4-1.5 Café CAT HOUSE 二号店
競馬元年に、新しく異世界から客を呼ぶ店を作った店で、私の分身体とジェラールさんで始めた、クロの子供の一体に真莉愛さんの力を付与し、人間に変身出来る様にクロと雪に許可を得てベルの名を与え、クロの見習いとして分身体と働いて貰う。 主に異世界の人達が競馬を楽しむ事を目的だが、あわよくば競馬にのめり込み馬券販売で儲ければと思った、まあ結果だけ言おう………大儲けだ………その効果は今年早くも出る、異世界から競馬を見て此方で牧場をしたい方も来たし、仲間に連れられて来た少女が教師として後に採用したが、少し勉強にスパルタな子の元異世界に連れ込まれた日本人、そして競馬にのめり込みその少女を連れて来た双子と仲間、そしてこの二号店は魔石の両替以外にもその世界の、スパイスや香辛料や茶葉や酒等の買い取りも始めたが、買い取りは土日に副業したフローラさんに任せた、彼女は優秀過ぎる………光國さんの片腕でも、大活躍しそうな予感がする。
まあしなかったが………その代わり、魔力分身体の賄い料理を提供したが、後に私の魔力分身体に惚れたらしいが………まあ頑張ってくれ、入れ替わる分身体達…………そしてカモ………もといお客様大一号は、キャスビル常連客様である………カモ確定である。 石田………ジェラールさんもカモだが、ジェラールさんあんたは従業員でしょうがよ、まあその時には分身体はメイン競走日以外は居ないが、その他時は………一号店に戻ったよ、週二回開店にしたCaféCATHOUSEに。
「何だ? 前と違う内装では無いか、他の場所に競馬専門店とか書いてあったが、競馬とは何だ?」
ちょうど第二Rが終わり、第三Rのパドックが近くのモニターに映る、常連客のキャスビルさん達は新しい物に興味津々、馬券は大銅貨一枚から買えるのは日本と変わらない、買い方の説明をし色々な異世界の文字のボタンを押せば、その国の文字や数字の競馬新聞が印刷され売られるが、此方は大銅貨五枚で売るが少し高くても結局誰しも買うのである。
キャスビルさんは相棒のアムロさんと、モニターを見てから何ヵ所かの部屋の扉を見付けるが、彼等はその部屋の説明を聞きガラス張りのスタンド席に行く、扉をくぐれば店に戻りコーヒー等買って、スタンド席で競馬が観戦出来るし最上段の場所には、馬券販売所と払い戻し所が完備されてるが店にも在るが、基本店内はジェラールさんとモカさん位が使うだけ、たまに他の客も興味本位で使うが………生観戦にハマった客に、店内販売場は人気はない………無いのである。
後にキャスビルさんは奥さんと娘まで連れて、競馬にのめり込むが良いカモだが、奥さんは凄い勝負師で負けより勝ちの確率が高い、恐ろしい客だがとある爆発案件にはボロボロに成る、それは大半の人が涙した大波乱劇である。
「なかなか面白い娯楽だ、では賭けてみるさ」
不敵な笑みで馬券を買うキャスビルさん、アムロさんは新聞に興味津々らしく質問をしながら、競馬新聞を早く理解し直感と競馬新聞の情報だけで、この日アムロさんは一人勝ちを続けた、涙眼のキャスビルさんを無視をして…………
そしてキャスビルさんは帰る前に、ブランデーとフィレステーキを食べてから帰った、何処かで食事をして来たと思われる様に、まあ向こうに帰ったら半日しか経って無かったらしいが。 まあ酔っても仕事をさせられたらしい、何か愚痴が翌日も来て言ってたらしいが、翌日も大負けしたのは言うまでもない、まだ新馬戦やオープン戦にオープン特別戦に、グレードⅢのメイン競走しか無いが、南の競馬スタンドで観戦し負け続けたキャスビルさん、キャスビルさんが初当たりしたのはもう少し後の話し、そして異世界の競馬好きは輪を広げて行く、此方の競馬場に魅せられた人が移住したりと競馬は、次元を越え熱狂の熱を広げた。
そして競馬元年初年度GⅠは、初めて盛り上がる雰囲気のレースに飲み込まれたキャスビルさんは、買った数枚の内の一枚が当たったのである、快感に酔いしれたキャスビルさんは後に灰に成る競馬を経験する、そしてその頃に知り合いの双子冒険者も競馬にハマるが、まさか移住までして来るとは誰も思わなかったが。
そしてドワーフやエルフ等の、競馬異世界ファンが増え始める、美味い食事と美味い酒に熱狂する迫力の歓声とレース、大きなレースは種族や世界を越え語り合い、時に白熱論争すら起こる始末だが喧嘩や刃傷沙汰は出禁、一人やらかしその人物はもう姿を見なかった。
そして翌年、新しい店のマスターのコーヒー目的客と競馬客で、CaféCATHOUSE二号店は更に繁盛するが、新しくメニューのパンを食べに常連客が増えたのは言うまでもない。 葡萄の苗木一つで大金に換金したエルフも居る、そのエルフはブランデーの豊かな葡萄の香りにハマり、後に移住して葡萄畑のオーナーに成り、競馬とブランデーを楽しみながら北のエルフの葡萄の街、ブエレーの街を作ったのだが更に長い時の中で、牧場馬主として競馬に参戦する。
そして競馬二年目の春、賑わう競馬スタンドには現地予想に議論するエルフとドワーフとアムロさん、新聞の文字は違えど言葉は通じる空間に最初は戸惑ったが、馴れれば都アムロさんはたまに部下を連れてやって来る、まあキャスビルさん的には気に入らないらしい………近くには、奥さんが居るのに何故か不服らしい。
そして第一回ブルーセブンズスターカップ、ターフGⅠの距離2100mのブランデー競馬外右回りAコースは、一番人気クライムカイザーとメグロブライアンだったが、波乱のサクラオリオンオーとサクラクロールが大接戦を演じ、人気二頭が三着と四着に沈んだ……この日灰に成った者が、立ち直るのに時間が掛かったのは言うまでもない。
キャスビル「何故だ………何故妻だけ当たるんだ!」




