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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
第三章 異世界移住者
28/45

3-5 家族と新しい年

「お兄ちゃんは、結婚しても私のお兄ちゃんだよね?」


いきなりそう、クーちゃんに言われたので答える。


「クーちゃんは私の娘だ、永遠に………」


「だから私は娘じゃないよぉ~」


クーちゃんの頭を撫で、ついでにアリスの頭を撫でる。


「何か嬉しいな…………まー君」


全てが落ち着き、光國さんの移住により国の代表を立てれた、そして今日全ての街が完成した記念に打ち上げをする、恋人をすっ飛ばし婚約者が沢山…………沢山大丈夫だろうか? 私は理性が持つだろうか? まあ、いざと成ったら運命に身を預けて生きてみるさ、好きだと結婚して欲しいと言われたら断れない、地球の独身時代を思い出すと無理………まあ何とか成るさ、成るかな……………。


そしてこの日が来た。


この世界に来てそれなに経つ、開墾したり畑を魔法で作ったりや、田んぼや麦畑もがむしゃら…………たぶんがむしゃらに作った、農機具も必用な物も錬成以外で作ったしな、まあ途中からエルビー博士に頼ったが、ナナさんも活躍したがあの鷲羽博士は、この大陸の最後の科学力を底上げした立役者だ。


フラウレム 「ちょっとマサ、ボケッとしてないで宴会の準備をしてよ」


クリス「そうよそうよ、私が連れて来たから私にも美味しい料理を振る舞いなさいよ」


フラウレム「女神様は黙って帰って下さい」


一同「うん」


クリス「皆酷いよね、そうよね雅士?」


何かクリスさんが涙目で、私を見てそう言うがだが私は言う………


「私は何とも言えんな…………」


クリス「そこは助け船だしてよぉ~」


いつの間にか賑やかに成った日々は悪くない、まさかこの異世界で家庭を築くとは思わなかった、あの日から時は過ぎた………クリスさんに連れて来て貰った、この何も無かった地から始まった開拓は、今は色々発展しながら今に至る。 重油を掘ったり鉱石を魔法で採掘したり、魔法のエネルギーの列車やらトラクターやら果樹園やら、それにモンスターや妖怪の仲間やら、沢山の出会いもあったな………困った奴も居るが、三毛ポンとは言わないが。


アリス「まー君、早く始めてよぉ~」

エルナー「マー君私は待てないよ~」


まったくせっかちな二人だ、ブランデーの炭酸割りのジョッキを片手に、日本流のカンパイの音頭に向かうが堅苦しい言葉は要らない、要るのは楽しく飲んで食うだけだ。 それでは始めよう………楽しい宴を………「カンパーイ!」、「「「カンパーイ!」」」皆笑顔で酒を飲むが、雪はまだ未成年だからダメだよ、レムは一気に飲み過ぎだ味わって呑みなさいドラゴンだからって、脳卒中とか起きない保証は無い。


アリシア「マー君早く早く、皆待ってるよ」

ミーナ「マー君、私を幸せにしてね」

雪「ミーナさんより私ですわマサさん」


ぶち壊しだよ君達二人は! まあ、此から頼むよ皆………私を支えてくれよ、何か気が抜けそう………何とか踏ん張り打ち上げは盛大に騒ぎ、途中で抜け出し疲れをプライベート温泉で、ゆっくり寛いだ………皆はまだ騒いでるだろうが、あと三毛ポン………プライベート温泉に酒を持って、一人酒をするんじゃあない!


そして冬に入る頃、皆に結婚指輪を渡し色々な人から祝福された、クリスさんと桜ちゃん辺りは何か文句を言ってたが、遠くで何か真莉愛女神様が話をしてる、何か悪寒がするのだが何故だ?


「クリちゃんはダメな子だよね」


「ですわね、まあ何時か私も雅士さんと結婚しますけどね」


「「「させないよ…………」」」


何かさっきより悪寒がしたが何故だろうか? ミリーは、一旦実家に報告に帰ったベレスターさんと一緒に、まあ雪以外は一緒に暮らしてるし変わらないが。


「私はまだ一緒に暮らして無いよ、マー君………」


エルナーが心を見透かした様に言う、だがリリナーやミーナとエナもナナさんも、一緒に暮らしてなかったな………忘れてたよ、ナナさんは一緒に仕事してたりしたし。 だが結局家族に成っても私の忙しさは変わらない、いや更に忙しくなった気がする。 酒の輸出調整をしたり、新しい米酒の名前は湯原吟醸とかにした………もう適当である、ワインはブランデーの駅の時計塔のロゴを入れた、ワインラベルを張り出荷し一年に一度冬に五木箱まで、出荷許可を出したが輸入した葡萄品種限定、クリスさんから貰ったのは大陸内だけの限定だ、クリスさんには清酒を献上したが、何故か気に入らなかったらしく、ワインの方が呑みたかったらしい………クラリス神様に献上さしたら、時見女神様に泣かれたので同じのを献上した、だが真莉愛様にも泣き付かれたので、神の木の実で作ったシールド酒を献上したら、クリスさんと真莉愛女神様が喧嘩を始めた………放置しょう。


