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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
第三章 異世界移住者
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3-1 梅雨の狐少年と三毛ポン太と

 台風の様な嵐は無いが、梅雨は在る六月だが少し遅い位の梅雨だ、始まりの街ブランデーの住民は少ないが家は結構建てた、最後の一軒は床材を張ってやっと終わった。 次は東南端の港町を建設する、港町街だが此方も現代日本家屋と地中海イタリア風に、計画をしてるが湖周辺は魅惑が多過ぎて仕事が進まない、鋼材も残り少ないので北東のフラウレムさん実家近くの山近くで、鉄の採掘を始めたが中々貴重な鉱石も回収、真・神鉄が久々に回収出来たし神鉄βも補充出来た。


 鉱石を沢山手に入れ、家に帰る途中で狐耳尻尾の茶色の着物姿の少年が、河原近くに倒れてたので回収し連れて帰ってる途中で、何故か身体が子狐に変わった………着物は葉っぱに変わったが。 少年狐を風呂に入れ何か疲れたので、子狐抱っこし布団で暖めながら寝た………途中クーちゃんが進入、子狐を真ん中にして夕方に目覚めたが子狐は体調が悪いらしい。 きつねうどんを作り置いたら、全裸で変化しきつねうどんを食べる狐少年。


 話を聞いたら不思議な揺らめきに触ったら、知らない場所に居たらしいが知り合いの妖怪と居たけど、酒泉を見付けたと何処かに行ってしまったらしい………


「酒好き妖怪だろう?」


「…………そうですね………ミケさんは、クロさんと白夜さんの知り合いですから、あの方達は酒好き妖怪ですから」


 何か遠くを見ながらあきらめ顔で言う、なんか哀愁が漂ってるのだが。 そのクロとビャクヤは知らないがミケさんだから、三毛猫の類いの妖怪だろうか? まあ彼にはクーちゃんの友達に成って貰うが………


「お兄ちゃん、子のダレ?」


 何かクーちゃんから、何かプレッシャーを感じるのだが。


「マサシさん、この子神様ですよね?」


 泣き掛けてる狐妖怪の、コンて名前なのでコンちゃん


「僕は男ですよ、マサシさん!」


 何故かコンちゃんと内心で言ったのに、何故に分かったのかな?


「一応僕は稲荷様の加護を得てるので、なんとなく………」


 何かそれ妖怪では無い気がするが?


