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のんびりややユルくない異世界開拓者   作者: 猫を愛でる会
第二章 貿易と出会い
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2−3 最初の貿易相手

 戦車から降り武器の類いはナイフ程度だが、全員魔力が高いとの解析結果と敵意は感知されなかった為、桟橋を自動で移動させ陸に上がれるルートに止まり、一行は白髪に紫色の瞳に豪奢なスーツ姿の老人と、隣に黒髪ロングに紫色の瞳にお嬢さまらしき気品を纏った、白いブラウスと藍色ぽいロングスカートの高校生位の少女に、老人と同じ位の年齢のビシッと着こなした、執事タクシード姿の白旗を持った人に、クラシカルなメイド服のメイド達と木箱を持った、水兵なのか? 使用人? かは不明な男達、私は一応話し掛けてみた。


「私はこの大陸の者ですが、あなた方は?」


 一応作法なぞ知らんから、普通ぽく聞いてみた。


「我らは西の大陸の、セイルーン国から参った商人の私の名はベレスターと申す」


 名前を聞いたら返さないとな。


「ベレスターさんですが、私の自己紹介をしてませんね、私の名は雅士と申します、この大陸に住むただ一人の人間ですが、()()()()()居るのでご注意下さい」


 一応忠告はする、だが向こうは何故か安心してる、逆に嘘か何かだと思ったかも知れない、長旅疲れしてるこの場の全員を連れ旅館ぽくした場所に案内した、全員開いた口が塞がらないでたが、フラウレムさんを思い出すな…………


 一応向かい入れて応接室ではなく、休める様に部屋を割り当てた、停泊の許可も出して船を接岸させて、休んだり風呂に入るのは自由にしたが、調度品等の窃盗は直ぐ分かると釘を刺した、休ませてる間にフラウレムさんにゴブリンズにクロに雪、ミルキーを連れゲートで戻り増えたメンバーに、老人は蒼白い顔に成った………まあたぶんミルキーを見てだろうな。


 ゴブリンズには陰に徹して、怪しい行動をする人間を監視させるがゴブ助には、陰の護衛として応接室に同行して貰うが、やはりゴブリンズは彼等に認識されてない………存在そんなに薄いかな?


 ベレスターさんは部屋で、椅子に座って待ってたが若い愛人にしては何か似てるので、もしかしたら親族を連れて来たのかも知れない、さっき旗を持ってた執事らしき老人も居た、まあ全員服を着替えてたが…………


 ベレスターさんは、黒の豪奢なスーツ姿は変わらないが、隣の親族の娘さんはフリル付きのブラウスに着替えてる、身嗜みを整えたて感じだろうか? 三人を連れ応接室に向かうと、二人のメイドと木箱を持った使用人二人が続くが、私の仲間が何も持って無いのに怪訝な顔を少しする、一人の使用人だが無視をする。


 一応アイテムボックスには色々入ってる、そう取り引きする物なら腐る程沈没船にまだ入ってる、まだ二隻以降調べてなかったりする、私は基本気分屋だしやる気次第だからだ。 まあ今回はこの大陸に無い物が欲しいのと、異世界何だから魔道具とか色々見てみたい。


 応接室は広く作ってある、何故かって? 交渉相手の持ち込み量により、入る人数も大なり小なり居る訳だからだ、あとミルキーが寝たりクロや雪が敵の対応し易いやら、色々仕掛けとか在ったりする。


「……………凄い高そうな絵画ですな………」


 沈没船の戦利品だよそれ、何故か驚愕の顔をするメイドと使用人らしきの、表情をポーカーフェイスする執事らしき老人、何故か眼を輝かせる親族娘ちゃん………


「沈没船から引き揚げた物ですよ、それではお掛けに成って下さい」


 蜘蛛に作って貰った羽毛入りのソファーだ、しかも近くには蜘蛛特製クッションは、フラウレムさんが手離したく無くなる程の心地のクッション、まだお茶を作って無いので果実ジュースに、試作のミルクたっぷりのフラットホワイトを出した。


