1−1 異世界にて
とある中年が暴走高齢者ドライバーに引かれた、哀れなスタートから始まる物語である。
この世界に来てそれなに経つ、開墾したり畑を魔法で作ったりや、田んぼや麦畑もがむしゃら…………たぶんがむしゃらに作った、農機具も必用な物も錬成以外で作ったしな………
??? 「ちょっとマサ、ボケッとしてないで宴会の準備をしてよ」
??? 「そうよそうよ、私が連れて来たから私にも美味しい料理を振る舞いなさいよ」
??? 「女神様は黙って帰って下さい」
一同 「うん」
???女神 「皆酷いよね、そうよね雅士?」
何かクリスさんが涙目で、私を見てそう言うがだが私は言う………
「私は何とも言えんな…………」
女神クリス 「そこは助け船だしてよぉ~」
いつの間にか賑やかに成った日々は悪くない、あの日から時は過ぎた………クリスさんに連れて来て貰った、この何も無かった地から始まった開拓は、今は色々発展しながら今に至る。 重油を掘ったり鉱石を魔法で採掘したり、魔法の列車やらトラクターやら果樹園やら、それにモンスターや妖怪の仲間やら、沢山の出会いもあったな………困った奴も居るが。
??? 「まー君、早く始めてよぉ~」
??? 「マー君、私は待てないよ」
まったくせっかちな二人だ、リンゴの蒸留酒の炭酸割りのジョッキを片手に、日本流のカンパイの音頭に向かうが堅苦しい言葉は要らない、要るのは楽しく飲んで食うだけだ。 それでは始めよう………楽しい宴を。
此より時は遡り・・・・・・物語が始まる…………
私の名は雅士と言う、何か何処かの主人公が一部漢字変わっただけとか、野次が聴こえるがそいつは私は知らないし、私は主人公て柄ではない。 私は転職を何回かしてるが、自分探しではなく職場の人間関係で虐めを受けてたからだ。 それは地域差別の時や体型の差別、私が反論しないからと聞こえる陰口等、地域の陰湿な陰口は普通に有った。
地元近くも地域陰湿虐めは普通に有る、我慢しても心は悲鳴をあげる挙げ句に転職する、ハラスメントの法が出来てもそれは変わらないし、相談窓口が出来ても変わる事は無い。 結局学生時代虐めを普通にしてた人間は、大人に成っても変わらないし変えられないのだろうな………
生きる為には働かなくては成らない、政治家の大半は傲慢のまま大人に成ったのか、未だに酷い政治の歴史を繰り返す。 官僚も昔のガソリン税を私物化してたし、あの反省をせずにまた黒歴史を繰り返す、官僚も政治家も高学歴のはずだが学習能力は無いのかな?
そんな繰り返される歴史の中、高齢者の事故に捲き込まれ私は死んだらしい、会社の帰りに地元には無い安く食材が買えるスーパーに寄り、買い物をするが増税官僚の影響で1ヶ月の暮らしも大変だ。 大都市で暮らしてると、普通に暴挙の政策出来るんだな………
買い物をする前に意識は消え行く、財布は盗まれそうだな……政治家のせいで、治安が昔より悪いし………体温が下がって行くのを感じる、身体全体が痛いと訴える。 私を引いた車は、店近くで更に暴走して逃げたらしいと声が聞こえた、世の中そんなもんだなと思いつつ意識は消え行く。
気が付くと人間の肉体ではなく、魂らしい姿で色々な死装束で何処かに向かってる、何かたまに外国人にしては違う顔の造形や、テロリストによって戦争に捲き込まれた子供達らしき姿や、最初は解らなかったが途中からプPi─ン許さないとか、ロシアかウクライナ語らしき言葉が日本語に通訳される。 その子供は恨みの瞳で前を向く、あの独裁者に恨みを持つのは戦争を受けた以外の国にもある、日本だってスターリン時代からの領土問題はまだ解決してない、解決したと言ってるのは独裁者の言葉を信じてる人だけ。
他にも何故アPi─は助けてくれないとか、そんな声まで聴こえるがそもそも人間が起した宗教、本当にその神が居るかなんて誰にも分からない、知ってるのは妄言か誠か分からない元以外はね、そもそも神様が人間を助けるなんてしない。 もし神様が居たとしても愚かな人間を助けないだろう、兵器を作り肌の色や宗教が違えど戦うなと、人間に言うだろうがそんな話を聞かない。 所詮宗教は宗教でしかない、人間のご都合主義に成りだってる。
