3-6 鬼人の移住者………オーガ人も居るけど
年を明け桜花に向かう列車に、在来線を追加し未来の為にモンスター避けの柱を設置する、まあ速度は落ちるが此方のも流線型を採用、エルビー博士の提案や鷲羽博士の提案にやナナの提案に、何日間か論争肉弾戦会議が起きたが結局は三人の、良い所を採用する事に成った………真莉愛女神様が仲裁しなければ、何日喧嘩してたやら…………
在来線は列車の扉が開くまで、ゲートが開かない物を採用し武器に封をしてない者や、危険物質を持ち込む者を列車に入れないゲートも設置、魔法は車内で使えない様に特殊な措置をしてる、音速………ギャラクシエクスプレス列車は信頼によって、乗せてたがクラリス神様の恩恵により此方にも処置を施した。 呪符等の術式や隠蔽魔法も全て使えない、まあ唯一私だけ使えるがそれは秘密だ、一応ドラゴンのブレスも封じさせて貰う、そして新しく車内の変革もさせて貰った。
先ずは普通席車両はややフカフカ椅子、パーティー席(団体四人席)にフリー(独り席)と車両を分けて居る、各三両の六両編成は一律一駅百円(大銅貨一枚)位の料金にした、グリーン車両は三両で一駅千円位だが質が変わる、最初の快適リクライニングチェアの質が此処からスタート、快適だが寝過ごしに注意が必要に成るが、此方は二人席で二十人の定員にしてる……快適な広さを追究した為、一応テーブルや荷物置き場や武器を固定する場所を考慮してだ、ちなみに普通席も一車両に二十人の定員だ、荷物等のスペースが必要な為。
次はリュクス車両だ、此方は贅沢と在る様に高級感を演出した、赤い絨毯の床にフリーの高級モンスター毛をふんだんに使った、更に上の快適なクッションのリクライニングチェア、そこに長い距離の切符では食事が食堂車で食べれる、食堂車はビュッフェ方式で無くなった食事は次の駅まで補助されない、飲み物は水は無料は普通だが一晩に成る場合のみ一杯のワインが呑める。 此方の定員も二十人だが食堂車二両を合わせると、六両に成るが此処でもう合計十二両だがまだ上が在る、リュクス車両は一駅五千円位銀板貨五枚だがそれより更に上、リュクスマラン車両が存在する。
この車輪は部屋付きの車両で、予約制でベット付きのリクライニングチェア付きの、高級ホテル風な完全プライベート空間で、アロマの香りのする部屋に新婚や家族四人まで入れるが、一両通路と部屋が四室なので地球より長い車体と大き一枚……一万円(クーちゃん銀貨)なので乗る人が居るかだ、因みにこの車両はスタッフルーム車両も存在し、ホテル従業員的なスタッフが一両に居る、リュクスマラン客室車両は二両~四両に対し二両に一両、スタッフ専用車両が真ん中に追加される、食事は有料だがアルコール以外の飲み物は無料だ、軽食はその日のパン等の状況により変わる、一部スタッフはエルフ族さんの一部が名乗りを挙げた。
一応在来線の終着駅は湯原湖の、車両基地ステーションの駅だが各方面の終着点が、駅の終着駅に成るが現在は東撫子に桜花に西港駅にスフィーダの街が、現在の終着駅だが北の港と新しい北の海沿いの都市計画地には、春から西港経由で沿線予定だが将来的には桜花まで、繋げたいが火山やモンスターの分布次第では、計画は白紙に成る。 一部桜花と新北の都市計画の間に、アメリカのイエローストーンクラスのマグマ溜まりらしきのが、在るみたいなので調査次第では駄目だろうな、人間や巨大モンスターすら溶かす温泉も在るらしいのは、アメリカのイエローストーンと変わらない。 まあ骨まで入った途端に溶けるレベル、他にも科学的に必要な成分の湖も存在するが、全身完全防具の酸素ボンベ装備の重装備で行くレベル、医療等の薬品に必要らしいのでその内エルビー博士と鷲羽博士が、ピクニック気分で調査に行くらしい………何も言うまい………