「此は? 何ですかな?」


 フラットホワイトを指差すベレスターさん、一応説明する。


「それはミルク入りのコーヒー、フラットホワイトです……近くに砂糖が入ってるので、お好みでグラニュー糖をお入れ下さい、隣は葡萄ジュースですよ………」


 隣から文句が来る。


「マサシさん、勿体なく人間に葡萄ジュースを出さないで下さいよ、アレは私がたまに頼んでも飲ませてくれないじゃあないですか!」


 だってフラウレムさん、一樽飲みそうな勢いだし炭酸泉の炭酸割にしたら、更にクーちゃんを盾に要求して来るし。


「アッチはお客さんだよ、分かるフラウレムさん」


「………後でワイン飲ませて下さいね」


 上目遣いをして言う事ではないよ、全くこの頃アリスが定住した辺りから、何か甘えん坊に成って来てるんだよな………フラウレムさん、たまに無茶な要求もするが。


「ワインが在るのですか?」


「今日の歓迎会に少し出しますよ、商談次第ですが………たぶん」


 唸りながら考えるベレスターさん、ゴクリとジュースを見て飲みた視線の、フラウレムさんと黒髪の少女………だがベレスターさんが味見と飲んでしまうのだった。


「………おぉ~ ………此は美味い」


「お祖父様、それ私に出されたジュース!」


 孫だった…………まあ何だ、色々あったが向こうは魔石を使ったランタンや、向こうのワインやブランデーにビールだが、私はビールは飲まないから。


「ガルさんてビール飲むの?」


「ドラゴンだって飲みますよ、だけど母に禁止された以降人間からビールは買ってませんね、確か300年………」


 聞かなかった事にした、そして向こう側では蒼白な顔の一団、まあフラウレムさんがドラゴンとは言って無いからな。


「じゃあミーナさんにやって」


「母はマサシさんと同じくビール嫌いなんで、ゴブリンにでもやったらどうですか?」


 使用人が怒りの表情に成るが、何かを察したメイドが足を踏み付けて表情を戻す使用人らしき男達。


「まあ家は基本葡萄ブランデーや、リンゴブランデーに大麦ウイスキーや焼酎等在るんで、珍しい美味い酒以外や自慢の酒でないと、家の住人は舌が肥えてますから下手な酒は、取り引きはしませんよ」


 何故か冷や汗を流すベレスターさん、そこまで脅した覚えはないが、ミルキーも酒を飲んでるしクロ達も酒にはうるさいと思う、十五年倍速熟成は彼等には早過ぎた酒だった。


 そして魔道具は良かったがやはり酒は、自分達で作った方が美味かった、まあクリスさん用に貰ったがさてクリスさんは持って、まあ帰るだろう………クリスさんだし。


 そして温泉等を満喫したベレスターさん、宴会前に疲れ果て寝てしまった、まあ孫娘のミリアムさん? が代理で出席してと言うより、全員で食事にしてから揚げやドラゴンステーキやら、ドラゴンから揚げやスパゲッティーやピザは直ぐに消えた、フラウレムさんはクーちゃんと会場端で食事、そして何故か呼んでないが居るアリス、そしてクーちゃんの魅了に取り憑かれたミリアムさん…………


 何故か執事の爺さんは、主人の不在に平謝りしまくりだった、長旅で疲れてたのだろう仕方無いよそれは、そして翌日クーちゃんにより酒を飲まなかったフラウレムさんは、通常だったが酒を飲むのを忘れた後悔を抱えてた、また何時でも飲めるだろうに………毎日は飲まさないが。


 だがまだ後悔を抱えた人が一人、ベレスターさんだ………飲める酒を楽しみにしてたらしい。


「クッ………私がこんなミスをするとは!」


 酒くらいで後悔を抱えるなよ………


「美味しかったですわ、お祖父様」


「クッ!………」


 実際は未成年だから提供してない、提供したのは葡萄ジュースの炭酸割に桃果汁を濾して、炭酸割にしたジュースだ。


「てな訳で、お祖父様私は此処に移住するので、帰りは一人で」


「嫌じゃ、ワシも移住して酒を毎日飲んで、味を全て確かめたい!」


 何か移住するとか言い始めたぞ、だが爺さんは帰って貰ってまた、魔道を持って来て貰わないと困る、割に合わない取り引きに成る。


「私がモンスター避けの、魔法の薬作れば早く来れるよ……お高いですが」


 何かアリスが商売を始めたが、まあそっちはアリスが勝手にやれば良い、だが金貨使うタイミングが全く現状無いな。


「此くらいではどうですかな?」


「まあ少し安いけど、次回フラスコ21本持って来たら、次回も同じ値段にしてあげるよ」


 金貨を二枚をアリスに払うベレスターさん、本当はベレスターさんはもっと持ってたりする、まだ金貨598枚程………


「毎度ありー」


 だがアリスの渡した魔物避けは、金貨一枚と表記される………私が更に高いのが作れると、何故か感じたのは何故だろうか?


「じゃあ、お父様に宜しく」


 その後数日色々話をし仕方なく少し酒を出した、有益な話を聞いたり東の日本に似た、ベレスターさんが知る情報を聞いたりした、情報の駄賃にウイスキーを出して飲ませたら、何故かウイスキーに感激するベレスターさん、ワインもほんの少し試飲すると一樽欲しいと泣き付く、まあフラウレムさんが威圧してたが怯まないベレスターさん、酒で何でそんなにバチバチ火花散らすかな? ベレスターさんは孫娘ミリアムさんに追われ、帰りの食糧を港のクレーンで船に積んで、鼻息荒くして帰って行ったがミリアムさんは、有言実行で帰らなかった。


