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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
一章 基礎開拓
2/45

1−2 畑開墾と

 翌朝は再び肉………朝から肉は辛い、出来ればパンかご飯が食べたいが、そもそもアイテムボックスに入ってる可能性は無いかも知れない。 先ずは近くの木を伐る、万能自在武器を両刃斧に変え、技を発動させてスナップを利かせ放ついわゆるトマホークブーメランだ、ゲッPiーロボのあの技だ。 戻って来た斧の柄を掴み、伐った木はミシミシと音を立てて倒れたので次は加工だ、あと木を伐ってもヘイヘイホーとは言わないぞ。


 倒した木材を丸太のまま魔法加工する、皮を剥いて木材を組み立て行く、丸太端に溝を作り木材の楔とかを差し込む、そして交互にログハウス要領で組み立てる、簡易ぼっとん和式トイレなので穴から臭うのは仕方ない、ダメ元でアイテムボックスに手を入れたら、トイレペーパーが出て来た……腹ポケットが有ったら、青いタヌキ型ロボットネタに成ったのだっただろうか?


 トイレットペーパー置きも作り、さて畑の作業を再開だ……だが雑草はいつの間にか、昨日見た透明饅頭スライムに食われて無かった、草付きの土の山は今は只の土に変わってる。 草付きの土は一番下にしてその上から、掘り出した土から出た小石を引き積める予定だったが、予定を変更し小石を引き積める、足りない分は大きな石を全方位から圧縮して砕き砂利にする、不足な部分を敷き詰めそして赤土を入れる。


 畑の土手作りは後回しにして粘土質の土は、田んぼを作る時に使うので放置、次は山に意識を向けスキルの探査を使い鉱物を探す、鉄鉱石にブルー反応鉱石にドラゴンブラッド鉱石、ムーン鉄鉱石にムーンティア鉱石とムーンティアオリハルコンが在る。


 *ブルー反応鉱石


 仕組みは不明だが、人間の感応波に反応したり感応波を増幅する、不思議な現象があるらしい………詳細は使わないと分からないが、どうやって形成された鉱石かは不明。


 *ドラゴンブラッド鉱石


 神竜やそれに準じる竜の血と、様々な要因により鉄に混ざり構成された鉱石、ドラゴンの鱗より硬い鉄で普通の製鉄手法より高温が要求される、現在のどの人類の技術でも加工は不可能だが、()()()()の手法なら可能である。


 *ムーン鉱石


 鉄よりも硬くドラゴンブラッドよりやや硬く、スチールより軽い鉄の質を持つ不思議な鉱石、惑星が出来る前に砕けた月の鉱石が鉄に成ったとも、言われてる不思議な鉱石で特殊な魔法製錬等が必要。


 *ムーンティア・オリハルコン


 かってあった幻の鉱石で構成された月の、オリハルコンらしいが詳細は不明である、現在この鉱石はこの大陸以外には存在しないらしい、そもそもこの大陸以外存在しない鉱石……経緯も不明である。


 *ムーンティア鉱石


 ムーンティア・オリハルコンに成らなかった、ムーンティア鉱石でこの世界で一番硬く、不思議な力を秘めた鉱石だが鉄に精製するには、特殊な炉が必要に成る………


 鉄鉱石の反応した場所に私は向かう、少し時間は掛かったが雑木林の森の奥の、反応が有った場所に着くと昼過ぎたがそれよりも先に、魔法を使って掘削を始めた。 イメージはシールド工法の掘削をイメージ、見えない魔法の刃を起動して進む、一応崩れない様に魔力で岩盤等を硬め、掘った土や岩盤や鉱石はアイテムボックスに入ってる、後で色々使えるだろうし勿体ないし。


 鉱石を掘削して一時間、それなりに採れた筈なので作業を停め、魔法を解除しスタコラせっせと穴から出る一応穴入り口は塞ぐ。 再び空を浮遊し次は炉を造りたいが無理だ、電力やコークスや冷却油が無い、何か他の手段が欲しくてアイテムボックスを探ると、何か一瞬柔らかい何かを触った気がする、一瞬の考えを振り払う………()()()()()()()()()()()()()