だが一つだけ言えるのは、人間は等しく死ぬと何処かに行くのは確定らしい、更に広く視野を広げれば壮大な宇宙が見える、死んだ魂は宇宙に行くのだろうか? まあ死んだかは分からないが、魂だし死んだかも知れない。 死んだ程全身痛かったし、血が抜けて行く経験は後にも先にあの体験だけだろう。
途中で枝分かれした先には、私と同じ体型の男が居たがまあ気にする程ではない、分岐する前にも居た気がするし同じ顔だった気がしなくもない。 あの子供達は居ないが異世界の子供や女性に貴族や、姫らしき女の子まで同じ方向を目指す。
「私は誘拐されて、化け物の子供を産まされました……お腹から突き抜けて………」
「私だって、化け物を産まされたより食い千切られましたわよ、セーラの近くで………てセーラも同じ状態で死にましたわよね?」
グロい事を平然と言う金髪の、高校生位の女の子………は姫? セーラて女の子に文句を言うと。
「エルリーナお姉様は良いわよ、私なんて気持ち悪い兵士をお母様達と…………」
もうグロい話はやめてくれぇ~
頭を抱えられないが何故か、スピードを早めたいと思ったらその場所から離れられた、私は自分と変わらない男の近くにまた来たが、何故かアッチは進むスピードが早い………同じ体格のはずだが。 そして分岐で再び魂が減り私は光の先に辿り着いた、そこには人の姿をした者達が居た。
「新たな人間の魂が来たわね、どの魂をスカウトしようかしらね」
何かニューハーフな、ゴツい男が天使のコスプレしたのも居るが。
「誰がニューハーフじゃー!!」
魂の声が聞こえるらしい…………
小学生位の少女が唸り魂を見てる、開拓か………異世界魔法で開拓とか出来るなら面白そうだな、それにしても異世界は神らしきのが普通に居るんだな………テンプレか?
「俺様に相応しい魂よ、我が前に来るが良い」
何か凄いのが居るな………
「俺様に厨二病て言った魂、出て来いやぁー!!」
誰か知らないが確かにと思ったが、その男は何か赤い豪奢な布服な格好の金髪男、何か異様にムカつく態度の金髪の俺様神的な態度で、なんか傲慢そうだな…………
「俺様は傲慢そうではない、選ばれた優れた神だぞ地球の魂」
誰も答えてくれとは頼んで無い。
「誰よ、俺様を変態コスプレ野郎て思った魂、俺様が握り潰してやる」
最初ニューハーフの人的な口調だったが、『俺様』辺りで声のトーンが変わりヤバいオッサンに変わったが、私と同じ感想を思ったらしい奴を探してるらしい。
「誰がニューハーフよ! 私は、神様よ………反応せいやぁー!!」
全員見なかった事の様に無視をすると、更にキレるニューハーフ神、あんな神の居る世界は嫌だな………。
「だから誰がニューハーフ神だ、オラァー!!」
「私は高次元体だから、神ではない」
「魂を握り潰してやるから、出て来いゃー!!」
誰が出るかよっ! 暴れ狂うニューハーフと、神ではないと言ってるダンディーな高次元の存在、誰に言ったか分からないが、そう誰かに言った気がする………私ではないはず。
(雅史に似た魂が此処にも居るな………だが、今回は見に来ただけだから手を出す気は無い…………面倒だし………)
「早く創った世界で、開拓出来そうな魂を………」
もう一人小学生位の少女が居たが、私が居る場所からは遠いがこの子も高次元体なのだろうか? まあ某小説の高次元体は、創造の三柱の女神だったが他にも残念な高次元体も居たな、分割した意識の女神とか……… にしても原始惑星の開拓や、魔王の強さ調整失敗で強くファンタジー世界転生を望む、異世界人を募集してる高次元体まで居る。
「知識があって、開拓出来そうな魂を………」
「見付けた! 貴方に決めたわ」
私に似た魂を連れて行く、高次元女神らしい少女は去って行った、キレたニューハーフ神を振り切って。
「だから俺はニューハーフじゃあねぇー!!」
私を探してるらしいが、さっき私に似たのをスカウトし損ねた、小学生位のオレンジ髪の高次元女神が私を見付けてこっそりと近付き、私の魂を手にしてゆっくり気配を消して私は連れられて行く。 小学生位に見えるが美少女に魂を委ねるのも悪くない、私は新しい人生をこの可愛らしい女神から与えられた。
「可愛らしいて言っても、私は喜びませんよ」
とか言う女神ちゃん?
