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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
第二章 貿易と出会い
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2-9 第二回秋祭りと

 秋の半ば稲刈りをしハゼ掛けをし、天然乾燥をして秋祭りに向け今度は木組みの街で開催、木組みの街の名前は何故かブランデーに成った………が、君達酒好きにも程があるよ投票率も保々90%越えてるし、他は葡萄とか石畳の街とか始まりの街とか在ったが、ブランデーに魅了された連中は全員ブランデーに投票した、次に多かったのは始まりの街だ………一票アリスの街が在ったが、アリスの字ではなかった………犯人はこの場には居ない、後でバレたらまた半殺しにされるぞ………ゴブ蔵。


 何故かゴブリンズは読み書きが出来る、しかも異世界の字でも数週間で覚えるが、たまにゴブ蔵が悪戯をするが大抵アリスに喧嘩を売ってる、異世界語なら悪口もバレないと思ったが大抵、捻りが無いので読めなくても『若作りロリババア』は、直ぐにバレて魔法の的にされてるゴブ蔵だが、隠密で隠れても魔力感知でだかで直ぐにゴブ蔵を、補足して魔法で丸焼きにしてるがまあ数分で奴は復活するからな。


「毎回痛いスよ、ボスのロリババア彼女の魔法」


「アリスは私の(まだ)彼女ではないぞ、あと近くにアリス居るからな………」


 ゴブ蔵が見上げれば、箒に乗ったアリスが居る。


「何で居るんスか!」


 目が据わったアリスが箒から降り、私の隣に立ちゴブ蔵に言う。


「………ゴブ蔵…………殺すね…………」

(何時かまー君の彼女になるもん、その前にコイツを血祭りだね…………誰がロリババアだってぇ~!!)


「ギャァー!!」


 ゴブ蔵は何時もより派手に吹っ飛んで行った、遥かゴブリンの里の方に向かって………… ゴブ蔵が帰って来たのは数日後の夕方、湖まで川に流されたらしい………普通なら死んでるぞゴブ蔵よ。


 そして秋祭りの準備に、建設中の中央広場のリンゴの木のオブジェに、女の子冒険者達が飾りつけを始めたが独創的何だが、モンスターの尻尾の素材を飾りにするなよ……… なんか不吉な祭りに成りそうだから却下し、近くの花を摘んでアリスが花が枯れない様に魔法で加工し、色々な花の飾りを作って行く、クリスさんに似た女子高生位の子が居たが、さて? こんな子が街に居たけ?


 電線は地下に埋めてるが街灯は、クリスタルガラス発光球体でガス街灯のレトロ感を出し、石畳の歩道と一応日本の一般交互道路より広めに作ってる、此は後に水素か魔宝石エネルギーの車を走らせる為、あと神の木のエルフ集落は茅葺きのアリスと変わらない家、平屋一戸建てで神の木の実に死傷者が出ない様に、一応遠くにエルフの集落を作った。


 何故そうしたかと言ったら、冬に落下したらしき実とそのクレーターが出来てた為だ、硬い実はムーンティアの刀型包丁で切り中身を確認してる、金のリンゴ皮てどうよと思う。


 実はフラウレムさんとガルさんに頼み、神の木の実の巨大なのはドラゴン姿で収穫、基本ガルさんはバカ舌なので微妙に仕込みで失敗した酒を、黙って渡して報酬としたらニコニコして帰って行った。 何故か隣で嬉しそうに居るフラウレムさん、そう言えばこの頃フラウレムさんと二人では居ないな、大抵アリスかミリアムさんかエルナーさんが居るからな。


 エルフ達は木に登り、普通より大振りな果物収穫をして蜘蛛の子達が、収穫袋と糸を伸ばして収穫した果物を地上の箱詰め担当エルフに渡す、神の木リンゴゴールドは酒造に持ち帰り、皮を剥いてから特殊に作った破砕絞り機で絞り、シードルとブランデー試作を試す事にした。 神の木のリンゴゴールドの皮は、金に近いらしいので後で工芸品に作れるかトライする、また秋祭りを聞いてやって来る………また一人だけ元気だし、あと屋敷は外観は完成したが温泉が近い場所に無かった為、浴室や寝室がまだ完成して無い。


 仕方なく湯沸し器と電気工事をし、お湯が使える様にしたが駄々を捏ねられた、ミリアムさん達に色々説得されてたが………今回は、ミリアムさんの学園時代の友達も来たそうだ、まあ船酔いして暫く行動不能だが………


 今回は出店希望者の為に、料理が得意な者にレシピを伝授したがやはり焼きそばと、豚汁は私の管轄に成りそうだ。 ピザは去年と同じくフラウレムさんとアリスが、エルナーさんはジュース販売をするが容器はステンレスサーバー、一応ジュースの容器は全てステンレス容器である、プラスチックも良いが容器を後々洗うと成ると、やはり一番良いのはステンレスに成る、コップはエルフ魔法製作の木製だ。