そして私は、まだ最初のキスを思い出さないアリスに真実を伝えた………


「私二回もまー君にキスてて…………、アレ夢じゃあないのぉ~」


色々アリスは恥ずかしさに転げ回り、結局夫婦としての時間を最初に手にしたのは、レムではなくリリナーもといリリだったりする、のほほんとしてる割に積極的だよなリリ、だが此処から大どんでん返しが始まる、全員と夜の夫婦の時間を過ごしだが年末は忙しい、餅つき大会に雪を清酒の入った瓶に被せ熟成させたり、新しい酒を作ったりとバタバタしてた。


クーちゃんはコンちゃんと良い雰囲気、あのままゴールインしないかな………無理だな………無理ぽいな、カルタでまた勝負始めたよ………


今日はアリスを抱っこしながら、始まりの木の成長を見に行った、真莉愛女神様から貰った木だが何か暖かで良い香りが、木に咲く白い花から香る。


「まー君、此からも末長く私と居てね」


「今度は忘れるなよ、泥酔キス魔のアリス」


「むぅ~」


拗ねたアリスに、甘くお互いの熱を感じる長いキスをアリスと交わし、住民達は年の暮れの準備を始めた………北の海では、私が渡した漁船で蟹と海老の漁をし年越しと、新年の鯛の漁も積極的にし、東撫子からはエルビー博士渾身作の漁船が新しいスタイルを確立、冒険者が居なくてもモンスターを倒せる機能により、大物魚類モンスターを一撃で電撃で倒す、他にも身が締まった渦潮海域で最上級の鯛漁が成功、輸出タンカー便で清龍国に新鮮な状態を特殊コンテナで、お届けし向こうからも新酒をお返しに貰った、ついでに河豚(ふぐ)調理職人と寿司職人が移住して来た。


東撫子の街では寿司屋と料亭フグ料理屋が、ゆっくりと人気に成り初めて来たがやはり、生食を知る者と知らない者の差は有り、日本に近い感覚の人間と魚の生食に抵抗感在る者の差は、在ったりするがそれは個人の好みに任せる、強制はしないし苦手な物は人間誰だって在る、私も匂いと食感で苦手な物が在るし。


桜花の都市にはいつの間にか、穀物酢の店が二軒開店され清龍国からの輸入品が売れてるらしい、第一都市桜花の工業地帯で酢の製造工場が稼働したとか、酸味の強いリンゴを頼まれたのでまあ酒で使う事は無いし、新しくリンゴ農園を雪が深く成って来たが、杭だけ打ち込み来年開拓出来る様にしといた。


「焚き火や魔石を使わない暖房は、結構堕落しそうな快適さですね義息子(雅士)


そうエーベリック義父が言う、だが住民の要望書や桜花だけのイベント要望書、後は承認ハンコを押す書類。 イベント要望書の方は雪まつりでもしたらと言ったら、身を乗り出し聞いて来たので北海道の雪まつりや、氷を灯籠にした散歩イベントに冬競技イベント等を、義父に言ったら。


「競技は無理だが、小さな雪像の祭りは出来そうだね」


「暖かいスープの露店や、リンゴを使った商品とか今は税金よりお金に慣れて貰って、何時かは人々が老後身体の不調で働けなくても、積み立てた年金で暮らせる方法を確立は必要ですね、あと汚職はダメですよ義父」


「やるわけ無いよ、それをして私に何の利益にも成らないし」


当然の様に言う義父、他の異世界公務員時代に色々見て来てるみたいだ、まあ義父なら悪事をしないだろう………たぶん………まあ日本の、汚職政治家や天下り官僚の方が闇深いが………たぶん。


「しないよ………」


「………口に出てましたか?」


「何となく」


「この義父解せん………」


「まだまだだね義息子よ」


何か悔しいのだが、そしてブランデーの歩道に雪像灯籠を作り、年末年始イベントを此方で先に実施し、暖かい柚子茶を出したりスープを出したり、ミルクティーや身体が暖まるスパイスが入ったハーブティ、フランクフルトの露店に熱燗(あつかん)の酒が売られた露店、皆新しいイベントに約一人サンタクロースのカッコの爺さんが居た、見なかった事にして………