 更に探ると次はお目当てらしき、本らしきのを手にし取り出したが、取り出したのは…………


「神タウンページて、なんじゃ~!!」


「あっ! そっちに入ってた、ヘテっ」


 女神クリスの仕草は可愛いが、手にしたのは期待を裏切る物で、私はブチと何かがキレた………


「『テヘっ』じゃあねぇーよ!」


 何か懐かしいタウンページに似た、黄色い表紙の神タウンページを渡す……薄いページ数だな………


「私の眷属と、知り合いの連絡控えだから」


 知らねぇーよ! 全く、アイテムボックスに何が入ってるか分かったもんじゃあない、あとあの柔らかいのはなんだ………


「私の人間擬態知らない?」


「…………アレの感触は、人間擬態だったのか?」


「………………」

(まさか、私の擬態の胸揉んだ?)

「………………」


 アレ何の感触かは大体分かるが、実際に見ないと分からんな……


「……………」

(…………確認が必要ね…………)


 暫し沈黙が訪れた後、女神クリスはアイテムボックスに入り確認後、血まみれ姿で現れた後去って行った……何か聞く事が有った気がするが。 一応私が試しに入ろうと試したが入れなかった、まあ高次元体だから入れたかもね……あと、どうやったらモンスターの血まみれに成ったのだろうか?


 それはさておき再び探ると、何か異世界物に相応しくない物の感触と共に、そうコレは石板にしては薄いが何故か強化プラスチック製の、外装の感触はしないしディスプレイはガラスだと思われる、だがタブレットにしては何か違和感を感じるので、試しに取り出すと見た目タブレットの物体が出て来た。


「異世界のタブレットかな?」


 〘全ての情報のデータベースにようこそ…………〙


 何故か猫の青いシルエットと共に、日本語で文字が現れたがリンゴやG等のロゴではない、Xだったら使えねえだったかも知れないな、あの鳥ロゴ良かったのにな………… さて操作はタブレットと変わらないみたいだ、検索したい物を打ち込み検索するとヒットし、地球では当然無い技術が山の様に表示されるが、魔石とか魔クリスタルやコアクリスタルに、エーテル魔石なんて物は分からないので、魔石とか使わない動力エンジンを探すと、魔力を媒体にしたマジックコンバータに、生体エネルギーを媒体にしたオーラコンバータ、あとは地球にもあるガソリンや軽油にバッテリーに水素エンジンだ。


 水素エンジンは水素の液体化や、保存方法やら面倒なので却下だ………燃料エンジンは、そもそも天然ガス田や油田が必要だが必要な資材や設備がない、製鉄した鉄を冷やす油も無いし色々足りない。 他にも永久機関に縮退ブラックホールエンジンに核エネルギーエンジン、核エネルギーは絶対使いたくないな。 まあブラックホールもある意味、核エネルギーより危険だが核エネルギーよりは制御は出来る、特殊な魔法製法と魔物の心臓核に魔石が必要らしいが、そんな物はこの世界には無いし代替素材が無ければ不可能だ。


 なので色々検討した結果魔力媒介のエンジンにした、魔力媒介と言ってもガソリンエンジン駆動と同じく、魔力爆発によるピストン運動で、通常のガソリンや軽油エネルギーの倍の馬力を発揮出来るらしい。 さて決まったからには作り始めるが、どうやってかはやはりクリスさんが言ってた錬成だ、さてどうやって製鉄とかするかと顔を何の気無しに、アイテムボックスに入れたら…………例えるなら、無限の暗くも明るい空間………ド○えもんのタイムマシン空間、それかキテ○ツ大○科のタイムマシン空間とか、色々例えが出来そうだが目が馴れて来た時には、見えてた風景は変わり始めてそして見えるのは、巨大な宇宙空間に浮かぶ引き出し付きのボックス達。


 そして引き出しにはナンバー、そして一部浮かぶモンスターの血、そして何故か工場らしきのが浮遊するボックス達の奥に見える。 アレは何だろうか? まさか、木材とか加工がアイテムボックスでも出来るのかな? 一旦顔を出して、試しに錬成と言って言いか分からないが、クリスさんに教わった魔力を流す方法で、アイテムボックスに流し込み意思をアイテムボックスに放つ、鉄の精製とクボタ風の乗る方のトラクターに耕運のブレイド大きめ、魔力媒介エンジン搭載と何故かデーターが送信出来た。


