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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
第三章 異世界移住者
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3-2 第三回秋祭りと新種饅頭スライムと

 秋が深まり行く日々は、稲刈りや葡萄の収穫等が盛んに行われる時期、機械が要らない収穫の野菜はゴブリン達が担当、葡萄はワイン用は白ワインと赤ワインにブランデーに分かれる、梨は今年は甘味が最高の出来で食感も過去最高、酒に回らない程人気に洋梨種類は完売した、普通の梨も畑仕事の休憩でおやつとして食べる。


 葡萄は選別しまたも微妙なのは輸出、甘いが微妙な小ささのはジュース加工に、山葡萄ワインや山葡萄ブランデーを新たに試作、神の木に成った葡萄も試しに試食してから一部巨大巨峰を、ワイン試作にしてみたりを試作開始。 米酒は今はまだ手を出して無い、現状これ以上酒の品種を増やしても管理が、微妙に手が回らないからだ。 腕の良い杜氏が欲しいし今作ってる米で、日本酒作れたらどんな味かも知りたいが現状は厳しい、思い切って売り込みに行こうか考え中。


 近くに清龍国と言う国が在り、アリスが味噌や醤油を取り扱いしてる唯一の国らしいとか、前に言ってたが近いと言っても普通に帆船で行っても、一ヶ月位らしいが早くて三週間位かなとか言ったな。 杜氏欲しいなぁ~あと味噌と醤油の職人、量的には問題ないが管理とかに職人は必要、あと日本と同じなら味のりとか欲しいなぁ~


 何処かの国は海苔に海でどんな意味かは知らないが、消毒ぶっかけてるらしいからな………海で消毒て………しかも海苔に。


 そして輸入した牛達の牛舎にて、色の違う新しいスライムが発見された、茶色の饅頭スライムの発見である、そしてそのスライムが敷藁と排泄物を、長く処理してた影響かは不明だがそのスライムが出す、スライム土は土ではなく完全な水分抜け植物に必要な養分を、沢山含んだミネラルの多い肥料として長い期間の発酵状態で、スライムの排泄物場所に山積みに成ってるらしい。


 春以降使って無いし、秋前は輸入以外の牛のスライム肥料土を使ったが、完全な肥料は初だ………しかも発酵され匂いが何故か無いらしい、鶏の方や此方の牛の方は透明なスライムのままだ、輸入した数の差だろうか? それとも、環境が変わり牛達の排泄物による何かの要因だろうか? まあ、誰にもその原因は分からないしクリスさんも、久々に進化したと喜んでたがやはり、色的にアレ過ぎる色なので少し引いてたが。


 果樹に礼肥として使う事にした、そして祭りの準備と共にコンちゃんの家も建造して、稲荷寺社ふうにしてブランデー郊外に建立した、何か変な顔をコンちゃんにされたけどね、コンちゃんと三毛ポンは一緒に暮らす、一応何時でも家に来るが大抵油揚げか酒と食べ物だ、たまに忘れてると油揚げを催促にコンちゃんが来る、普通に色々食べるのに………


 そして秋祭りの準備に脱穀、今年の新米も美味かったがパン粉も手に入るし、醤油も調整しダシつゆに配合調整しカツ丼を、何回か作ったが納得出来なかった………蕎麦屋のカツ丼には届かなくても、食堂のカツ丼には辿り着きたい。 だが時間は無情に過ぎ秋祭り準備が忙しく、そして今回はベルナード商会を一部休みにして、一族全員でやって来た………そんなに大勢で来ないでくれ、何か偉そうな方々も居たがミリアムさんの友達達が、一目散に南行きゲートに逃げて行ったのは言うまでもない、そのミリアムさんの他の友達はまだ独身と結婚し、貴族の旦那と来た人等街を見廻りながら祭り二日前を堪能し、港の宿泊施設に列車に再び乗り戻って行った、一部威厳と何か気迫を放つ人物男と護衛らしき者と、困った顔をしてるベレスターさんに何処かの隠居らしき、穏やかな雰囲気だが何かプレッシャーを感じる、だがその隠居らしき老人はクーちゃんを見た途端に、土下座をしてたが………ベレスターさんの顔色が更に悪く成る、私は悪くないぞ………


「この可愛らしい方は、神だろう?」


 ベレスターさんを見たら、『あちゃー』て顔で居たがミリアムさんを見たら、老人と威厳の塊の男に凄い石畳に頭を擦りそうな勢いで、土下座をしてるが…………王様だろうな反応的に。


