4-1 国の名は
クリスさんが大食い後は平和で、新しい年の一月の元日科学者二人が用意した、生中継が放送された。
「明けまして……締めないで、おめでとう御座います」
「まー君のあのボケ、どう対応するの?」
「ただのボケだから大丈夫よ………たぶん」
そこうるさいよ、一部からから笑いされてるだろうが!
「さて皆さん、今年から王に成る方をお呼び致しますね、どうぞ……………アレ、何で義父が居るの光國さんは………まだ呑気に餅食ってる、連れて来いャァーゴブ太ぁー!」
画面が切り替わり文字が現れる。
〖暫くお待ち下さい………〗
こうしてインパクトの在る生中継から始まり、むせながら光國さんは初代王の挨拶を長々とし、緊張感が無い王と認識されたのは言うまでもない。
「…………てな分けて拙者、尾張光國が雅士殿から推薦され任された以上、皆と力を併せ国を盛り上げましょうぞ!」
この時皆のテンションは最高潮であり、そして国の名が告げられる。
「沢山の知識や文明に、沢山の異世界文化が交差する国、この国の名はソロモン………異文化交ざりし国ソロモンと命名致す」
以外に反応が薄かったりするが、ソロモンは勿論指輪や王の物語ではなく、なんとなく閃いての命名だけど光國さん達も案が無かった為、ソロモンに成ったのは仕方ないのだ。
その後セイルーンと清龍国と、三国同盟が締結されそれは生放送でソロモンの国の民の全てが、証人に成り後にエルフの国とも同盟を結ぶが、ヨーサフヨールドは同盟には成らなかったが、良いお得意貿易国として長く付き合う事に成る。
そしてセイルーンと同じく、魔族(魔力が高い人類族)国家と交流を始めた………セイルーンと隣接した国、エルスカンダルは鉄道に興味を示したが丁重にお断りした、だが酒の輸出は提携グループ商会のアウローラ商会がベルナード商会経由で輸出する、まあ前と変わらないが国の発足により、輸出の関税がやや付いた事により前より少し割高の酒を出す、純米酒は等級によって輸出規制をしてる、酒は基本国内の需要が高い為と、輸出しなくてもたまにセイルーン発の客船で旅人が来て、わざわざ音楽聴きながら酒を飲み楽しんでるからだ、酒蔵スタンプラリーが始まるのはまだ先の話し、主に新ナゴとブランデーと湯原湖に首都と桜花だ、南のとある村で作られたハブ酒成らぬ、モンスター毒ヘビ酒漬けの酒はまだ先の話し、私は無理だけで…………ヘビが苦手だから。
そしてアネッサさん提案で、魔女や空を飛べる魔法が使える人が、配達業は残念ながらエルビー博士達がドローン等を制御し、もう業務をしてるが配達に急ぎで列車より早く行ける地域のみ、業務委託として活躍するが火山ガスや危険地帯の、空の飛行は基本禁止だし危険を無視して通って死んでも、誰も遺体回収はしないし荷物の落下等による不利益は、高い違約金と弁償代が遺族に課されるのでご注意を。
あと桜花と新・尾張名古屋間の都市間路線は、現状海岸沿いしか安全は確保出来ないし、遠回りのルートしかないが余りモンスターテリトリーを、減らすと余り良くないと判断され桜花には向かわず、海沿いの在来線計画にする予定だが在来線でも、SLを走らせる予定だ………此はセイルーンから泣き付かれ、遅くのんびり旅が出来るタイプの列車を検討し、セイルーンでも採掘出来る石炭なら、どうせコピーされても痛くも痒くも無い技術て事で、蒸気機関動力のSLを作る事に成ったが、勿論一部技術は真似出来ないクオリティーにする、作成は試作SLはD51を基礎にした大型蒸気機関、予備の水タンクと石炭搭載車輌等はオリジナル、まあ水タンクに水の魔石を入れてるだけだし、石炭が無くても火属性ジュエルを稼働されば、蒸気機関は石炭加熱しなくても蒸気機関は稼働する。
