えっ?そうなの?By情弱配信者
2243年、世界ではVRゲームがとても人気になっていた。その人気は1つのゲームの権利を求めての戦争が起こる程だ。そんな世界には3大VR大手と呼ばれる会社があった。1つ目はアクション性を重視した企業《ALBION》2つ目はグラフィックを重視した《ALGONQUINS》3つ目はストーリーを重視した《天橋》である。この3企業は競争しながらも技術の提供を惜しまず行い互いに切磋琢磨してきた超企業である。
「んで、その三大企業が共同で新しいゲームを開発してるって発表したってか」
画面に向かい話しているのは世間ですごい人と呼ばれている歌い手《ROM》だ。歌配信中にVRゲームについての会話になったため話しているとリスナーの1人が企業間共同のゲーム開発の話題になったのだ。
「にしてもALBIONとALGONQUINSはまだ分かるけど天橋も協力してんのか……色んな意味でヤバそうだなそのゲーム、予約とかしてんの?」
・してないっぽい
・逆にしてると思うか?
・開発発表も最近だっつうのによ
リスナーの言葉に白髪金眼のイケメンなアバターが苦笑する
「お前ら辛辣だなーいや気になるやん?まぁ〜実況は買ってもしないだろうがな」
・なぜに?
「ん?いやあれよ、俺やと常軌を逸したプレイングしそうやからな〜。前それで視聴者減ったからな、未だに気にしとんのよ」
・あ〜あれなw
・あれは主が悪いwww
・なんでバグを見つけまくるんかな〜
・プレイスキルもプロやしな
・まぁしゃあない
「やろ?予約開始したら応募して、もし手に入ったら暇つぶしがてらやろうかな〜とは思うけど」
・なるほどね〜
・世間もザワついてるしな
・俺もやってみてぇー
「今はわからんこと気にしてもアレやし、次の曲行こか」
――配信終了後
「三大企業、開発、ゲーム、予約っと……まぁ詳しいことは分からんよな」
そうデバイスで調べながら洗面台に行き顔を見る。そこにはごく普通な自分の顔があった。
「高校でもその話でいっぱいかな〜?」
ROMの中の人、鳳崎 霞は憂鬱そうな顔をして顔を洗い始めた。
――次の日
なんの異変も無い、平凡な朝。
テーブルの上には自分で上手く作れたと思ってる朝食が並んでる。朝食にご挨拶して食べ始めながらテレビをつけた。
『なんと!!ALBION、ALGONQUINS、天橋の三大企業の合同作品について少しの情報が手に入ったのでお伝えします!!三大企業を代表してALBIONのサルフェート会長より情報が送られてきたのです!!そこには、「日本の皆さんこんにちは、ALBIONのサルフェートです。私たちの合同作品そのジャンルについて公開したいと思います。今度の作品では色々な種族になれるのをテーマにMMO作品にしていきたいと思います。そして発売日ですが、今週の木曜より予約抽選を初めていきたいと思います。これからもよろしくお願いします」と書かれており――』
「今週の、木曜か……明後日じゃね?」
もちろん予約した。当たり前だよね
情弱ですが運は有ったり