 そして冒険者達で料理が出来る子は、私の直伝ハンバーグやフランクフルトにポテトフライを、何人か離れた場所で競う様に焼いてたりする、基本塩コショウは変わらないがニンニクチップを焼いて、差を付けたりする者も居るが売り上げの半分近くは、後払い食材料金として天引きするが高い料金にはしない、自分で狩ったモンスター肉なら無料なのでそれ分は天引きされない、まあ大抵塩コショウとニンニクや野菜類だったりする。 エルナーさんは基本私の代理で売ってるので、人件費だけ後でエルナーさんに払うだけだ、まあエルナーさんは基本金よりも、フルーツトマトジュース一年分とか言いそうだが。


 今年はクリスさんはバカ食いはしなかったが、バカ飲みし掛けてたのでお目付け役に引き渡した、三柱の方々に………… 今年も興味津々で食べて飲んでし、祭り打ち上げの大人の部ではブランデーとワインを解放し、ガルさんとクリスさんは監視付きで飲ませた、他は自由だがミリアムさんとフラウレムさんは、今回から酒を解禁にした………クーちゃんが悲しそうな顔をした為に、二人は年明けまで我慢する事にしたらしい。 アリスは構わずに飲んでたが………エルナーさんと、何故かワインよりブランデー四樽が直ぐに消えた、ベレスターさんが何か「ワシ、一杯しか飲んでないのに!」と叫んでた。


 離れた場所でミリアムさんの友達六人が、明後日の方を見ながら酒を飲んでたが、焼きそばをフォークで食べながら…………



 翌日は後片付けはやはり私だけ、エルフ製食器は汚れだけ食べてる饅頭スライムが綺麗にし、飾りはもう要らない為饅頭スライムの餌に成った、綺麗に成った街に成り始めたブランデーの街を見ながら、始まりの街ブランデーは新たな街並みに変わり行く。 駅近くに商店街に成る様に設計し木組みの家を作る、店舗木組みの家を何軒か作り後は後に来た者に託す、何人か少女冒険者が冒険者を辞め飲食店を始めた、先ずは南に支店を出すが本店で仕込みをしてから、祭りで作ったハンバーグやアリス達から教わり、ピザを売り始めた。 祭りに参加しなかった冒険者達が、毎日肉や素材を西の港のミリアムさんか私の方に、売ってかミンチに加工してから行くそうだ。


 そしてたまにベルナード商会の、船員にピザを販売もしてるらしく景気は良い、しかも船員は雇い主に恥を掻かせない教育をされた船員達、もう屋敷は完成してるので密偵の心配はない。 そうこの時侵略者が来るとは誰も予想してはない、約一名の密偵が未開だと思ってる少人数しか居ない、小娘位しか居ないと馬鹿にして報告し、知らない技術の港以外は未開の大陸と報告、ベルナード商会で一部情報が漏れ野心家の国に情報が流れた、まあ基本問題はない………情報とは嘘も混ざってるからだ、しかも盗まれた情報はベレスターさんの計略疑似餌だ、北の航路を盗んで一発大儲けを狙った商人や貴族は、北のワイバーン達の餌に成ったらしい。


 此方に来る前の大陸に間違えたお間抜けは、モンスターに船ごと海の藻屑に成ったらしい、そして密偵を乗せた海軍侵略船団が来たのは、ミリアムさんの学園時代の友達が再び遊びに来た翌日、ベルナード商会が付けられた訳ではないが灯台から、緊急避難サイレンが響き渡る。


「何ですか? この気持ち悪い音は?」


「ミリアムさん、この音分かって?」


「私も知らないわ」



 慌て始めた港だが、更に混乱が増える………巨大な鉄の物体が唐突に現れたからだ、ミリアムは知ってる此は自分達が初めて来た日に見た物だから、中から出て来て雅士は直ぐに全員施設に避難を開始、フラウレムは雅士の言葉に従い全員を施設に入れ、アリスは雅士の傍に立つ………アリスは雅士が死ぬ時は一緒と、腹をくくって傍に立つそして………戦車を動かし雅士は、灯台の近くに全速力で向かって警告の発光ミサイルを打ち上げた、そしてそれが戦いの始まりだった。



 そして敵側は雅士達を、最初から格下蛮族と決め付けて居た、まあ自分達より上は居ないと言う傲りである、だが神秘の力で護られた島国には敗北してる、だが魔力が強い者が居る国や同技術国には手を出さない、だが植民地と奴隷や資源は欲しいので、野心は尽きない国は後に衰退するキッカケの大陸に手を出した、喧嘩を踏んでは成らない尻尾を踏んでしまったのである。