「何か反応しろよ、全く同じ地球を知る人間なのに冷たい奴じゃ」


「石田さん………私を巻き込まないでくれ」


「前世の名字を言うで無い!」


めんどくさい年上だな………今や、この大陸の名物爺さんに成り始めてる、まあ大抵ジャズや音楽演奏を聴きながら客は、酒を嗜んでるが売上の大半は夜だったりする………


「何故か日中の売上はまあまあだよね、夜は凄く繁盛してるのに」


「うるさいぞ!」


そして石田さん……もといジェラールさんは、私を見ながら言う。


「此処の住民、酒好きが多くないか?」


「………今更ですか?」


「今更とか言うでない!」


まあジェラールさんはつい最近の方の、移住住人だから仕方ないが最初から居た私としては、日常的な光景に過ぎない……


「夜は席が足りなくって困るが………」


「私に言われてもなぁ~」


ここら辺は変わらない広さしか無いし、広くしてもジェラールさんは夜のバータイムしか儲からないし。


「今、夜しか儲からないし広い場所要らないとか、普通に思っただろ」


思った事を見透かした様に、言うジェラールさんに私は。


「事実そうだし」


「…………………」


何か睨まれた………事実なのに、一応カフェには客は居る………一定の常連と、たまに物珍しさに来る人も居る……… 後にジェラールさんの喫茶店は、二号店がセイルーンに出来るがそれはまだまだ先の話し、だがジェラールさんは和風喫茶店もこの地に開くがそれは、息子さん達が来た後の話し。


「もっと良いサイフォンが在れば、もっと繁盛してるワイ」


何か負け惜しみ的な発言が来たぞ、頼まれた昭和位のコーヒーサイフォンを用意したのに。 その後色々な異世界のコーヒーの木の豆を出し、焙煎工程を吟味しながら誰かに焙煎の職人をやって貰うか、異世界から移住求人をだして試行錯誤する事に成った、焙煎によって味が変わるし酸味やコクも変わって来る。


そして年越し、今年はミリーが帰省中と数人以外は全員居る、何人か新顔が居るが気にしない面倒だから気にしない、今年は寿司をテイクアウトし魔力分身体が稼働時間帯内に、ピザやステーキを作って貰ってるが稼働時間帯が、一週間だったのが二日まで短く成ったのでこの頃の疲れが、影響してるのだろうか? 何かたまに体力が減る現象が起きる、ナナとエルビー博士に聞いたら魔力の消費じゃないの? と、真顔で言われたがそうなのだろうか?


まあそれよりは年越しイベントだ、今年はカウントダウンイベントには参加しない、もうイベントはお祭り騒ぎが前日から起きてるからだ、だが嫁数人は今そのイベントの露店で商売をしてる、一応暖かいトマトスープとホットココアを魔法瓶と、スープ用魔法瓶に入れて渡してる。


「チーズピザ美味しいよまー君」


「アリスさん、此方のも美味しいですよ」


アリシアがアリスにチーズ味フライドチキンを、楽しげに勧めるが近くではレムがそのチーズ味フライドチキンを、こっそりと取り食べてたりする………アリシアが、自分の皿に取ってた分を…………はしたないぞレム。 そして何故かいる石田………ジェラールさん、呼んだ覚えはないが寿司を一人淡々と食う爺一人とガルさん、何か争奪戦が起きてる気がするのだが。 マグロ的なモンスターの寿司は、特に激戦であのモンスター肉寿司エリアの、トロ的な握りはエルビー博士も合わせた取合い合戦、まあ私はゆっくりとナッツを食べながら、リンゴの発泡酒をワイングラスで呑む、炭酸入れずに蒸留すればブランデーに成るけどね。


クーちゃんは私とアリスの間で、パスタを美味しく食べてるがドラゴン夫婦の隣には、寿司を食べるコンちゃんと三毛ポンは満足そう、そして光國さん………寿司争奪戦に部下を殴り倒してでも奪うなよ、可哀想に…………平次(へいじ)さん。


そして年越しうどんとシメうどんの二択と、今年は醤油ラーメンが追加されたが私はきつねうどんだ、ジェラールさんとか数人が蕎麦を所望だったが無視した、作って無いし輸入は予定してない。


そして年を越しゆっくりと動き始める、年越しの挨拶をし帰る者挨拶に時間掛かってるけど、酔い潰れ寝る者に客間に寝に行く者、片付けてから部屋に帰りアリスとしっぽりとは成らなかった、ミーナとリリーと夜を過ごした…………


翌朝初日の出は、クーちゃんと真莉愛女神様と二日酔いモードのアリスと、何か奇妙な感じのメンツで見に行った。 クーちゃんはやはり肩車を要求した、何か羨ましそうに真莉愛女神様が見てるが勘弁して下さい。 こうして一週間ちょっとの年始休みを明け、魔力分身体は様々な仕事に向かって行った。



次回はまだまだ冬だよ………




アリシア「私の出番少なくないかな?」

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