「一応見た目は確かに幼いですが、私は高次元体なので年齢は基本ありませんよ」
綺麗で長いオレンジ髪に、中世位のヨーロッパ貴族の様なドレスを着た、ふわりと優しい雰囲気と共に女子高生位の身長に変わる、年齢や見た目が自在に変えられるのかな?
「そうですね、変えられますよ……熟女は無理ですが」
私はそんなのを望んではないが、それよりも連れて来たのだから話を進めて欲しい。
「そうですね、話を致しましょう」
ゆっくりと回りを見渡せば、金色と宇宙の狭間の様な空間に、何故か不自然に置かれたテーブルとソファー、そして高次元体の女神は言う。
「私は高次元体のまあ、人間で言う世界を創る創造神なんですが、今までは適当に世界を創って放置してましたが………」
適当に創んなよ世界を、創造神なんだろよ!
「そうなんですが、大抵の世界て勝手に人類が進化して魔法や冒険をするのですが、何故かファンタジー止まりで文明が発達しなくなり、変な宗教戦争の末に人間の妄想で具現化された魔神や、魔王が現れて世紀末な最後に成る星が多くて………」
妄想で魔神や魔王が現れる世界て、ろくでもない異世界の人間達だな…………
「そこで私は異世界の技術を、新しい世界に取り入れたいのです、ですが人には向き不向きがあるのを知ってますので、農業やモノ作り経験者を探してたのです」
確かに私は趣味で農業をしてる、まあ親戚の使ってない畑でだが、ジャガイモやトマトに桃やサクランボとか、色々実験の様に肥料を毎年変えたりして、成長や連作障害予防等を試してたりするが。 他にも土建のバイトをしてたり、食品やトラックの運転とか色々経験はしてる、食品会社は倒産したけどね………まさか入社して数年後に倒産、どんな経営してたのやら。
「それでですね、地球より大きな惑星で四季も在る世界で、開拓をお願いしたいのですが、欲しい物が有れば差し上げますよ」
開拓に必要なのは一に衣食住は必要だな、二に開拓に必要な道具は重機や農機具は必要、三に農業なら野菜や果物や米に麦の苗木や種は必要、何もないゼロから始めるのは無謀でしかない。 工業だって機械や鉱石に技術体系が無ければ無理、そもそもその世界の基準が分からないから開拓にも、情報が全く無い………
「情報ですか? そうですね、疫病で簡単に人間が大量に死んだり、モンスターは居ますが基本巨大なモンスターは、熱帯にしか生息しませんし、地球風に言えば中世時代の世界ですかね………」
それって見付けた大陸を暴力と宗教で、支配してたヨーロッパ時代の黒歴史時代かな?
「同じ事をしてますよ、まあ世界は地球より広いのでそんな横暴しても、何時かは破綻する時が来ますけれど」
開拓には自己防衛も必要だな、魔法は必要だし兵器や武器は欲しいな、人殺しは好きではないがまた死にたくはない、まあ魂に成ってたしたぶん死んでるはず。
「では開拓系スキルに農業系スキルに、魔法等の戦闘スキルに武器系製造スキルに、万能開発スキルをご所望ですね」
なんだろう………万能開発スキルに、何か怖さを感じるのだがまあ万能だし、使い方を聞いてから色々考えよう。 魔法は戦闘以外にも使える様に女神様に頼むと。
「では万能魔法て定義で、雅士さんだけ使える呪文ナシの魔法て事で」
呪文なしは助かる、呪文をいちいち言うのて疲れそうだし、呪文考えて使って下さいとかそっちの方には、基本的に私はそんな才能は無い。 それに万能ならトンネル掘削や鉱物資源掘削に、超能力的な魔法の使い方や重機は要らないが、農機具は何とか欲しいが………
「錬成すれば良いのでは?」
身も蓋もない事を言う女神様、そう言えば名前聞いてない様な……名乗って無いが、何故名前を知ってるのだろうか?