 「指令、脅しの実弾装填完了です」


 「宜しい………では、砲撃………何だあの信号弾は!」


 「どうします」


 「攻撃をせよ、脅しではなく攻撃をだ!」


 混乱した侵略者達は、射程距離も考えずに攻撃態勢入る。


 「住人も見付次第、女は犯して子供は資源として捕獲せよ、男は逆らう者は全員殺せ! 人間資源は我等の為に働く駒だ人間として扱う気はない、女以外はな………」


 そして攻撃を開始する、射程距離を忘れ攻撃をするが………


 「ルーテリ船撃沈…………指令………」


 「ば……………バカなぁー!!」



 (おご)りのあった態度から一転、予想外の攻撃に焦りが更に理性と冷静さを失い、更に混乱が船隊に拡がりそして敗北と死の道に進み行く、格下と思ってた傲りは打ち砕かれ混乱が船上を支配して行く、愚かな思想の果てに家族を残しモンスターと炎に囲まれ、海の藻屑に成り海底の海流に流され更にモンスターに、肉片の一部も食われ朽ちて行く………





 私は砲塔のミサイルランチャーから、警告の発光信号ミサイルを打ち上げた、そして艦隊は船の側面砲を此方に向ける軌道を始めた、魔法で届くのかそれとも何か計算が在るのか、中世の砲撃は至近距離戦法だったはず、アリスも近くで頭を傾げてたが………アリスの良い匂いするから、余り顔を近付けないでアリス…………緊張感が薄れる。


「新式の魔法砲には見えないけど、私の近年知るモンスターなら届くかな位の、中距離魔法砲に見えるかな?」


「中距離てどれ位だアリス?」


 一応聞いてみたが………


「そうだね………約3000m位かな?」


 3000mで中距離ではない気がするぞ、と思ってたらアリスが言う。


「私が知るもっと長い砲の、最新のは確か5000mだったよ、十年前は………」


 まあそれよりは距離在るが、レーザー測定では約12kmと出てるし、安全圏だが何故に攻撃態勢に入った? まあ、攻撃意思有りだから容赦しないが………


「攻撃を開始する」


『アイマム、エネルギーバイパス接続します………接続完了』


 音声にアリスが何処から声がするか探す、残念ながらアリスでは見付けられない。


「魔法榴弾装填」


『魔法榴弾選択……………』


 鉄の鈍い音が砲からし、装填音がするそして魔力エネルギーを砲弾に充填(じゅうてん)し…………


『装填完了、何時でも発射可能ですマスター』


 砲を向けたからには躊躇いは無い、人間とモンスターの差は在るが私には今は守る物だらけだ、それは開拓した作物も港もだが、アリス達を護る…………客人も居るし容赦はしない。


「それにしても、国旗掲げない軍艦て何処のかな?」


 アリスは画面を見ながら、ふとそんな事を言うが私にはそんな事はどうでも良い、八隻の船の真ん中を狙い砲撃を開始する、耳栓をアリスに着けてから………まあ先に向こうから砲撃が来たが。


 「四隻目にファイヤ!」


『ロックオン……ファイヤ…………誤差無し直撃します』


 大型帆船側面に貫通、船内着弾と共に榴弾が炸裂し船体を真っ二つにしながら爆発炎上、火薬庫にちょうど引火したみたいだ、向こうから同時に砲撃が始まったが砲撃は届かずに落ちて行く、そして次に先頭の大型帆船に砲塔を向け砲撃、船尾に直撃し炸裂した榴弾が穴を空け沈没を始める。 更に砲塔を向きを変え砲撃し、上陸行動を始めた帆船に向け警告信号ミサイルから、攻撃用フェニックスミサイルに変え、ミサイルと魔力エネルギーの榴弾の雨嵐を頭上にお見舞いした。


 燃える大型軍艦帆船、海ではモンスターの餌になる侵略者達最後は見ない、生き残った侵略者達は居ない………地球に居た頃だったら吐いてただろう光景、結局侵略者達の国は分からず次に来たらどうなるかの、報復攻撃は出来なかったが後にエルビー博士が、証拠に成る物を海底から引き揚げエルビー博士が、実験を兼ねた報復攻撃を慣行したのは翌年の春の事だ。


「……………色々な意味でまー君を、敵に回すと大変だね」


 そうぽつりとアリスは言った、一応死者達に黙祷はしといたが、此方が悪い訳ではないので罪悪感は全く無い。 こうして秋は終わりを告げ、お見合いから逃げて来たと言うミリアムさんの友達三人娘は、ミリアムさんが新しく設立する商会と、貿易等の補佐として働くらしい。 彼女達の家はブランデーの駅近くのアパートだ、お金を換金しこの大陸の通貨に慣れて貰う、だが一人パン作り経験者のお陰で、彼女…………エナさんはパン屋を始めた………冒険者少女がまた二人と、少年一人引退しパン屋で働き始めた。


 趣味のパンがまさか天職に成ったエナさん、残念ながら後に心をへし折られる………犯人は私ですがナニか?



 次回へ続け…………エナは良いな………ミーナは、何か企んでるしミリに怒られても知らないよ…………また、あのお酒飲みたいなぁ~。



 クリス「もっと沢山美味しいのたべたぁ~い!」


クリス「あらあらクリス様たら………」


クリス「あんたは絶対雅士に会ったら、ダメだからね………振りじゃあないからねぇ!」

(また分身体に裏切られても困るわ、しかも絶対雅士のストライクゾーンだし、私より好かれても困るわ………あの子みたいに)

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