「そうですね、クーちゃんは可愛い我が大陸の天使娘ですね」


「雅士さんそんな私情は、要らないですよぉ~」


「お兄ちゃん、私は娘じゃあ無いよ!」


 クーちゃんに怒られた、()せん…………この日は連れて来たコックの食事を、お客人一向は済ませた…………酒は自前で何とかして貰った、ミリアムさんにより換金し美術品が何点かと宝石類も、中々良い値で売れたらしい………


 そして三人娘は何故か家に泊まりに来てる、まあ王様が泊まる様には作っては何処も無いが、ベレスターさんがミーナさんに頭を垂れ畏まりから、ミーナさんの素性がバレるのに時間は必要無かった、ミリアムさん達とミーナさんの間に距離は出来たが、一晩中話し合ったらしく翌日は昼過ぎまで姿を表さないかった。 ナンヤカンヤあって()()()()は納得行く結論を、何故か家にそんなに大勢居たかは分からないが、何か家の一部が騒がしかった気がするが、まあ気が済む様に話し合ったらしい………だがミリアムさんの部屋から、何故かミリアムさんに似た人が出て来たのだが………


「お母様…………また寝過ぎです」


「だって、ミリーちゃんが一人立ちして寂しいし、娘の部屋で久々に一緒に寝ようとしたら、居ないからママ寂しかったのよ」


 何故か更に疲れ顔に成るミリアムさん、ミリアムさんの姉と言われても驚かない人物だが、まさか母親とは…………そして夕方までに祭り準備は完了し、街灯に光が灯る頃次は前日仕込みが始まる、今回はフリーの露店にコンちゃんを御輿に乗せ………本人から却下された、ので夜に秋刀魚を取りに行き秋刀魚祭りと併せ、盛大な豊作秋祭りを翌日開催。


「サンマの切り身焼きだよぉ~」

「今年のフランクフルトも美味いよ!」

「パン…………今年収穫の一番麦のパンは、如何ですかぁ~」

「ジュースは一人二本までだよ、トマトジュースは一人一本以外私が認めないからね」


 何か私情が入った呼び込みが聞こえた、今年も前日に打ったうどんを野菜かき揚げうどんと、きつねうどんを一人一杯無料配布したが昼前に全部出て、仕方なくまだ出すには早いがナポリタンスパゲッティーを、一皿大きい大銅貨一枚まあ百円で販売した、それでも直ぐに売れ切れ昼一時には大抵の露店が完売した、それでも一部は列車に乗り湖近くの温泉で寛いだり、一応モンスター注意と書いてある湖のボートやスワンボートで、湖で遊ぶ客人が居たりするが………


「酒はまだですかな? マサシ殿」


「…………昼から出しませんよ、ベレスターさん………」


 そして夕方にドワーフ作仕込みのワインの、鏡開きを客人のセイルーン隠居前王にして貰い、セイルーンの酒造は前の酒造の酒樽を放出し、ドワーフ達に張り合ってたが何故か一口飲んで、お互いを称賛会を始めてたが私が時間加速したチートワインと、チーズを出したら勘弁してくれと泣かれた。


「王家にワインとチーズを売ってくれ」


「いやボルドー、ワシが欲しいからお前は国のワインを飲め」


 ワインで親子喧嘩勃発寸前に、ベレスターさんが言う。


「ウイスキーはまだですかな?」


「ウイスキー好きですよね、ベレスターさん………此方に遊びに来れば毎晩飲みますよね」


「父上………私は聞いてませんよ」


 非難の目がベレスターさんに向く。


「ベレスター、ワシに献上せずに一人で飲むとは許せんな、ベレスターのその酒はワシが飲もう」


「父上は少し控えて下さい、ご老体に酒は良くありません俺が飲むので、水でも飲んで下さい」


「ボルドーにご老体扱いされる程、耄碌(もうろく)しておらワイ……年齢制限さえ無ければ、お前に王を託して無いわぁー!!」


「「ぐぬぬぬ!!」」


 何か仲の良い親子だな…………そして、元凶はこっそり私の背後に隠れてるのだが、結局一人一杯を提供した………輸出はドワーフ達次第だ、基本的にワインがだけたがまあ後は知らん。


「俺達次第かよ」


「マサシさんより美味いウイスキー何て、現在の仕込みでは越えられないぜ、まだ酒の熟成に時間が欲しいからな」


 まあ設備は同じでも少し作りが違うからね、彼等のウイスキーが本格的に輸出したのは、翌年の彼等が納得した味のウイスキーからだ、まあその後押ししたのはベレスターさんだが。 そして彼等の高級ウイスキーが、セイルーンの国内に出回ったのは、その十年後に成る…………その頃には他の酒も出回る、そしてセイルーンはとある島国とある国と同盟を結んでたりする。