 何時完成するかわからないし、一応次の開拓に向かうがその前に一帯の草を、炎を基本にして火炎放射器の様に炎の波を放ち、草を一網打尽に焼き尽くす………一部木が燃えカスに成ったが、些細な犠牲だ………どうせ使えない枯れて折れそうな木だったし。 また同じく計測してから次は二反(長さ50m×横幅40mの2000㎡の約20(アール))の大きさの麦畑を開墾開始、また石を細かく砕き敷き詰め近くから落ち葉を回収してから、濡れた落ち葉を敷き詰めその上から土を戻す、後に腐葉土に成るだろうし沈んだら土を足せば良い、まあ腐葉土の分解次第だけど………。


 さて麦畑の次は水田だが、細かく田んぼを作る気はないが水を引くのに時間が掛かる、ので川の水の勢いとか考えた田んぼを作らなくてはならない。 ので少し離れた場所も草を一網打尽に焼き、祖父のやり方や一応園芸学校出てるし、農業兼業の教師が昔言ってたのを、うろ覚えながら思いだしつつ一町(いっちょう)(100m×100mの約10,000㎡)だと全て、大型のトラクターに大型田植機等か必要に成る、天然乾燥させた方が炊いたご飯は美味い。 それに一年何日か分からないし、何ヵ月スパンの一年かも不明だ、世の中には10日で一年の惑星も在れば、万年周期クラスの天体だって在るが大抵のその惑星は、ハミダブルゾーン(生存可能領域)にはない。


 まあ難しい話は此処までにして、まあ一年の年間消費が分からないから、どんだけ作物を作れば良いか分からないのが本音だ。 そもそも今の季節が分からないが、余り寒く無いし秋なら紅葉で森が色付いてる筈だ、だが遥か高い山の尾根には雪が見える、たまに山から吹き下ろす風は寒い…………


 先ずは少し段差に取水用の水路を掘るが、取水口の川と水路を塞ぐ板を作り取水以外は水路に水が入らない様にする。 川もそれなりの川なので土手工事は必要、水量次第では川が氾濫(はんらん)するからだ。 小型ショベルカーをイメージに、水路工事を開始し魔法のショベルカー風に操りながら、地面を成らしながら水路を作って行く。


 一応水量と田んぼにする大きさを考えながら、四反(長さ100m×幅40mの4000㎡の約40(アール))の水田を計画し測量は大変だが美味しいご飯の為だ、昼は再び肉を食べたが試しに釜とあきたこまちを願って、アイテムボックスに手を入れたら、普通に釜と某イラストレーター仕様の米袋入りの米が出て来た、夜はご飯が食えそうだ…………


 あとそろそろ家を作らないとマズイな、今日も毛布にくるまって寝る事に成るな、4反の広さをさっきとは違う方法で、土を戻すが先に砕いた石と、鉱石を手に入れる時に出た石を敷き詰め、その上に粘土質の土を入れ一回定圧、魔法でやや固く土を締める。


 更にその上に再び粘土質の土を入れ、機械が動けなく成るのを避ける程度に、土を再び定圧し固める。  踏んだ土の感触を頼りに水を入れても踏ん張って歩ける、そんな状態がベストだが代掻きしてからでないと、結果は分からないが農業・園芸の教科書を振り返り思い出しての、試行錯誤の田んぼの開始だ。


 一応トラクターが出来たか出して見る、まあ普通なら完成して無いから出て来ないだろう、そう思い一応出したが…………出来てたよ………塗装まで忘れてたので、魔法で金属が腐食しない様に異世界風に、イメージしてゴツい色の無い小型トラクターから、朱色を基調にしたトラクターにする。


 さてトラクターに乗り鍵の代わりに、魔力を手首からトラクターに流す腕輪を装着し、スターターボタンを押せばエンジン始動だ。 意外とエンジンの音は小さく、トルクの音も普通よりは小さいかも知れない、そう言えばトラクターてエンジンオイルとかも居た気がするが、まあ動いたし大丈夫かな………大丈夫と信じたい。


