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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
第四章 競馬と国の歴史の幕開けと時は流れる
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4-5 酒の街エルドラード、黄金郷ではないが………

酒造に工場の区画争奪戦が始まった、ブランデー方面からの入り口は街の顔で、三軒がくじ引きをして一軒が勝ち取るが別に何処に店が在っても、基本変わらないし酒造の入り口が汚ければ、誰も入らないだろうしそれは各酒蔵の工夫次第だろう。


工場と言え表は酒蔵によっては、店だけしか売らない限定酒や酒を使ったお菓子も売るだろう、何酒蔵か優依に相談をしてたりする………私は忙しいから。 ウイスキーチョコとかアリス達が要望してたな、基本チョコの生産率は大陸で消費量しかないし、南の開発は基本打ち止めだ………モンスターの生息域を減らすと、街や集落等に被害が出る為だ………南のドラゴン以外は、基本穏やかなモンスターが多い。


それに美味しいお肉のモンスターを減らしても、後々意味はないし乱獲はしないが程々でモンスターを狩る、害虫のモンスターは殲滅駆除だけどね。 さて区画整理が終わると各職人や従業員の住居区は、酒蔵の近くに成るのは必然的………何せ酒蔵の情報洩れ対策の為に、やはりある程度の制約をするし私の酒造りの方も、情報の漏洩や設備の仕組みを出したく無いので、ある程度信用無い者以外に機材投資をしてない。


街の近くにはワインとブランデー専用農家も、各酒蔵で配分してたりするがそれは、株分けに成功した葡萄の一部だが異世界から来た葡萄も、一部ワイン酒造が買ってたりする。


蜂蜜酒は何種かの蜜蜂モンスター達と契約し、酒造の建物完成後引き取りに行く予定だが、蜜蜂達は今は冬眠中な為にどの道手には入らない。


慌ただしく大工や建築会社が動き回る、主に従業員の家の建設だけど急いで作る所、少人数だからそこまで急がない所などに分かれる、輸出用ブランデーの酒造のドワーフ達は私の製造蔵で、蒸留設備をランクダウンしたのを区画が決まり次第建てて、もう稼働の準備を初めている。 此方は備長炭やガスを使った蒸留製法にしてる、ランクで備長炭加熱やガス加熱の蒸留に分けてる、まあ基本輸出用でこの星産の葡萄ブランデーを造る。


リンゴは桜花で三蔵で輸出ブランデーを、専用で作ってるので問題はないし蜂蜜酒は、大陸限定の販売許可を出してる………余り大量に、蜂蜜を持って行かれても困る。 近年エナのハニートーストが人気で、蜂蜜を使ったパンがある程度制限を掛けてるが、それでも噂で聞いたパンを食べたいと来る観光客や、リピーター熱が収まらない………今は南の蜜蜂の蜜で作ってるが、味は家の側の蜜蜂の蜜が一番良いらしい。 まあ桃とかの授粉のついでに蜜を運んでるし、南と此方では蜜の採取した味が違う。


更に北にも蜜蜂モンスターは居るが、交流が此方の蜜蜂とはないし蜘蛛達と、交渉するかは未だに不明で派遣してないし何処に居るかも不明。 居るのは確実なんだがね、他にも妖精の森の集落は基本的に私以外と交渉はしない、彼女達はお菓子が美味い人間しか交渉しない、エナのハニートーストでは陥落しなかった連中だから、生クリームトッピングのプリンに勝る菓子は無い、お陰で良質の妖精蜜を大量に手に入れたが、一部はキャラメルにしてプリンにして還元してるよ。


さて白ワインや赤ワインの酒蔵が、三月下旬には完成しワインを使った料理人を雇い、レストラン経営も視野に入れた酒蔵も現れる、北の港から産地直送輸送で魚料理と白ワインのレストランも、追加増設する所も出始めた。


何かパリの一等地みたいな店構えに、一部酒造は成り始めてるがそれは人間の方、エルフ達は自分達のペースで店を開店し持ち込んだ、蜂蜜酒を少量から売り始める。 ドワーフの酒造は、一部葡萄ブランデー解放を解放し他のお大麦ウイスキーや、ドワーフ秘技秘伝酒造ワインを売り始めたがやや辛口系、アルコール度高い大麦ウイスキーも鋭利試作中、一部南に拠点を置いてるさとうきびで作った、泡盛ぽい酒も売り始めた。