魔石や魔ジュエル式動力エネルギー蒸気機関の、SLも実験するが此方は輸出はせずに、技術者の育成等や新しい物を作りたくってワクワクしてる、技術者達の仕事である………ゆっくり走る在来線も、景色を楽しみたい旅人用だ……… そして湯原湖では首都の建設が開始、湯原湖地域を二つに分けたが首都はまあ普通なら王都だが、観光や湯治温泉やガラスやスキー等のレジャー等を楽しめる、複合首都機能が在るのでまあ後に王都造る世代が出るかもだし、普通に首都として街を作る事にして名前は話し合ったが、なかなか纏まらない………湯原湖のままで良いのではとか、ブランデーが近くに在るし今度は純米酒とか、クリスさんの名前が出たがクリスさんと却下した、いつの間に参加してたんだクリスさん。
「何か、嫌な予感がしたから今来た所よ………油断も隙もないわ、人間て…………」
首都にクリスさんの名前は無いな、食いしん坊万歳とか呑兵衛の首都に成って治安が悪そう。
「…………雅士、それ以上変な想像するとチューするわよ」
「ごめんなさい、やめて下さい………」
「本気で嫌がらないでよ、雅士………凹むわよ私」
だって妻居るしクリスさんなら、普通にやりかねないし何かクリスさんのキスは、人生終了しそうな予感しかしないし………
「人生終わらないわよて、私を死神扱いしないでよぉ~」
だが全員クリスさんに関わらずに、議論をしてるふりをして見なかった事の様に話をする、結局一週間して結果色々あり温泉首都、桜梅に成ったが光國さんの好きな花の梅と桜を併せただけ、まあ他にも光國さんの今は帰れない故郷への思い、そして梅と桜が同じ木に咲くが………クリスさんけら貰った苗木には無かったが、真莉愛め………さんの方と時見め………さんから苗木を貰い、首都の顔として街路樹として枯れない桜梅は永く、その存在を残す事に成った赤や白等の賑やかな梅と、甘い香りをほんのり香らせ散る桜と……後に一部菓子屋が、色々あり捕まったりする………商品に使いたいからって、枝を無断で伐ったらアカンな。 城は洋風ではなく和洋折衷の現代風にしたが基本、高い建築にはしない………地震の揺れ対策だ、それに洋の部分はセイルーンとかの来客用、和部分は普段使いと清龍国との会談等に使う予定、用途はその時その時で使い分ければ良い。
そして街の交通機関は湖を船で運搬と、湖を周回する地下鉄や在来線にノンステップ大型バス、路面電車や中距離飛行ドローンタクシー等の交通機関が、主に移動手段に成るが中距離飛行ドローンタクシーは、主に向こう岸に渡る用なので中距離ではない………片道切符の、一旦飛び立てば向こう岸の発着所まで降りられない、故にトイレを済ませてからお乗り下さいと書かれた看板を、何ヵ所も設置し汚した場合の違反金の
提示もしてる、科学者三人からのはったり付きの警告と自分達の作ったのに、汚物で汚されたくないからが大半だし三人の作ったタクシーは、個性の塊だしな………アレ………ドローンてより浮遊する車だなアレ、それにバッテリー式のスラスターエンジン付きだし、ミサイルとか装備すれば立派な戦闘機車輌だな………車輌は、保々使わないけどね。
光國さん達に泣き付かれ、競馬場も城が見える場所に作り梅の並木道や、イチョウ並木道や四季咲き金木犀と銀木犀の並木街道も、競馬場近くに作り何故か一等地に成る場所が在ったり、競馬場近くに宿屋や大衆食堂やホテルやレストラン等の、場所取り合い合戦が起こる前に抽選会により恨みっこ無しで、とある光國さんの部下が鎮静化した。
桜梅競馬場はロンシャン競馬場を、少し和風に改造した競馬場にして此処に最初の、ダート馬場を設置は無理だった………やはり砂の粒子が、競馬に合わないので断念したがウッドチップ馬場に変更した。 後に作られる秋の競馬の祭典レースが、この桜梅競馬で行われるが長距離は4200mで、此はある意味名物レースに成るが、トライアルレースは基本GⅠ位しかない。 レースは主にターフだが、アメリカのBCシリーズと同じく、ダート競走は無いがターフと一部ウッドチップで、レースが数回行われる祭典だ………後に挑戦する外国に、エルフが参戦したのは予想外とネタバレしとこう。