 取水口を開けて水を取り入れながら、まあ普通は水が満ちてからだが入って動かなく成っても困る、田んぼにトラクターが入れる様に斜面を作った場所から進入、一応(あぜ)も作れる用のロータリーを付けて入り、端からゆっくりと畔を作りながらゆっくりと運転する、基本は知ってるし車を運転出来れば私有地限定だが、誰にでも運転は出来るので操作は前に親戚のトラクターで、経験済みだが私有地以外の公道を走ると警察に捕まるから、公道を走る可能性が在る時は免許を取れよ………まあ異世界だから、免許要らないが…………大陸が私有地みたいなもんだし。


 水量が増え田んぼにだいぶ水が浸透を始める、今の所タイヤが動かなく成ったり等は無い、一時間もすれば水が満ちて代掻きを本格的に開始、一応問題なく代掻きは終わりそのまま麦畑と畑の、天地返しもしてその日は暮れた…………


 米を洗い何か窯は無いかと探せば、簡易の異世界窯が出て来てその釜穴に入れて、ゆっくり夕御飯を炊く……… ラーメン食いたいな…………まあ、その為の麦畑でもあるが……さて今日は鉄板焼きで、肉を食おう…………まあ焼き肉だが普通の焼き肉ではない、モンスター牛の焼き肉だ………醤油しかないタレだが………


 そして炊けたご飯は美味く、此で次は畑に種やら苗やらを植えて畑や田んぼは終わりだ、畑や田んぼだけでは生きては行けんし衣食住は完了しない。 まだ衣住が不完全だしそろそろ下着とか、洗濯したいので何とかしたい。 一応替えは在るが洗わなければ何時かは無くなる、飯を食ったらまた温泉に行き疲れと汚れを落とす、手は川で洗えば良いが………獣の排泄物が紛れて無いかと心配だ。 また透明饅頭スライムが来てたりする、私が入って暫くすると来るが………失礼なモンスターだ。


 そして昨日と変わらずに夜は毛布にくるまり寝た、そろそろ家を建てないとキツいな…………


 翌朝目覚めると不思議な顔したクリスさんが居た、何でこんな所に寝てるのかと言いたそうだ、寝床が無いからだけど。


「よく私が言いたい事を分かったわね」


「なんとなくですよ、それに畑作ったりして家を建てて無いので、此処に寝てるんですよ………雨が降ってたら地獄でしたが」


「テント使えば良いじゃない」


「…………テント?」


「入ってるわよ、地球のではないテント」


「……………………」

「……………………」

(コイツ、何処か抜けてるわね…………)


 入ってたのか…………テント、まあ今更だな…………さて今日は苗とか欲しいので、クリスさんにおねだりしてみたら…………


「種に苗ね…………まあ最初しか使えないけど、眷属の力で一日で実が成るまで成長する水をあげるわ、だけど同じ物や成長した物にはもう使えないからね」


 何か異世界チート来たな、だが必要なので何か大きな薬剤瓶らしきのが入ったのを、あっさりと木箱8ダースを貰ったが、此を有効に使わないとな………酒や果物や調味料は、野菜や香辛料に米に葡萄や林檎に桃が必要だ。 柑橘類も勿論必要だがクリスさんが出した物は、何千万種類の何億個の物をアイテムボックスに貰った、米は種と育苗箱に入った苗を貰い、野菜と香辛料も苗と種だが果物は台木苗と原種の種から育った苗、他にもお茶の苗木に桜の様な不思議な神の木は、色々な果実が成るらしい………リンゴの様なさくらんぼや、大きなクッション位の桃や黄金の皮のリンゴとか、バレーボール位のミカンとオレンジに、ラグビーボールより一回りデカイ檸檬とからしい、五苗木貰ったので暖かい場所と此処と寒い地域に植えてみる予定。


「同じ場所に植えれば楽なのに」


 怠惰は研究心と向上心を失くすぞ、それに寒暖や海のミネラルや場所により、果物てのは味や同じ作物でも化けるもんだ。 同じ原種でもやはり土地によっては変化する、故にリンゴの花粉の交配や偶然の産物で、日本は色々な品種のリンゴが増え続けてる。