「そんな事より、浮気はダメなのお兄ちゃん」


 浮気ではないよクーちゃん、彼は少年妖怪だしクーちゃんはクリスさんの分身だし、マリア女神様辺りならそうかもだが誰にも信仰してないから、浮気ではないしセーフだ。


「うぅ………」


「何でそこで泣きそうに成るの?」


 仕方なくクーちゃんにクリームカスタードパンを、一つあげたらチョロく機嫌を直した……


「…………何か可哀想な事思ってませんか?」


 コンちゃんの肩に手を置き、何も語るなと制した………コンちゃんには、油揚げを口止めに渡した。


「油揚げ美味しいですよ、マサシさん」


 コンちゃんもチョロい……さて、そのミケさんはあっさりお縄に成った、酒蔵に入ろうとしてクリスさん対策罠に掛かった為だ。


「離せ人間よ、我は高貴な存在だぞ」


「妖怪に高貴な存在はあるのだろうか?」


「首根っこを、猫の様に掴むでない!」


 このミケと言う妖怪は、タヌキ体型に三毛猫柄で短い手足を器用に使う、まあお笑い妖怪だろうな………尻尾は兎尻尾だが……ププ………


「今、我を見て笑わなかったか?」


「うん、短い手足と尻尾にタヌキポイなとな」


「失礼な人間だな、貴様は!」


 怒りながらジタバタと暴れる、事実を受け入れろよミケ改めポン太(笑)よ。


「今、我を侮辱しなかったか?」


「今内心で、ポン太(笑)と思った(笑)」


 瞬間湯沸し器の様にキレる三毛ポン太、笑える…………


「我は本当に高貴な存在だぞ!」


 三毛ポン太は『高貴な存在だぞ』と、長く言い続けたがクーちゃんに抱っこされ、三毛ポン太から変な体臭がしたそうで。


「この子臭い……………」


「……………………」


 ショックで三毛ポン太は数日、数時間置きに温泉に入り匂いを落としてたが、クーちゃん以外には女子ウケは良かったが。


「何かこの子から、お父様と同じ匂いがしますね」


 とフラウレムさんが言うと、ミリアムさんも頷きながら言う。


「そうそう、何か加齢臭の様な匂いですよね」


 そしてミリアムさんの次に、誰も彼女の素性を知らないらしい、ミーナさんが唯一ミリアムさんの知る人物の名前を言う。


「家の執事のセバステンも、たまに匂ったわね」


「学園に通った時に、ゴーレム馬車で迎えに来てた渋い執事さんよね? 何で、家紋付けて無いのか不思議な馬車だったよね」


「家の方針でよ…………」


 頭を傾げながらいうリリナーさん、何か焦った顔をしてるミーナさんは目が泳いでる、リリナーさんは何かミステリアスなお嬢様だし可愛いが、何かフワフワしてるがたまに行動が読めない行動をする、たまに背中に抱き付きおんぶしてとか………あと、ミーナさんが姫てリリナーさんにバレてるきがする、あとリリナーさんは何か良い香りがするし何故か、おんぶやお姫様抱っこを断れない私が居る、男の佐賀………ミンサガ……違うな……(さが)だろうか?


「…………………」


 そして心を負傷した三毛ポン太は、フラウレムさんとミリアムさん達に近付かなく成ったのだった、ただ一人リリナーさんだけは撫でさせてたが、何故かは分からないが………絆されたか三毛ポン太、まあその気持ちは分からなくないぞ三毛ポン太、略して三毛ポン……………


「三毛ポン、まあ一杯」


「前は悪かったな、雅士…………ぷはぁ~」


 麦焼酎を三毛ポンに注ぐ、焼きクラーケンゲソを食べながら三毛ポンは酒を飲む、三毛ポンとアダ名にしても気にしてないらしいが、相当加齢臭や臭いワードがダメージだったらしい、まあ加齢臭よりケモノ臭の気がするが……… そして家の裏手の山脈の、東側の山の端にアルパカらしきのや、羊らしきやや大型動物達が居たので捕獲し、近くにサラブレッド系の馬が居たのでそれも捕獲し、サラブレッドは後々の楽しみの為と、異世界競馬場をその内作る事にする自然をそのままに使った、まあ石とかは取り除くが地形はそのままにて感じだ、イメージ的にはイギリスのエプソム競馬場環境を目指す。


 馬やアルパカらしきのこの動物の名は、アルーパカらしいが何か『ー』が入っただけの微妙なアルーパカと羊は、放し飼い放牧にし一応寝る場所には麦藁等を敷いて在る、世話はゴブリン女性とフラウレムさんに任せた、毛刈りは冒険者少女達の経験者が名乗り出たので任せ、特別ボーナスに蜘蛛に頼み要望の品を作って貰った、何を頼んだかは私は知らないが女性の日常必需品だろう、女性のデリケートな必需品は普通に輸入してる、まあ費用は問題ない………まだまだお宝船から出た金は、余裕が普通に在るしまだアイテムボックスに眠ってるのもある。


 苅った毛は洗って蜘蛛が絨毯やら、マフラーやらに加工し輸出繊維を木箱二箱に、此方に残してるのは在庫次第だが、希望者の要望の服を提供するが大抵冬服とかが多い、アルーパカの毛は結構な値で売れた。 そしてオリーブ油の輸入にオリーブの苗木の輸入は、それなりに高いが資金は有るので問題なく輸入し、最初にオリーブを植えてる場所に拡張しながら植え、チート水を霧散布し成長させ品種別によるオリーブの検証をし、更にマリア…………真莉愛女神様が、特殊不思議なチート散水ポンプを使い一気に水を散布する、水は普通の水だがポンプに仕掛けが在るらしく、一応この装置を使った水の作物は一度しか効果は無い、次に同じく水を撒いても一日では成長しないらしい、尚何故にマリア女神様から真莉愛女神様に成ったかは、本人から指摘されたのとクリスさんと同じ感じに、接して欲しいと懇願されたが………なぜだろうか?