この後に更に異世界から馬を連れ移住して来たり、競走馬に酪農家の二足のわらじをする経営者は、特に荒川牧場は恐ろしく強運の経営者だろう。 後に大競走馬生産牧場の一つに成るが、この一家恐ろしくやり手で分家にしても、酪農家も競走馬生産牧場でも業界の上位に君臨する、だがこの荒川牧場でも三冠馬は輩出されないのである、初代三冠馬は他の名も無い牧場て事で、その名の無い牧場は後に一代だけだが歴史に名を残した、二代目が無能だった故に牧場が潰れた為に、まあ初代が名を変え誰かさんに泣き付いたのは言うまでもない、泣き付くの多くないかなこの国の民は………まあ仕方ないか、雅士は責任者だから………仕方ないな。
そして某マスターは息子夫婦に店を任せ、雅士から異世界から競馬を観戦する客にコーヒーを出す、仕事を任せられたが実際は孫娘と仕事をしながら、馬券を買う口実を獲たお爺ちゃんである………そして、強運の持ち主その孫娘のモカはお金を貯め、新たな野望を燃やしてるが後に誰かさんと結婚するが、このモカは結婚後に更に強運が増す恐ろしい女である。
そして女性馬主三人目として、恐ろしい三人のとある男の嫁は、長く有名な馬主に成る………一人は低迷してても有名だ。
そして首都建設は更に人口増加に、更なる恩恵を与えた………競馬中継の放送、エルビーちゃん天気予報コーナー番組、在来線で行く大陸列車旅にその日のニュース等、テレビ文明と情報文明が一気に開花する、他に異世界から小説家や漫画家が来て更に文明開化し、その小説家のドラマ映画の文明開化し映画館が、ブランデーと桜花と新ナゴと建設中の桜梅にも建設される、更に娯楽が増えた大陸に渡る他国の旅人、技術や誘拐を目論むバカも現れたが結局、ゴブリンズに早々見付かり地獄を見る。
小説や漫画にコミックが手軽に買え、将来の選択肢が広がる外国から移住して来た子供達、異世界から来た一部の子供達も親が居なくても逞しく生きる子も、漫画や小説の世界にハマり夢を膨らませて行く、移住する親が居ない子は多いがされども知らない世界でも、彼ら彼女らは色々な文化と仕事に触れながら、近い将来家庭を持ち新しい村や街を作って行くだろう………たぶん。
元日から数ヶ月が経ち、首都の街並みは活気と建設ラッシュの熱気が収まらない、そしてメグロブライアンがクライムカイザーと、古馬最強の座を争う上半期の競馬は過ぎ夏………新馬戦が開催される。 新しく北港…………オルタルの街で初めての、地方競馬場が開設され適度にやや肌寒い大樹が見える地方で、自然の地形をそのまま使い四角系のオーストラリアの、競馬場の様なコースのトラックは波乱を起こす、第四コーナーから直線1ハロンも無い、直線100m位の直線により波乱が起き易い。
*1ハロン200m
更に新馬戦以外にも重賞も波乱が起き、一周1800mの四角い競馬場はなかなかの、波乱のドラマを演出し燃え尽きてた馬すら蘇る感動ストーリーも、後に誕生したがそれはまだ先の歴史の話し。 そして新馬戦では遂に化物三冠馬の物語が始まるが、それはまた別の話しに成るだろう………セントライト、この馬がこの国の競馬史に名を残すのだがまだこの時、誰もが他の馬に注目してたそう………サクラチャンまた桜ちゃんが、持ち馬に自分大好きネタを出したのである………
白馬の馬体に美しい品のある鬣に、女王の風格を出した珍しい牝馬である、しかも異世界産駒の牝馬でメイガスト系血統の、スピードとスタミナのバランス系四大サラブレッドらしい、まあ異世界のその世界の四大サラブレッド血統でらしい。 此方の三大血統は我が大陸のエクリプスと、セイルーンとかが主要の血統の二大サラブレッド、ノースウエスタンにスノーフェリアの血統だが、スノーフェリア血統の競走馬は、我が大陸に競馬元年に参戦して惨敗してる血統である。
そして雪の弟が異世界の女性と、お付き合いしてたりするがそれは意外な人物で在るが、それは割愛させて頂く………そして三毛ポンは子供達に気に入られ、そしてコンちゃんとクーちゃんは、マレットゴルフで白熱の勝負を二人でしてたりする、景品は私の手作りのお菓子を掛けて………勝手に景品にしないでくれ。
こうして国としての元年、上半期はユッタリと過ぎて行ったのだった。
桜「私の馬が次こそ、年度代表馬を取りますわ!」