「そうなんだぁ~」


「そうなんですよ、果物だって日進月歩進化を続けてるのですよ」


「それより私は果物のお酒が飲みたいわ」


 早速要望が来たが、ワインや葡萄酒は足で踏み搾る方法や搾り機で圧縮し搾る方式、ブランデーとかは蒸留して何年か寝かさないと成らない、それに酒を作るには好物の納豆に別れが必要だ、納豆菌と酒や麹は相性が悪いからだ。


「面倒だわね、何かを作るにも」


「クリスさんは世界を創ってるでしょうに、それに比べたらちっぽけだよ私のやってるのはね」


「…………そうかな?」


 何かクリスさんから不安を感じるが、雑に世界とか創造してないよね…………


「モンスター作成は外注だし、世界は馴れれば直ぐに出来るわよ……調整をある程度すれば、後は世界は何とか成るわよ」


 中世から発展しないのは、それが原因では?


「…………さてね…………」


 クリスさんはバツが悪そうに、目を逸らし明後日の方を見る……自覚は少しは有るらしい。


「そうそう忘れてたけど、服や下着は近くに巨大でオシャレな蜘蛛が居るから、それに作って貰ってね」


「……………巨大な蜘蛛…………」


 そんなモンスターみたいなのに、私は食われないだろうか?


「肉食ではないわね、デンプンやモンスターを毛や色々な繊維や、果物とかが好きよね………あと虫とかモンスターの虫とか」


 肉食要素あるじゃあねぇーかぁー!


「虫以外は食べないわよ、昔不味いてドラゴンの死骸を吐いてたからね」


「腐ってたら不味いに決まってるよ!」


「そうかもね…………まあ、長年肉を食べて無いしグルメだから大丈夫よ」


 何が大丈夫何だろうか? 私には、不安しか無いが一応デンプンならジャガイモだな、他には麦とかも良いかも知れないが果物成ら、収穫手伝ってくれるだろうか?


「手伝ってくれると思うわよ、基本アッチもビビりだから」


 ビビりで悪かったな、あと私は計画を考えながら何かをする人間だから、アッチも此方も器用に立ち回れない人間なんだよ、器用に立ち回る陽キャとは違うのだよ陽キャとは。 さて色々とまだ先が見えないので、目先の事を先に片付ける。 先ずは朝食を食べて午前中には田んぼの田植えに、畑の苗植えや小麦の種蒔きを終わらせたい、トラクターを作っ要領で田植機と稲刈り機に種植え兼用の、ロータリーを作成データーを送り微妙に魔力が、昨日より持ってかれた気がするがまあ台数的な物だろうし、今回は魔力ではなくオーラコンバータ型のエンジンにした、永久機関に近い機能らしく一部材料は倒したモンスターから、材料に成る物があったらしい。


「モンスター肉の朝食も悪くないわね」


「…………ちゃっかり食べて無いで下さいよ」


「私だってお腹位空くわよ………」


 一体普段は何をしてるのやら? まあ、高次元の女神だし地球の神よりはマトモな筈だ、たぶん……………


「地球は殆んど管轄してる神も創造神も居ないわね、管理が面倒に成ったのかしらね…………」


 聞かなかった事にする、まあ神を信じる気はないがクリスさんみたいな、なかなか不思議な塊の可愛い女神なら信じても構わんだろう、もう一回死んだような人生だしたぶん。


「可愛いは嬉しいけど、不思議ちゃん扱いは嫌よ」


 まあともあれ仕事は早めに終わらせよう、早く家を建てたいしうどんとか食べたいが………鰹節とか、海に行かないと成らんな………鰹節を作るなら南、昆布は北だが昆布は天日干ししないとな、魔法で乾かす手もあるが………失敗が一番怖い。 あと鶏や乳牛とかも欲しいので、もろこしや牧草も必要だな………色々課題だらけだ。


「野生の乳牛なら北に沢山居るし、同じく地球より大型の鶏も居るけど、グルメでうるさいわよ………特に食事に………」


 クセが強い奴らポイな、だがホットケーキとか卵は必要だしなケーキや卵焼きも、鶏が居なければ始まらない。 濃厚な卵だと(なお)良いが、何故か近くでヨダレがタレ始めたクリスさん、食いしん坊キャラが出始めてますよ。 さてどんどんと仕事を開始する、先ずは畑で畝を作りジャガイモも植えるが地球の、ジャガイモのトウヤとかの品種に近い大きいジャガイモ品種を植え、雑草は生えるかは不明だからそのままにする、トマトとかはマルチと言う草が生えない様にする、ビニールマルチを敷いて地面の熱とかを調整する、あと土のpH(酸性かアルカリ性かの土の質)は分からないので石灰はないし、そのまま育てる事にした………酸性なら石灰で中和する必要が有るし石灰は肥料にも成る……まあ牡蠣や貝類の石灰だが。