在来線の先頭車両はエネルギーと、制御装置の車両にし各車両の駆動モーターに、魔力電気エネルギーを供給する事に成ってるが、走行中のエネルギーやブレーキエネルギー還元や、余剰エネルギーリサイクルシステムも完備してる。 車両は外装は青くし初代を、あのブルートレインの名を使うが列車のレリーフは、東七星と北斗七星の二つのレリーフにする。 東七星は北斗七星の東版だが面倒だしそれに、朝焼けにしか見えない暁色の東七星は縁起が良さそうな気がした、北斗七星はブルートレインのレリーフに東七星は暁色の、レッドトレインにレリーフをしたが中身は同じだが、後に現れる予定のホワイトトレインのドラゴンズ特急は、各駅停車ではなく大きな街専用のリュクス席以上のクラスの、特別列車として運用予定………基本的に新幹線のクランクラス以上、豪華な内装にゆったり寛ぐ席と時速800kmクラスのスピードで、運用予定だがたぶんそんなに需要は無いかも知れない。
そしてまた新しい移住者が来た、人に見えるが額に鬼の小さな角が在る人達は、どうやら雪の世界の住人らしく雪に同席して貰い、南の地域の種族らしいが寒い場所でも構わないらしいが、さつまいもの生産とかの技量を見込みモンスター狩りと、漁業も任せる為に新しく竜の住みかに近い場所に、鬼人達の村を開拓しもう襲ってくる気力が無いドラゴンは、空の警備と運送としてレムとガルさん立会で契約した、鬼丸と言う鬼人の警備隊長はドラゴンに乗りながら、大陸の空の守護を頼んだ………まだ空の防空は必要無いが、モンスターが他から暴走して来た時の為に頼んだ、一応ドラゴンに此方に反乱する気力が無くなる程、近くにイキりしてたワイバーンをボコボコにして、此方に攻撃意思を向けるなと警告してある。
そしてナイスガイ的な鬼人の村長、喜之助さんは話が打ち解け易く麦焼酎と湯原湖大吟醸酒で、意気投合し他の逃げ遅れた鬼人も連れて来ると戻り、数ヶ所に鬼人の集団が散らばった。 鬼丸さんは南の港近くで非番の時は過ごし、他の二団体は東撫子と新しく建設中の北の湾岸都市に向かった。 一部は桜ちゃんの護衛鬼人武士として着任し、貿易ではスーツか着物姿で護衛をしてる。 移住避難して来た鬼人の中に何人か鍛冶師が居たので、何人か引き抜いて家の近くに作業場所を造り、新しい武器の製造を始めた………此れは海王モンスター類の対抗武器や、魔王や邪神の類いの可能性を考えての武器開発。
自分用はクリスさんの武器で十分だが、今後避難移住して来た人達みたいに邪神とかの、理不尽な相手に対抗する武器は私以外にも必要だ、まあ長い未来何が起きるかなんて誰も知らない。 自然災害が何時起きるなんて分からないより、更に分からない現象だし自然災害は減災はある程度は可能でも、理不尽な相手に対抗する減災は無い。
そして違う世界からオーガ族が移住して来た、彼等は日照りや異常気象で生きる食料が枯渇し、困ってたらしいが海は海のモンスターの死骸の腐りにより、病気が蔓延し陸も海も絶望的らしいので、赤い肌とか珍しいフルプレート騎士のオーガ騎士と、一般人を受け入れたがルールに不服な者は帰って構わないと言った、まあ居なかったけどね…………ゴブ蔵のお仕置きの光景見たら、全くゴブ蔵はまたアリスを怒らせて困った奴だ、魔法が一撃で当たってたが。
オーガ騎士は西の港と鬼丸さんと、連合軍隊を設立して近くの大陸のモンスター狩りと、軍隊のレベル上げに勤しんだが鬼人の試作刀に試作大剣を、連合軍隊に渡して感想を聞きつつ新しいモンスター素材を使い、軽いレザーアーマを蜘蛛に発注し、ヨーロッパ中世位の軍服風にして支給した。 一部海の海王モンスター素材の革は、強敵専用の迷彩戦闘服として支給予定、現状近代兵器は必要性が無いので渡す気は無い。
前に来なかった冒険者は知らないが、他の場所から上陸した鬼人とオーガ連合軍はアリスとエルナーが、面接して何人かの冒険者と冒険者の子供を連れ帰って来た、一部孤児が居たがそれは学校に入れるし彼等の可能性は、彼等が見付ければ良い………誰かのレールに乗る必要はない。 まあ農園とかのお手伝いは少しはして貰うが、どんな職業が有りどんな人達が働いてるかは、高校までの学習期間に見学が入ってるし色々な仕事を、見て感じて人生の糧にして欲しい。
そして二月の末に、他の世界からまた移住者が来たが………何故か私は睨まれる、アネッサて子は何故か怒りながら言う。
「何で何時までも迎えに来てくれないの?」
「……………どなたかとお間違えでは?」
何を言ってんだ、このお嬢ちゃん?