 このポンプ以外にも、色々な恩恵が私の力に成ってると聞かされたが、その中でも魔力分身体は仕事に役に立ちそうなので、凄く助かるし他にも色々レクチャーされたが………三柱の神様にも、私にもクリスさんにも予想しない力が私に眠ってるとは、誰が予想出来ただろうか?


 そして真莉愛女神様はうるうる顔で言ってたが、クリスさんと同じくと私に言われても困るが、優しくて美人だからクリスさんとは違う気がするが、まあ()()かも知れないが………クリスさんも、最初は良い女神だったのだが………


「呼んだ?」


 仕事中に呼んではないが、クリスさんが神出鬼没に現れた、まあモンスターだな。


「私を死霊系モンスターみたいな、扱いしないでよ雅士」


 そんな事を言われても困る、呼んではないのに現れたクリスさんが悪い、あとゴブ蔵とゴブ太が一目散に逃げて行った、何をしたんだクリスさん。


「前に寝ぼけて私の胸を揉んだから、ハートブレイクショットを心臓に喰らわせただけよ」


「クリスさん………何処のプロボクサーだよ」


 クリスさんは胸を張り言う。


「私はか弱い女神よ雅士」


「か弱い女神様が、プロボクサーの技を使いませんよ前から思ってましたが」


 クリスさんは私に勝ち誇りながら言う。


「他の世界の人間の姫が、同じ技を使ってたわよ」


 勝ち誇り言う事かな?


「うっさいわよ雅士、それに良いじゃあないアレ以外は良い子達だし」


「まあ、問題起こさない者を選んで仲間にしましたから」


 クリスさんにまた酒を渡し、丁重(ていちょう)に帰って貰った、長く居られても相手をする気はないから………何かまた、美味しい料理作ってとか言われそうだし、そして新しい開拓を開始した。



 春キャベツ等の生産に標高2000mの場所を選び、三反(約長さ50×幅60の約30a)を4ヵ所開拓をした、高原野菜栽培用の畑だが秋は白菜を作る予定、レタスとか栽培してるし寒暖差を上手く利用した栽培だ、現状輸出項目には入らないが特殊コンテナを使えば、輸出もたぶん出来るだろうが現状作物を輸出する予定は無いかな。


 チートポンプを使い、翌日の日が昇る前の朝方ゴブリンズと魔力分身体を使い収穫して、女性陣の反応を確認してから低価格でレタスを売った、野菜販売はキキョウちゃんとルナちゃんに任せた、何故か鼻息荒く張り切ってたが………… 街の商店街区域第一号として、八百屋を開店直後新商品レタスは完売した、何故か大抵がゴブリンだったし買った直後に、一口食べてたりする………店の迷惑はやめろよ、帰ってから食えあとキャベツはロールキャベツにして四柱の神様と、ゴブリンズは他の場所で食べてたなまあ、アリスはクーちゃんと食べてたな。


 レタスは一ヶ月で生産した半分が消えた、結構好評だしレタスはサンドイッチが登場により、更に消費が増える結果に成った………予定外だぞ。 しかも船員達にも好評だったらしく、料理のサラダにフラウレムさんが出したらおかわりが殺到したらしい、サラダておかわり聞いた事無いのだが?


 一応ミリアムさんに聞いたら、「こんなに甘味のある、レタスは普通は無いですよ」だそうだ、あと酒造の副産物としてリンゴ酢を販売を開始し、商店街に八百屋向かいにエルフ酒職人達が交代で酢を売り始めた、それなりに売れ行きは良いらしいが容器以外の収入は、彼等の収入にした………何か更に張り切り始めたが………


「リンゴ酢の量産の為に、新しく蔵と設備を作りましょうマサシさん」


「我々は酢に目覚め…………」


 私はそのセリフに頭痛がした、君達何しに来たのか思い出せと言ったが。


「酒より酢を作りましょう」


「「反対だぁー!!」」


 大人しくしてたドワーフ三人がキレた、こうしてエルフ達は酒造りから撤退して、誰かに設備を作って貰おうと画策するが結局、ミリアムさんに泣き付き設備を作って貰う話をしたが…………