「このブランデー………譲ってくれないか?」


「父上より先に俺に頼む」


「………わ………何でも御座いません」


 セイルーン王親子に、一人二瓶譲った………何かうらめしそうな二人が居たが、いやとあるドラゴン親子やアリスまで見てるし、そんな目で酒を見るんじゃあ無い。 そして毎度四柱の神達はクロが接待をしてる、雪には食事が何処に置いて有るかは教えてる、そしてブランデーも一樽だけ接待に出してる……クリスさんには十杯までの制限にしてる、ウイスキーグラスでだよ、チーズは在るだけ食べて良いけどね………大量生産したから。


 翌日は片付けを開始し、王一族を秘密裏に隠れ家にご招待した、エルミーナ姫はこってりと叱られたがエルミーナ姫の意思は固く、仕方なく暫く我が儘を許すらしいが八年以内に結婚相手居なければ、結婚出来ない貴族と強制結婚射せると言われ絶望してた、大抵四十を後半の貴族か五十代の婚期を逃した者達を、リストアップすると宣言してた………


 そして王一族に、モンスター子牛等のダシを取りバターにチートワインを使い、ソースにしたモンスター牛のフイレステーキを出した、勿論クロに正装させて五十年時間加速した、熟成ウイスキーとブランデーを出したが………


「…………中々昨日のブランデーより豊潤で、長く眠ったまろやかな味だな…………ボルドーよ」


「あっちより、このブランデーが欲しいですな父上」


「…………私は貰ってませんよ………あ・な・た」


 王妃様から寒気混じりの怒気が、テーブルを支配したのは言うまでもない、フランス料理を異世界材料でスキルで作ったが好評だ、次はデザートだが此方は日本代表の雪見だいふくをオマージュした、アイスに山葡萄のジャムソースを掛けて出した、かなりの高評価だった………流石日本のアイス雪見だいふくだ、まあ味は現地の牛乳を使ってるので味は違うけどね、あずきバーは硬いしゴブリン達は硬さ関係無く食うけど、普通は日本でもバリバリとは食えない………まあ味は違うし、本家本元の味には成らないまあ異世界あずきバーだな、本家に近いね………硬さが味は本家には遠いかもね、材料の質が違うし異世界の小豆を使ってるから、風味が違う筈だし。


 さて二人もミーナさんが居るが、ドラゴンのミーナさんと付け加える必要が今に成って、色々考えさせられる事態だな………そして姫のミーナさんは何故か、頻繁に三人で私の家に来る様に成った、アリスやフラウレムさんにミリアムさんがピリピリし始めた、何の争いが始まるやら…………


 そして私は外の娯楽を増やす、ゲートボールのスティックとボールとコースとグリーンだ、知らない人は此だけ見れば年寄りのゲートボールかよと思う、だが長野県民の一部はこう思う………そうマレットゴルフと。 ルールは簡単決まった打数でピンに入れれば良い、マレットゴルフだからゴルフルールだが、ゲートボールスティックとボール以外は変わらないし、ゲートボールスティック一つでコースを回る、まあゴルフ場みたいに芝生管理は必要無いし、地面が見えようが石の障害物が在ろうがそれはコース、コースを外れればOBは変わらないしコース端には、ポールで目印をし隣には次のコースが在ったりする。


「学生時代の、地区のリクリエーション以来だな………自作コースだが」


 参加者全員にルールを言って、商品は私が作ったお菓子と聞いて参戦者が増えた、第一ホールは月をイメージしたコースで、ピンまで約八打のコース設定にしてる………途中に石や木を、どう使うかにより打数は節約出来たりする、一応障害物だからね問題はない。


「さて第一打………フン!」


 石に当て打数を節約する、ゴルフは打数が少ない方が良いらしいからね、まあゴルフはした事無いがマレットゴルフの経験は在るし、そして次はフラウレムさんだが力み過ぎボールが何処かに飛び、星に成った………打数ペナルティのOBである。


 こうして三人一組でコースを回る、前の組が終わったら次の組がプレーし、私の説明と打数表示板に従い打つが監視にクロや雪に蜘蛛達が監視する、遊びでも不正は許されないのだよ。


 こうして勝者は私だが、大人気ないだと………違うな誰だろうと私は負けたくないのだよ、それが可愛い女の子達だろうと。


 何故か膝を付き悔しがる者や、たまに遊ぶ者や喧嘩の対決に使う者が現れたりする、それは冬に成る前まで続いた…………





 続くよね?



 クリス「頭が…………痛い…………飲み過ぎた」

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