「……………私の未来視の………アレ? 何か違う気が………」
未来視とか言ってたがやはり、異世界には色々な能力が在るらしい、何故か分からないが人を違えした割に一家揃って移住して来た、しかも桜花が気に入ったらしく住み着いた、しかもポテマヨ病人の友達とその家族も巻き込んで、まあ数ヶ月後にはポテマヨではなく寿司やピザにハマってたが。
そしてナナ計画都市が静かに、その裏で進行し科学工場地帯が南の海岸部で開発されてた、共犯者は鷲羽博士だが後にこの科学工場地帯がフル稼働する。 そして製鉄所に新たに機能が追加され、ステンレス製造施設増加により鉄の消費が増えたのは、言うまでもないがそもそも鉄を科学加工した物だしな。
此れによりステンレス一般物流化した、輸出は鉱石が更に増産体制に成った後の話しで、清龍国から取引が始まるのは数年後である、セイルーンとの取引はその更に後である………街の開発優先の為。
三月に入り果樹の枝剪定や、神の木の枝剪定をしながら春の農作業を開始、種蒔きを始めとした作業をする。 茶色饅頭スライムの発酵乾燥した肥料を畑や田んぼに撒き、新たな田んぼを開拓し更に田んぼ地帯を拡充し、鬼人達にも頼みトラクターの扱い方を覚えて貰い、エルビー博士作の魔石動力トラクターで、人手が増えて田んぼの代掻きが楽に成った。
四月に入り春の農作業本番、ジャガイモの種植えに田んぼの代掻きに野菜の苗植え、苺の最盛期の後半は桜花で苺フェアーブーム到来、甘味が少ない水飴を使い砂糖を余り入れずに甘く仕上がるジャムに、苺パフェがジェラールさんの出張喫茶で大好評、何故か途中でやる気を失うジェラールさん………コーヒー、予想より深刻で余り売れなかった模様。
新しいリンゴ酢のリンゴ園は、エルフ達が去りし日の後にとは皮肉でしかない、もう少し我慢してこの時期まで居たら念願は叶っただろう、酒造りを続けながら待ってたらの話し。
そして春に花祭りが桜花で開催、4つ在る大きな公園では祭りが行われてる、一つはダンスや舞踊をし春の恵みに感謝する芸術、他には画家が絵のコンクールをしたり花をアレンジメントしたり、陶器市場が祭りの二日間で出展してたり。 他には新しいお菓子のお披露目は、基本私が出してるが半日で終わったので仕方ない、そう仕方ないのだよ雪よ………泣きそうな目で私を見るな!
試食であんなに食べたのに、アリスは食べ過ぎてたな………まったく、ナナはバナナを食べ過ぎて数日帰って来なかったな、桜ちゃんはヨーグルト製品食い過ぎてトイレに籠ったな、アリスが悲鳴を挙げてたが他のトイレに行けば良いのに、何故近い場所のトイレに駆け込むかな?