 トマトはフルーツトマト系と、酸味のあるイタリヤ系ラグビーボールの様な異世界トマトを、離れた場所に植えるのは花粉による受粉で味が変わるのを、回避する為である。 ズッキーニとカボチャを同じに植えると、カボチャの甘味が無くなる経験と、飼料もろこしと人間が食べるもろこしの花粉も、下手をすると受粉で美味しくないのも経験済み、花粉は奇跡を起こすがたまにそれは破滅的味の作物も作る。


 そして畑が終わった頃にクリスさんが、デカイ黒い毛の白い流線型の線が入った、四つの青い目の蜘蛛に乗って現れた、その光景に腰が引けたが………何でどや顔して蜘蛛に乗ってんのよ、ずく(やる気)失くすわ…………


「…………てな訳で、連れて来たわよ」


「どんな訳でだかは知らんが、何か作ってるが大丈夫か?」


 何故か器用に針だか何かで何かを作ってるが、良く見ると何か作業着のツナギらしきのに見える、クリスさんを見れば『どうよ』て鼻が天狗に成ってる、なんだかなぁ~


「完成したわよ!」


 巨大な蜘蛛作の紺色の作業ツナギ、まあ今着てるのは黒い作業ツナギだが、昨日までは何かザ・農家の作業ツナギだったけどね、青系の畜産農家とか着てるアレだがたまにグレーとかもあるな。


「貰っておこう、作業着は働けば働く程汚れるし着替えるからね」


「そんなに汚れて無いわよね?」


 うるさいぞソコ、汚してやろうか? 田んぼなら直ぐに汚れれるぞ、クリスさんよ。


「遠慮するわよ雅士さん」


 まあ脅しだが、此でも農作業は大変なんだぞ!


「分かったから、田んぼには連れて行かないでね………振りでは無いわよ、芸人とかでは無いからそんな事はしないでね………」


 私の記憶を見て言ってるのか、芸人が押すなよネタを言ってる様だ、まあやらないが………クリスさんが男だったらやってるな………なんとなく。


「…………人間の男ねアンタも」


「人間以外何者でもないが?」


「………………」

「………………」

「………………」


 暫しの沈黙の中、何か蜘蛛が何かを言いたそうだが、まあそれより新たな仲間が加わった、ジャガイモもう少し植えた方が良いかもな。 大きい種類をもう少し植えたが、ジャガコロッケとかポテチとか考えてたら、クリスさんはヨダレを拭いてるし蜘蛛はまだ食べれないのて、感じの気配を出してた…………食いしん坊共めが! 次に巨大なタンクとポンプ二台を用意、電気は即席で水力発電装置をアイテムボックスで製造、畑に近い側の川に設置してポンプに電源を接続、川の水をタンクに汲み入れてタンクの上から次のポンプを投入、此方は畑に水を撒く用の長いホースのポンプだ。


 貰ったチートアイテムを水で薄めるが………


「それ水に薄めると、液肥では無いから意味は無いわよ………」


 それを先に言え………まあ聞かなかった私も私だが、仕方ないわねと9ダース追加して貰った、だって普通に足りなさそうだし。 チート液は噴霧でも効果は在るらしいので、ショルダー噴霧器をアイテムボックスで制作、3本を16L噴霧器に入れ撒きながら暫く見るが、一応チート効果が出始めたのか土が盛り上がり始めた、ジャガイモは鍬で畝に再び土掛けが必要な作物だ、他にもネギとかも掘り出して再び植えたりする栽培法も在る、基本的にネギの白い部分を増やす為の手間だ。


