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4話 ヤンキー追加

脳みそ働かん、、、

「で、その連れてきた新人くんは?」


連れてきた、と南野は言ったものの、その南野の近くに人影はなく、金髪の男は首を傾げる。


すると南野は「はっ!」と顔を上げ元気よく


「あ、やば、置いてきました!」


と述べる。



「どこに!?」


「なんだ、ダンボールに捨てて来たのか?」


「犬猫みたく言わないでよ店長!」


驚いたように南野に詰め寄っていた金髪は、空気も読まず冗談を言う後ろの黒白の男の方をバッと振り返りすかさずツッコミを入れる。



するとその後ろにいかにも気弱そうな男が覗き込んでいた。


「あ、あのぉ、、、、」



そう、あの後リハーサルを終えた上崎は勇気を総動員して南野の声を頼りにここまでやってきたのだ。


上崎はバクバクと元気に飛び跳ねる自分の心臓あたりの服をぎゅ、と掴んで口を開く。


いける、いける、あの血のにじむような練習の集大成、今ここで見せつける!!!



「ぁの、、、、、ぉれ、、、きょ、、から、、、、ぅぇ、きです。」


「うん、なんて?」








「あー、成程。上崎くん、南野君と同級生なのね。」


あの後、しどろもどろと事情を説明し、今に至る。


やばい、この人も、後ろの男の人も、イケメンだけど南野君に負けず劣らずヤンキー感がすごい、、、、

俺ここでやってけるのか、、、い、いや、け、決してビビってるとかじゃ、、、


先程までの南野に相当ビビり倒していたことを華麗に忘れ、謎の言い訳を脳内で展開する。


いくつかされる質問にぽつりぽつりと答えながら、そう言えばこの人たちの名前を聞いていないとこを思い出した。



「あ、あの、失礼ですが、お名前は、、、?」



すると目の前の金髪の男はぽかんと暫く固まった後、苦笑いを漏らす。



「あちゃ、言うの忘れてた。えーとね、俺は瀬尾 歩真。で、後ろの目つきの悪い怖い人は三毛 颯太ね。」


「誰が怖い人だ。」


「事実だもん。この前あからさまに女の子のお客さんが店長のレジ避けたのは流石に同情したよ。」



不満そうな表情で口を挟んだ店長は瀬尾の一言に、いかにも不満です、というオーラを霧散させ、その代わりにしゅんとした表情になった。


それを見た瀬尾はにまにまと意地悪げに笑いながら、おおよしよし、と店長の頭を撫でていたが、立場的に大丈夫なのだろうか。


そう思った上崎はちらりと南野のほうを盗み見たが、平然としているので何時もの事のようだ。


後輩二人が目の前の2人の謎の茶番を眺めていると、おもむろに店長が立ち上がる。

そして、かつりかつりと靴を鳴らしながら歩き出し、上崎の目の前で立ち止まった。


「まぁ、取り敢えずお前はまともなコミュニケーション能力をつけてもらわないと、とてもじゃないが客の前に出せないからな。」


そう告げ、店長は上崎の制服の襟をつかみ、ズルズルと更衣室の奥に連れていく。


助けを求めようと残りのふたりに視線を飛ばすが、当の二人は朗らかに雑談中であった。


必死に懇願の視線で見つめていると瀬尾の方がこちらに気がついたが、なぜがとてもいい笑顔で手を振られた。まってガチめに助けて欲しい。



「あ”あ”ぁぁぁ!!!殺されるぅぅ!!!」



「そんな物騒なことするわけないだろ。」













「ひぃ、店長様怖い、、、、!」


「何やったの店長。」


「こいつが軟弱なのが悪い。」

星くれると泣いて喜びます


最近アクセス解析?ってやつばっか見てる気がする。なんか見てくれてるって感じがして嬉しいですよね

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