そしてミリーはげっそりして帰って来た、何故かベレスターさんは元気なんだが、まあ余り聞くまい…………聞かないぞ。
そして五月田植えは四月下旬から開始し、新しい北の都市近くでも五月から田植えが開始、基本食べる為の米だが酒にだって使うので、増産は必要であり寒い地でも育つ品種を渡して有るので、エルビー博士作の田植機を使い開拓した田んぼに、田植えをし雪が達と共に来た各方面の酒造や農家が、新たな地での人生を開拓し始めた。
雪の家名を使い、更に避難移住が増えて全員で桜花を越える未来都市が六月末に完成、三人の科学者と新しい物に興味の塊の雪の国の人々、完成したのは燃えない木の現代日本最新建築の家と、何故か悪ノリでビルまで作る始末………交通機関は桜花と変わらない、だがバスは私の知る現代日本のア○ピコマークのバスにした。 大型ノンステップバスは大人数の輸送に役に立った、一応雪が表向き市長だったが行方不明の兄は見付からなかったが、腹違いの弟が見付かりそして父と母も瀕死で見付かり、残念だが雪の兄達は崩れ去る大地に呑まれて行ったらしい。
水戸に瀕死ながら逃げ延びたが、回復する陰陽師の力も及ばす瀕死のままらしい、エルビー博士の治療カプセルに入れ暫くは、ナノマシン治療で延命と回復をさせるらしい、そして雪達が此方に避難移住と世界が滅び崩れるまでの月日は、約三年の月日が経って居たらしい。 城が崩れる程の地震で親とはぐれ雪達が移住して、更にそれから世界の国が東から滅んだとの知らせを、同盟国から聞かされ最初の国が滅びてから、東にエルフの国が粘ったが蹂躙され親戚分家の国が、聖獣達の死により壊滅で一年以上は粘ったが、結局大災厄の魔物が復活したりして、世界は大地を砕き散る様に分裂し結界を使い、生き延びてたらしいが食べ物が尽きた時に丁度現れたらしい、そして瀕死の雪の親は峠を越えた………
そして七月新ジャガイ収穫季節、ゴブリン達は爽やかな汗と言わんばかりに汗を拭う、だがゴブ蔵の子供が父を見てやれやれとアクションをしてた、そしてその子供達は蜘蛛の収穫スピードに眼を輝かせてた、ゴブリンズはそれに触発され本気を出すが、また蜘蛛には勝てない………アッチは好物の収穫を手伝ってるだけだし。
光國さんが旅に出て北の都市、新・尾張名古屋に到着し雪に街を案内されてる八月、遂に新・尾張名古屋まで開通し新路線により新しい地方小都市計画が、光國さんから提案されるが人口が足りないので却下。 新しい新・尾張名古屋は面倒だな名古屋はダブルな……新ナゴは、桜花の次の二番巨大都市として制定する。 納豆工場や赤味噌や醤油やモンスター真珠養殖が成功し、鍋焼うどんが遂に異世界で食べれる日が来たがまあ、雪とお忍びで食べに行ったとだけ言っとく………やはり、異世界の鍋焼うどんは味が違うな………スガ○ヤ来ないかな?
そして八月半ばに雪の居た世界の追悼と、慰霊日にお盆を制定し新ナゴでは日本と変わらない時期に、慰霊お盆の休日と助からなかった魂に黙祷を、お盆休日初日に行う事に成ったがそれは参加自由で行われる。 そして風鈴が風にそよぎながらおめでたが起きる、アリスの妊娠とリリーとミーナもご懐妊、まさか異世界で子供が出来るとは………
「あの子供達て、私と雅士の愛の結晶がアリス達に宿ったのよね?」
「違いますよクリスさん、肉体構成はクリスさんの力ですがちゃんと私とアリスの、愛の結晶ですよ」
「くっ!………認めたくない………認めたくない………み………」
何かぶつぶつ言って、何処かに行ったが後にジェラールさんの喫茶店で、自棄食いが発覚したのは言うまでもない。
「改めて、私の子を授かってくれてありがとうアリス」
「うん、初めての赤ちゃんがこの肉体でも作れるとは、思わなかったよ………でも幸せを感じるよ……旦那様………何か恥ずかしいなぁ~」
アリスがくねくねしながら恥ずかしがる、ジト目で睨むリリーとミーナは私が気付いたと知り、ゆっくりと私に抱き付き嬉しそうに言う。
「私の子もアリスさんに負けない子ね」
「ダーリンの子だから、何か大きな事をしそうね」
一応ミーナは姫だし、私の子を宿して良かったのだろうか? いまさらだが。
「お祖父様驚きますわね、秋に此方に隠居拠点変えるとか言ってましたし」
「…………初耳なんだが?」
悪い顔をしてミーナが言う。
「言ってませんもの……………テヘ」
『テヘ』じゃあねぇよ! と、内心思ったがミーナだから仕方ないかと諦めた、ミーナのあざとい行動はたまに諦めが必要だ。 そして猫耳猫尻尾の猫人の移住が最後に、雪達の世界の移住者受け入れは終わりを迎えた。 彼等は畑仕事が出来るし鬼丸さんと変わらない、地域の島に居たらしいので南の港近くに住む、そして新しく明石港村が発足された………されたのである。
次回は秋よね…………
ユリ「猫人のヒロインのユリです、あれ? 反応がないのですが?」
雪達は冷ややかに見てるだけだった。