「原料のリンゴは何処から仕入れますの?」


「「「「……………………」」」」


 新しく事を起こす前に、計画性は必要である………盗みはご法度なので、万策尽きた考え無しイケメンエルフはクリスさんにより、酒造りの製法を記憶から消してから大陸を去った、そして去る者居れば来る者も居る、今度は酒を探求する髭もじゃドワーフ五人と、ワインに魅了されたと来たセイルーンの元ワイン工房の団体。 セイルーンの元ワイン工房の方は、ブランデーの街の外れにワイン蔵を作った、まあアイテムボックスを使った手抜きでだが、向こうのやり方でやらせたし道具も向こうのだ、髭もじゃドワーフは清潔感から入って貰い、髭を剃って貰った………最初に来たドワーフとは種族が違うらしい、一応毛やゴミが入らない様にする事とかを叩き込んでから、眼を輝かせブランデーやウイスキーの此方のやり方を覚える、飲み込みは早くウイスキーの仕込みを八人で出来るまでに成った。


 時間加速で作った酒を飲ませたら、感動してたが更にブランデーを飲ませたらやる気に火が付いて、ブランデーの酒作りの工程を覚え管理を任せた、一応最初のドワーフのルードとベスタとナーベンが責任者に成った、仕事中に酒を飲まない様にと残業禁止、だってまだそんなに忙しくする気はない。


 そして夏、今年は少し暑くスイカの消費が多く作る量を増やすべきだった、まあカッパの様にゴブリン達はきゅうりを食べてたが、そして北の方は涼しいが現状開発はしない、何故かと言えば牛モンスター等美味しいモンスター居るし、他にも私の隠れ家を作りたいし、北の方は後に麦を中心にした麦や大麦の穀倉(こくそう)地にしたい為。


 そしてジャガイモの収穫期は更に豊作で、特に大豆は近年最大の収穫に成ったし麦や大麦も、更に質が良い重い身を付けた。 秋ジャガイモの種を埋め、秋収穫に向け秋野菜種蒔きや白菜の種蒔きをし、秋の作付けはだいたい終わり次の計画に移る。


 魔力分身体を放ち、大理石や御影石(みかげいし)を集めて御影石で石灯籠を作り、細工をして誰にもナイショで基礎工事をして新しいラボ的な、隠れ家を張り切って魔力分身体と力を併せ作り上げた、以外に一ヶ月で完成したので説明しながら入ろう、まあ誰もいないけどね……外部の御影石の石灯籠を、五芒星に配置し隠れ家を隠密し誰にも気付かれない様にし、モンスターも不自然に避けるのではなく反対側に自然に抜け、不自然さの無い様にした。


 大きな木の門に江戸時代の様な塀に武家屋敷にし、玄関は如何にも武家屋敷の入口にして一部は特殊食材倉庫、玄関を上がると床は(うぐいす)張りで少し趣味を入れた、玄関廊下近くにシャワートイレ完備、そして廊下を少し進んだ先に仮眠室が在り更に奥には、台所キッチンスペースに成ってるが、このスペースは普通にはあり得ない広さにしてる、一部床はフローリングにし一部の床は大理石を使い、水で濡れたりする調理専用スペース、他にもエルビー博士作の特殊オーブンや、ナナさん作のルンバの様な無人掃除機を、屋敷に放ち自動掃除で掃除を始めた。


 特殊な食材倉庫に食材を入れて行く、モンスターの子牛の骨等は後に料理のダシとして使う、特殊だがアイテムボックスより更に上位の空間であり、私以外は基本入れない仕掛けをしてる。 色々な対策はしてるのである、一応分かり易くタグや札に品種等を記入し、棚に整頓し分かり易くする。


 そして秋に入り更に豊作だった今年は、コンちゃんを祭り上げての秋祭りを予定にした。


 「…………僕………稲荷様の様な力は無いのに、どうしてこうなったんだろ?」


 それは誰にも分からないのであった………続け。




 三毛「私は臭くない、臭いのはクロと白夜だ!」


 居ない者の事を言っても、意味はないのだった。

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