「雅士さんの戦闘ステータスを、私が普通に見れるからですよ」
…………それって個人情報駄々漏れて事でわ?
「そうですね、私には駄々漏れですね………あと私の名は女神様ではなく、クリスと呼んでねマ・サ・シ・さん」
何で駄々甘な声で言うのかな? まあ、それよりも肉体が無いと何も出来んぞ………出来れば、血みどろな服装以外で肉体を下さい。
「お安い御用よ…………それぇー」
何か軽い気がするのだが、何か神秘的な復活を………
「そんなのはないですよ」
後無体なぁ~!
肉体が光の粒子から形成され、何故か懐かしい気持ちに成ってしまう………懐かしい? ふと、手を見ると四十代には全く見えない皮膚の艶、前より軽い気がする気分と肉体の重み………
「太ってたのですね」
「普通に魂で見えてましたよね?」
「若返ったら痩せるかもと」
まあ私的に痩せたが………中年の、燃えなくなった肉が少々………肉体動かしても、たまに食べるから揚げで増量したからな………から揚げくん美味いから………仕方ない。
「私もそれ食べてみたいです」
「地球で買って下さいよ」
「私は地球担当じゃあ無いから、地球に行けないですぅ~」
そんな事を言われても困る、そもそも味は知ってても作れる自信はないからだ。
「料理スキルも付与!」
「私欲でスキル付与したよ………まあ良いか……」
異世界でハヤシライスとか作るのに、便利そうだし………材料あればだけどね。
「地球の科学調味料は無いけど、大豆や麦や稲穂は大抵在るけど期待はしないでね………」
それから魔法やスキルの使用の使い方、ステータスの見方等を教わった、食糧は無いが初期装備を貰った。 万能自在武器は大抵の武器に成るらしい、それはファンタジー武器やモビルスーツのビームライフル、他には宇宙服のパイロットノーマルスーツ姿で、武器装備も可能らしい。 そして万能自在防具はその宇宙パイロットノーマルスーツや、江戸時代着物旅衣装や冒険者に動物着ぐるみパジャマに、パワードスーツやリアルロボットに成るらしい、パワードスーツ辺りから防具では無い気はがするが、基本的に着用者のイメージが反映されるらしい、武器も防具も基本的にサイズに規制は無いが、モンスターの大量殲滅は軽く出来るらしいが、過剰防衛での大量虐殺はやめてと言われた。
それは敵意を向ける奴等に言ってくれ、そして青い夜明けの星に私は女神クリスと共に来た、アズールアウローラ・ステラの惑星義は見たが実感は無い、地球より大きいのに何故か重力とかの法則が、地球の物理が通用しないのか不思議で仕方ない。 まあファンタジーな異世界女神が創った世界と言われたら、身も蓋もないのだがそう割り切った方が楽かも知れない。
この青き地球より巨大な星は、人間人類が支配する大陸は世界の四割らしい、二割が亜人と呼ばれるエルフや邪妖精ゴブリンに、ドワーフ等が住んでるらしい。 残り四割は未開発の地であり、少し人間は住んでるがこの世界の人間ではない。 大抵初心者らしき冒険者ぽいらしい、女神クリスの創った世界の冒険者や他の世界の、冒険者まで居るらしい。
「何故居るかは私に聞かれてもね…………」
心当たりがないらしい、しかも何故か最近増えてるらしいが、何とかモンスター倒してドロップした物や、解体した肉で食い繋いでるらしいが、私はそこの地域で開拓する訳ではないらしい、色彩豊かな花々が咲き誇り富士山よりもヒマラヤ山脈より巨大な、そんな山々が聳え立ち未開発の温泉や自然に囲まれた場所。 火山近くには金の鉱脈や地球には無い鉱石が、大量に眠ってるしガスや重油も大量に眠る宝の宝庫だ。
「探索や探査系スキルは、意識を集中して使ってね」
意識を集中とは中々簡単で難しい事を言う、まあ一回使えば後は自然と使えるらしいから、最初の集中の意識と感覚が鍵て事かな?