四月に入り新しい酒の街、酒の黄金郷(エルドラード)は春の暖かさと共に活気を帯びる、ブランデーの駅に降りやって来る酒好き達に、美食を名乗るエルフやセイルーンの貴族や紫色の着物を着た、何か頑固そうな黒髪に白髪混じりの男とその連れや、何かやさぐれ気味な黒いスーツとパンツによれよれワイシャツの男や、その彼女らしきオカメ顔の女性が行く。


『う・ま・い・ぞぉー!!』とか、何か騒ぐ客まで居るらしい………居るんだな異世界には、○王的なのが…………味○子も居るのだろうか? 某ご隠居がこの頃よく見るが、息子を連れて来てるみたいだ、ミーナがぼやいてた様な気がする………夕御飯は、息子達何人かご馳走に成ってるみたいだ。


義理弟がその内に、王の公務を一部任されるから来れなくなるとぼやいてた、君の父………義父はかなりのペースで遊びに来てるけどね、ミーナが呆れる程夫婦揃ってお忍びで。


そして新しい仲間との出会いも、妖精達の信頼を得て叶ったがこの新たな仲間、親指小人達はその由来通り親指の大きさの小人だ、基本女の子の人口が多いが生態系は未知数であり種族は、彼等以外にも異空間で繋がってるらしく異世界から、色々な物がこの小人の街フラワーガーデンには在るらしい。 この街ではお金は通用しない、加工してない宝石の原石や砂金やプラチナの大きな粒や、ワインや酒が物々交換の条件らしい、勿論甘いお菓子を提供や食べ物の提供も可能らしい、一応蜂蜜とジュエルビーストの宝石と交換した、結構な量の蜂蜜の壺の山をゲットしエナに渡した。


この数週間後に幻のハニートーストが、色々な国から食べにやって来る事に成り、エナは私とのスキンシップが出来ない忙しさに、やや病んだりして回復させるのに大変だった、一応従業員夫婦………元冒険者だった二人が、何とかエナが休んでる間を切盛りし新たな従業員を増やし、何とかエナの穴を埋めたが新作を作れずに、幻のハニートーストの販売だけでこの年は過ぎ去るのだった、それはついでに産休も入りしばらくは彼等の奮戦は続く。


話は戻り夏、可愛い系ワンピースが似合う妻達は子供を連れ、桜花まで遊びに向かった………エナ以外………エナは甘えん坊に成り、暫くアリス達が仕方ない空気で見逃されてる、回復したら容赦無さそうな気がするが………


優しくエナの頭を撫でる………やや暑いが、エナはゆっくりと身体を回復させながら、娘ミリエットと私に甘えながら風鈴の音色を聴きながら昼寝をする。 困った親子だな………まあ可愛い妻と愛娘だし、まあ甘えん坊なのは問題ない………反抗期に、娘に嫌われたら死にそうだが。


ミリエットはエナの髪質と美人な娘だ、赤茶の綺麗な髪は男子にモテモテらしい、そいつら娘にイタズラしたら許さんからな………それが、好きな娘にする少年のアレでもだ。


まあ息子達がそこら辺は、何とかしてるだろうな………何となくだけどね、息子には正義感が強いのが居るし………


今日は二人にご馳走作るかな、………ブルーの竜田揚げに冷製カニ料理かな、沢山居ると喧嘩になるしな………蟹は。


その日ミリエットが寝た後、二人の時間を過ごした………激しく燃え上がったが夜は、これがではないが新しい命は宿ってたりする、エナが久々に妊娠したのは疲れた身体を癒して、新しく命に出会う為だったかも知れない、後に凄い子に成るとは誰も思わなかったが、光國さんの息子さん絡みだけどね。


六日後に楽しんで来たアリス達が帰って来た、一応息子達の高校はブランデーではなく、桜花の予定だ………一人暮らしをしたいらしい、娘は首都桜梅の女子高希望らしい………気が早いな子供達は、しかも優依が教師をしてる高校を避けてる分かり易く、まあゲートで通勤してるから実家から通えるが、優依と義父達の区画から通学はキツイらしい色々と。


そんなこんなで、桜花で遊びながら桜花の学校区画を下見して来たらしい、帰りに温泉に一泊してから。


こうして今年の上半期は過ぎて行くのだった。



禎丞(よしつぐ)「父上、僕の出番はまだですか?」


光國「俺に聞くな、息子よ」

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