力と黒の逆鱗の雷と、アリスとミリーの下着を見られた逆鱗の魔法攻撃に、重傷を普通ではない回復力で回復した伝説は残る、ゴブ太の一族には恥ずかしい伝説だが。
エルナーは相変わらず、フルーツトマトジュースを飲みながら、工場で働いてるがこの頃はキャロットジュースも気に入ったらしい。
エルナーは前より甘える様に成った、実の子供が呆れる位………まあ気にしないのがエルナーである、エルナーとアリスはロリババアとゴブリンのガキに言われると、リミッターを解除し悪い顔で追って行く。 まあ女性に年齢失言は死を呼ぶよね、何処の世界だろうと地雷を踏んでは成らない。
まあ基本家の妻達とは、新婚ホヤホヤ状態が長いし喧嘩しても数日後には、仲直りする夫婦協定が在ったりする。 それでも嫌いに成れば離婚だが、現状妻から離婚されてはないし幸せを分かち合ってると思う、まあ内心は誰にも分からないがちょっとした喧嘩はたまに勃発するし、基本私が我慢してたりする………色々有るんだよ、特にお菓子とか。
別れは有ったが、此からも有るのだろうがこの先、妻との別れも経験する日が来るだろう、優依は何か永遠に近い寿命らしいから、私とアリス達と同じ時を生きて行くが何かセーラが、羨ましけしからんとか文句を言ったな………優依は、十八歳から年齢が止まったらしいが、アリスが親近感とライバル視してたりする、不思議な魔道書も持ってるし優依も高次元神様に、ご縁が有るらしいし。
そしてゆったりと時代は変化する、大陸で競馬は更に白熱しそれは同盟国でのワールドカップが、発案されたらしいが君達サラブレッドの長距離輸送を、何回もする気なのかな?
だが桜梅競馬場で、同盟国ワールドカップ競馬が開催されるが、パワーバランスが悪いので却下に成った結局、それに今はリリーの牧場が旋風を巻き起こし、異世界サラブレッド三世時代が到来中、白い雷神と呼ばれる様に成ったコントライト、だがその子孫の活躍も数年だけだった。
三世代目には受け継ぐ品種に陰りが見える、日本の競馬でもパーソロン系が歩んだ道、それはシンザンやメジロマックイーンやシンボリルドルフ、トウカイテイオーの名馬の後継者の血族が途絶えた道、母系に残っても最後は歴史の中に埋もれて行く、流行り廃りは競馬には良く有るが台頭する血統が現れれば、消え行く血統もある。
例えばシンザンの血統のボワイセル系は、地球上にはもう絶滅に近いか消えたかの激レア血統に成ったし、メジロマックイーンやシンボリルドルフの、パーソロン系も今やサンデー系の母の父系扱い、全盛期の名は消えつつある。
だがこの大陸は競走馬以外にも、生きて行けるシステムが在るがそれは騎手学校だったり、得意分野の距離で生き残るである。
幸い地球の日本とは違い、巨大な大陸血統が生き残る術は在る、それは南の競馬で新しく開設された長距離チャンピオンシップ、他にもウッドチップのレースも増えて脚が遅く、パワータイプの血統が生き残るレースも増えつつ在る。
エクリプス系コントライトが生き残るかは、子孫達次第で在るがグリーングラウス産駒は、今再燃して来てたりする。 ジェラールさんが燃え尽きたのは、実はグリーングラウス系産駒が大穴を出した日だったりする。
そして再び歴史の扉は開かれる日が来る。
ジェラール「甦りか転生を要求する、今すぐじゃ!」
??神「爺さん、馬券を買うために転生も無理だぜ」