 一応大豆も蒔いてるが、大量収穫出来たらもやしでも作るかな、味噌ラーメンとか色々もやしは活用される、大豆は豆腐や煎って食べるも良しだ、せんべいの具材にも成った様な気がするが、大豆は醤油や味噌を作るにも必要。 麹は稲に付着した菌をバイオすれば、増殖するだろうが雑菌汚染の危険性も隣り合わせだが、平安時代の昔の人の知恵は今も使えたりする。


 まあ現代日本の手法では、麹は農薬に汚染されてダメに成るかも知れないが、種麹は増やせるらしいので一度手に入れれば増殖は可能、まあイースト菌も果物から菌を繁殖させるらしいし、特に麹はデリケート過ぎるので設備が整うまでは、手が出せない。


 さて次は種をトラクターの自動蒔きにセットする、品種はまた異世界だが日本に近い舌の、その大陸が作った日本人寄りの小麦らしいので、その品種を蒔きつつ噴霧器を蜘蛛に任せて天地返しをしながら、種を蒔くてより種を地面に刺し入れて行く感じだ。


 次は田植機の登場だ、後部に育苗箱から出して田植機にセット、苗を植える位置まで進んでから操作し田植え開始だ、人力で田植えをしたら何時までも終わらないし、一番端はもち米を植える予定だ。 ハンドルをしなやかに切りながらムラなく苗を植える、途中補充棚からだして減った苗を補充してムラなく植える。


 蜘蛛は器用にパラシュート糸を編み、空地散布を始めたがクリスさんは飽きたのか、もう姿は無かった………… 蜘蛛のお陰で以外に早く終わった、お礼に牛モンスターの毛と皮を渡したら、モンスター牛のレーザー鞄を貰ったが、作るスピード早過ぎない?


 こうして畑に麦畑に田んぼの農作業は終わった、まだ大麦とか作っても良いが小麦の方が、用途が在るしラーメンやうどんにパンも食いたいので、小麦しか作らないだろう。


 少し空いたスペースに綿花の種を蒔いて、また蜘蛛に噴霧して貰う、一応蜘蛛の餌兼綿花で布団を制作を頼む。 理解したみたいで片手一本を上げる、綿の敷き布団に掛け布団だから次は鳥の羽毛が必要だが、それは蜘蛛に任せた………何故かヤル気満々なんだが。


 午後前に近くの木を大量に伐る、そうこの小野で………もとい斧で。


「ダブルトマホーク、ブーメラン!」


 両手に両刃斧を放つが、某名台詞は某スパロボゲームからである、赤いボディーに猫耳的なのが付いたアレが元だ、まあ二度目のネタなんだが。 次はRPGのメガホークを試そうかな、一回の投擲に複数に分裂した技の斧が、敵全体攻撃する技を。


 木を伐ったら次はガラスの素材だったり、コンクリートに成る火山灰や石灰を探し集める、漆喰は一部は代用品を使い温泉は掘り出す予定だ。 釘は使わずに木釘や竹釘を使う、屋根は半円形の海外風の屋根瓦を採用、後は趣味で何処かに海外風の木組みの家や、茅葺きの家や石レンガの家を建てる予定だ。


 何かそんな家が在れば、異世界の外国て感じがして面白いからだ、木組みの家は海外風にパステルカラーにする予定。 まだ先の話しだけどね、まあなんとなくクリスさんがその一軒に住み着きそうな気がしなくも無い。


 そして木を角材に魔法で加工し、ホゾ穴を掘ったりホゾを作ったり大黒柱は硬い木を使い、あえて地下室は作らずに最初の家は畑に近い場所に作る、水は地下水をポンプで汲み上げ式にして、途中で濾過(ろか)をしてから生活用水にする。 建てる場所の地面は魔法の重力波を制御して、おもいっきり地面を定圧して平行に馴らして、家の土台に平ら系の巨石を埋め込みその上から建て始める。 (はり)等を組み立て蜘蛛にアンカーの代わりに、糸で固定して貰い一階の組み立てをして今日は、一階の骨組みで一日が終わった、一応ジャガイモ畝に土を(くわ)で土寄せはしたけど、色々と忙しい一日だ。


 明日は収穫と家の一階の部屋の梁の組み立てをする、蜘蛛は何故か嬉しそうだがそれはたぶん、明日の収穫が楽しみなだけだな……… では温泉も入ったし今日は早めに寝る、明日は更に忙しいからだ。

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