「そんな感じだと思うよ」
「創った本人がそう言うと、不安しかないのだが…………」
まあ、やってみるさ………今は使わないが。
「モンスター感知のスキルは、指定した距離と立体方向で教えてくれるよ、言われた通りに調整して創ったから問題あったら、ベルを鳴らして呼んでね…………」
何の変哲もない呼び鈴を貰った、他にも何もない場所に手を入れると、物が取り出せるアイテムボックスを頼んだがこのアイテムボックス、要求道理に創造されて創られたか不安しかない。
「…………私頑張ったのに………しくしく………」
「『しくしく』て近年聞かないな…………」
まあ嘘泣き分かり易いな、まあ色々貰ったがさて開拓前に必要なのは、モンスターを解体してくれる人かな。
「解体スキルも付与するよ」
「グロいの苦手なんで…………」
「人間は分からないわね」
何となく吐きそうな気がする、だがこっそり解体スキルを付与されてて、後に使ったら別に大丈夫だったりする。 何か解体のグロいのに免疫在るスキルでも、ステータスで見えないスキルを付与されてたのだろうか?
「じゃあまた来るね、マサシさん」
「…………え!?」
また来るらしいが、それよりも先に食料を確保だ……何かさっき何か、言ってた気がするが………
「さて、モンスターを解体するのに抵抗在るが、腹が減っては動けないし働けん」
仕方なく万能自在武器と防具を、アイテムボックスから取り出してオーブ状の玉に意識を向ける、望むのは無敵に近い空さえ翔べる軽い鎧、武器はスキルと連動したどんな射程でも撃てる、エネルギーライフルは中々興味深い。
少しすると身体に重みを感じる、手を見ればノーマルパイロットスーツなんだが、しかも某連邦ではなくオリジナルぽい感じだ、そして周りを浮遊するシールドと試しに全体を浮遊とイメージすれば、ゆっくりと大地から浮き上がり何か背中がゾワゾワする。
そして目の前には浮遊したら現れた擬似ディスプレー、確かに色々要求したが想像より高性能なんだが、先ずは低い浮遊から飛行を試す、速度メーターは存在するのでたぶん背後にバーニアが在るので、ゆっくりと噴かすとゆっくりでも時速10キロは出た、最大出力を出したらとは想像はしない今はしない、ビビりにはまだ早いからだ………
更に浮遊し身体を慣らすが、思った以上に重力を感じない不思議、軽くバーニアを噴かして流しで翔んでみた、中々絶景だが車やバイクの運転とは違い、自分の意識とサイコシステム的な操作は、慣れるより慣れろだろうか? まあ自分の今の全体が分からないので、先ずはモンスターを狩って食糧を手に入れよう、包丁セットや色々な野宿セットも貰ってるし、調理スキルで後はサッサッとだ。
暫く行くと高原らしき場所に、一本角の白いウサギや赤い様な毛の、ドリル螺旋角の牛が居たが名前なんてどうでも良い、食べれるならと空中静止しエネルギーライフルを、射撃の要領で構えスキルと連動して、牛の頭を狙い狙撃する。 反動は在るが射撃スキルの補正で、一撃で頭を撃ち抜けたのでターゲットを変え、次は一本角のウサギの頭を狙い撃ち何とか撃ち取る。 更に近くに居た黒い狼も撃ち、微妙に疲れを感じるがもう一体の一本角のウサギを狩る、ゆっくり降り立ちモンスターやドロップアイテムを、急いでアイテムボックスに収納し、他のモンスターが来る前に急いで去る。
ステータスが更新されたらしい。
【戦闘ステータス】
名前∶雅士 年齢∶永遠の二十歳
ちょっと待て、永遠の二十歳て何だ………某声優の永遠の十七歳ネタかよ、おいおい…………まあ後で聞こう………覚えてたら。
戦闘レベル∶Lv1⇢Lv3
生命力 120/120 +20
MP 1135/1135 +5
HP 55/55↗+10
腕力∶45↗+5
体力∶55↗+10
速度∶48↗+3
精神∶35↗+5
魔力∶175↗+5
幸運∶35↗+10
武器熟練度∶Lv1⇢Lv3
魔法熟練度∶Lv1