 本当に移住するらしいミリアムさん、まあアリスさんの隣空いてるし構わないな、だがやはりそう上手くは行かない、ミリアムさんは一人暮らしする気はなく私の家で居候する、まあ蜘蛛を見て気絶しクロ達の本当の姿に気絶し、風に捲れたスカートの中を偶然ゴブ太に、パンツを見られ半殺しにしてたりと波乱な日々が始まった、まあ私は普通に見たが………中々セクシーなのだったな、その前は可愛いのだったが……何時見たとは言わないが。


 ミリアムさんには貿易の仕事を任せた、監視にクロと雪にミルキーを同行し、ゴブリンズが陰から見張ると言うミリアムさんの試練がスタート。 どんだけ飛ばして来たのか分からないが、ベレスターさんが帰ってから一ヶ月位後に、ミリアムさんの父親と母親が来たらしい、アリスも同席しフラスコを受け取り、向こうは金貨十枚分のモンスター避けを購入し、新しい街灯照明魔道具を持って来たので、途中で呼ばれ確認と鑑定を使いそれに見合う物を出す。


「………昔海賊に盗まれた人物画にそっくりですな、他はこのウイスキーを二樽頂たい、街灯は次の大型船で更に持って来ましょう」


 街灯は港に設置する予定だ、他にも魔石を輸入してたりするが、まだジュエルビーストの発掘をしてない為、まあ発電でも何とか成ってるし。


「では、人物画は要らないですね」


「………いや………交換品に入れてくれるなら、頂たい」


 最初から欲しいと言え、一応ワインの試飲とウイスキーの試飲をし、ワインも二樽下さいと泣き付かれたが、流石ベレスターさんの息子と思ってしまった、そう言えばこの人名乗って無いがまあベレスター息子さんだし、いつか名乗るだろうとこの時は思ってた、名前を知るのはもう少し先の話しだ。


「お父様、マサシ様ではなく私に言って下さい、私が仕事をクビにされたらゴブリン達と、畑仕事に成ってしまいます」


 だがミリアムさんには、果樹園の仕事と沈没船の宝の選別を頼んでる、たまに目が金貨に成ってるが…………


「私18歳に成ったので、マサシさんお酒を解禁して下さい」


 やっと私を様からさんに呼び方に成った、ミリアムさんは夏の日差しが更に暑い日に彼女はそう言うが、アリスとフラウレムさんは反対する。


「まだ未成年だよ」


「マサさんは二十歳と言ってたので、まだ二年先ですね」


「グヌヌヌ………」


 グヌヌヌが微妙に可愛いミリアムさん、だが私は甘くはない無いのだ……結局毎日泣き付かれ、とあるリークでフラウレムさんもミリアムさんの事は言えず、アリスさんがとある提案によりゴタゴタしたミリアムさんの、お酒が飲みたいは終結した。


「ミリお姉ちゃんも、私とジュースね」


「うん、そうだねクーちゃん」


 クーちゃんの許しが出たらに成ったが、ミリアムさんも解禁は脆く崩れ去ったのである、可愛いは正義である…………そしてフラウレムさんは密告者に弱いので、暫くミリアムさんの前でフラウレムさんもアリスも禁酒に成った、そうミリアムさんが居ない場所で…………


「アリス、もう少し注いでよ」


「マサさんの仕事多いけど、お酒は瓶の素材を納めないと貰えないから、そんなに持って無いのよ~」


 実際アリスはチョコの試食をし、酒よりチョコを報酬を貰ってるが、アリスはそれをフラウレム達に黙って貰ってる、試作のチョコの味は口に蕩けるチョコを知らなかったアリスとって、酒とチョコを天秤にかけ何日も悩んだ程だ、チョコが無い訳ではないが魔女の国のチョコは、硬く何か分からない物が入った物、人間のとある国では凄く苦くビター過ぎたチョコ、初めて甘く蕩けるチョコにアリスは虜に成った、だがこの大陸に金貨は意味はない………そう意味が無ければ、貯めた金貨では買えないのである。


「マサさん、金貨を使わないのかな?」


 フラウレムも思った、ドラゴンだって金貨は在るが人間と交流してない為減らない実家、確か沈没船から金貨が出てるとかミリアムから聞いてるが、何故か金貨を使う気の無い雅士を不思議と思ってたりするが、そもそも人口が増えなければ意味はないし、ゴブリンに金貨を使えるか疑問である、お金は価値が出なければ使われないのである、現状労働の対価に食糧や食事や飲酒にお菓子が食べる、衣服は蜘蛛に頼めば貰えるがたまに高級質感の下着や、ワンピースやパジャマ等が支給さる三人だった。



 そしてゴブリン達は新ジャガ収穫や、大豆や野菜の収穫に忙しい日々を過ごす、また河童の様にきゅうりを食べるゴブリン達、それはある意味異様な光景だった雅士はたまに笑のツボるが。 そして雅士は新たな計画を始める、南の一部を切り開き天然ガス油田を開発し、自然エネルギーを確保し製鉄の火力エネルギーを手に入れた、だが雅士はその近くのが目的だったのだった。



 次回アレを発掘した話し。



 クリス「この頃私の出番少なくない?」

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