ステータスの元が、平均よりも高いのか低いのかわからん、だがレベルアップは良いな……ファンタジーぽい。 さて食糧も手に入ったし元の場所に戻る、何となく試しに解体を試したら何故か出来た、血抜きはキツかったが何故か吐かずに済んだ、肉をステンレスバットにブロックで置き、再びアイテムボックスに仕舞う。 血は何かに使えそうなので血抜きの時に、アイテムボックスに流し込んだ………
万能自在防具を解除し、簡易の石釜を作り松ぼっくりは無いが枯れ枝を集め、炎をイメージして枯れ枝に引火。 薪をくべながら台を取り出して、まな板を出して串焼き出来そうな大きさに切る、一応切れ目は入れる……
試しに調味料無いか探したら、醤油と塩を発見したが一瓶と一袋しかない、塩と醤油や味噌やソースは必要だが、慌てて拾って来たドロップアイテムの中に、醤油が入ってた可能性もある。 そうだったら良いなぁ~
肉は醤油で食べたが、中々美味かったが微妙に野性味を感じたのは何故だろう、やはり胡椒とかスパイスは必要だな。 さて季節は分からないが、開墾を始める。 川が近い平地に向かい近くの木から太い枝を切り、枝を棒に魔法で加工し測定用のポールにする、よく工事や雪道に在る赤白のポールの様に、色は無いが先端を尖らせ先ずは畑を開墾、魔法のイメージは一反(50m×20mの約1000㎡)を目標にポールをスキルで計測し、先ずは深く土を掘り出して石と小石と赤土と粘土質の土に分ける、砂も少し含まれてるが問題はないをもう二反近くにも掘り、三反分の土等の山を作って日が暮れる。
何故か布団が入ってたが、それよりも風呂に入りたいし作業着のツナギが汚れてる、魔法をつかってもやはり何処かで汚れたみたいだ。 魔法で光源を放ち集中して温泉を探す、まあまあ離れた他の川近くに、温泉が在るのでさっきの浮遊をイメージして、バイクの様なスピードで向かった………まあ某小説の、飛行魔法をイメージしたが風を身に纏い飛ぶ感覚は、実際に飛ばないと分からないな。
暗かったが魔法の光源で、魔法を使い簡易露天風呂を作り寛いだ、少し深い気がするが仕方ない……… 空には地球ではあり得ない赤い月と地球の様な月、遥か遠くにリング惑星が見えるが、あれもこの星の衛星の月だろうか?
不思議と癒される温泉、流石異世界の温泉だ………少し川の水を足して湯加減を調整し、次はシャンプーと石鹸も必要だなと一応アイテムボックスを漁る、何故か出て来たボデーソープとリンスインシャンプーに、身体を洗うボディータオルと桶……手回しが良いな………
河原で身体を洗ってると、透明な饅頭の様な物が現れて泡を食う、アレだろうか? よくファンタジーに出て来るスライムだろうか? まあ良く分からんし放置だ、温泉のお湯をすくい泡を洗い流すと、透明な饅頭スライムが三匹に増えてた。
何だか知らないが増えてる以外考えない、再び温泉に浸かると何故かスライムが入って来る、人間を溶かす液体とか出さないよな…………… 調べるとモンスターではないが、排泄物や水を浄化したり下水等を処理するスライムらしい、他にも落ち葉を分解して土にしたり腐った木を分解したりと、森の掃除屋でも在るらしい………
さて排泄物で思い出したが、トイレ作って無いや………どうしょうかな?
その後夕食を取り穴を掘り簡易トイレを作った、明日はトイレからスタートかも知れない、桜の様な色をした不思議な花の木に寄りかかり、毛布にくるまりながらその日は寝た………身体が翌日痛かったのは仕方ない。
次回につづけ!
雅士「のんびりややユルくない異世界開拓者スタートしましたね」
クリス「他人事ですね、本人なのに」
雅士「まあ色々な開拓とか農家よりは、恵まれたスタートの筈だよ」
クリス「私はそこら辺知らないので、話を振られても困りますよ」
雅士「次回は仲間が増えるらしいが、何か他の作品からクレームが来そうだな…………たまにが延びてるとか」
クリス「それは作者の責任なので、私達には無関係ですよ……たぶん」
雅士「この話の元は何時開始されるやら」
クリス「アッチは私より高次元の女神達に依頼される話だし、私は知り合いでは無いけど大変そうよね………何時アップかは、私は知らないわよ……でも一部会話が噛み合う日が来るかもね」
雅士「来ないとニューハーフ神のくだりが、説明付かないだろうからさ……されないと困る」