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優しい彼女と変人だらけのシェアハウス  作者: 桐城シロウ
第二章 新しい年を迎えて、春を待つ
49/134

15.理想と現実、そして複雑な男心

 





「ですから、アレンは別に好きじゃないって言い張っているんですよ! はたから見ていたらドン引きするぐらい、色々してるし、写真も撮ってるし、可愛いって四六時中言ってるのにも関わらず!」

「まぁ。そんなことを言ってるのに、好きじゃないって言い張っているの?」

「おかしいんじゃないか、それ」



 アレンの両親が不思議そうな顔をすると、二歳ぐらいの子供を抱っこしたジェシカが呆れた顔で話しかけてくる。



「でも、あいつ。自分の気持ちに鈍感なところがあるじゃないですか。昔から」

「へー、そうなんだ。俺、知らないな。あんまり」

「年に何回かしか会わないもんね。でも、うちのお兄ちゃんに似ているかも。アレン」

「あー、はいはい。あんな感じね」



 嘘だろ、アレンとそっくりのやつがまだいるとか……。青ざめていると、小さい女の子が足にしがみついてきた。反射的に笑いかけ、その頭を撫でる。




「それじゃあ、俺はこれで……すみません、いきなり乱入したりなんかして。それでは」

「ああ、ちょっと待って。ヘンリーさん。メイベルさんってどんな方なの?」

「そうだ、聞いてくださいよ。おばさん! アレンのやつ、真顔で可愛いとか妖精のお姫様みたいな女の子って言ってたんですよ? 頭、おかしくないですか?」

「そうねえ、おかしいわねぇ」

「おいおいおい……いつ付き合うんだか。分かるかな? ヘンリー君」

「いや、それは流石にちょっと、」

「何歳ですか? そのメイベルさんって方」

「話聞いてる限り、年下っぽいけど」




 ああ、うるさい! 従姉妹夫婦も両親もうるさい! 薄っぺらい笑みを張り付けたまま、逃げようとすると、足にずしっと重たいものが寄りかかってきた。子供だ。アレンの従姉妹の子供。



(両足を固定されただと……!?)




 ぎゅっと、小さな両手でしがみついて、俺のことを熱心に見上げてくる。止める気が無いのか、俺を逃がす気が無いのか、口々に聞いてきた。



「それで? そのメイベルちゃんっておいくつなんですか?」

「写真ってありますかね?」

「私、娘が欲しいのよね。本当にアレンの言う通り、優しくて真面目なお嬢さんなら嬉しいんだけど」

「そっか~。孫か~。私にもとうとう孫が出来るのか~」

「おじさん、気が早くない? その前に結婚式でしょ!」

「いやいや、まだ付き合ってもないんだろ? だったらさ……」




 あああああああ! 両足に子供がいるし、滅茶苦茶聞いてくるし!



(どうしよう!? こうしている間にも、アレンとメイベルちゃんが進展していたら!)



 俺には見える、分かる! 息を切らして走ってきたアレンを見つめて、何か雑貨屋さんでマグカップでも選んでいたメイベルちゃんが、「あれ!? どうしたの、彼女さんは!?」って聞くんだ。



『は? 彼女? そんなのいねぇし。あいつはただの従姉妹だよ』

『えっ!? 従姉妹さんだったの!? 何だ、私。てっきりデートかと思って、』

『そんな訳無いだろ。それに、何だよ……お前、こんなところにヘンリーと二人だけできやがって』



 そこでメイベルちゃんがきょとんとして、首を傾げる。彼女は鈍感だからきっと、アレンの嫉妬心には気が付いていない。



『うん? 私もたまには、アレンとじゃなくてヘンリーと思って……だって、いつも甘えてばかりだし。私、アレンに』

『気にしなくてもいいのに……で? 何を見ていたんだ? 俺が何か買ってやろうか?』

『えっ!? いいよ、別に。申し訳無いから……でも、良かった。彼女さんじゃなかったんだね。ほっとした』



 そこで真剣な顔をして、マグカップを持ち上げていたアレンが振り向く。もちろんそれは、さっきメイベルちゃんが持っていたやつなんだ! くそったれ!



『えっ? お前……ほっとしたって、何でだよ?』

『あっ、いや、その、ほら……アレンに彼女が出来ちゃうと、こうやって遊べなくなっちゃうし』

『いいのに、気にしなくても……でも、そうだな。メイベル以上に可愛い女の子はいないからな』

『えっ……』



 で、きっと頬を赤くしてじっと、メイベルちゃんのことを見つめるんだ! さっき従姉妹といるのを目撃して、悩みつつも「お祝いしなきゃ……でも、誕生日プレゼントとか贈ってもいいのかな?」とか、胸の奥にもやもやを抱えて、商品を選んでいたメイベルちゃんが自分の恋心に気付いちゃうんだ! アレンもアレンで、「あれ? こいつ、嫉妬してる?」とか、嬉しくなっちゃうんだよ! いけるかな? って気付いちゃうんだよ!! 妄想の中のアレンが、ことりとマグカップを棚に戻した。



『あー、まぁ、お前さえ良ければだけどさ? 試しに付き合ってみるか……?』

『えっ、でも、私……』



 で、見つめ合って恋が生まれてしまう! カップル誕生、俺達の心は砕け散って終わり! あとあいつのことだからどーせ、すぐにシェアハウスを出て行くよ! 「メイベルが悲しむからな。この近くに家を借りるよ」とか何とか言って、メイベルちゃんと二人で遊びに来て、「じゃ、これからデートだから」とか言ってさっさと帰っちゃうんだよ! 一、二時間ぐらいでさ!



(こっ、こここここうしてはいられない!! 阻止しなくては! 幸せなカップルを一組でも減らすためにっ……)




 でも、両足にはずっしりと子供がしがみついている。「動いてー、ねぇ!」とせがまれたので、足を交互に持ち上げながら、「良かったわねぇ、遊んで貰って」だなんて言っている、アレンの母親を見つめる。




「あの、俺、二人を探しに行こうかと思っていて、」

「それで? うちの息子はなんて言ってる? 私としては近くに住んで欲しいんだが。もちろん、資金援助もするつもりだし」

「いや、あの」

「もう、あなたってば。気が早いわよ……それに、そのお嬢さんが遠方に住んでいるかもしれないでしょ? 実家の近くに住んだ方が安心だろうし」

「やっば! 結婚式! この子達、どうしよう? 大人しくしていられる~? うりゃうりゃぁ~」

「いざとなったら、母さんに預けるか。てか、スーツ……新調しようかな。どうしようかな」



 くそ! 全員、俺の話を聞く気が無い!



(ああ、どうしよう? こうしている間にも、二人に恋が芽生えていたら!!)











「っメイベル!」

「えっ!? どうしたの、アレン? 彼女さんは……?」




 驚いて振り返ってみると、膝に両手を突いて、ぜいぜいと息を荒げていた。慌てて、それまで持っていたスノードームを元に戻して、アレンの背中を擦る。



「だ、大丈夫? どうしたの? ええっと、デートは」

「だ、大丈夫か!?」

「えっ」



 アレンがおもむろに、がしっと両肩を掴んできた。ちょっとだけ痛い。それから、真剣な顔で次々と聞いてくる。



「誰かにナンパされたりとかは!? 壷を売りつけられたりはしなかったか!? ああ、そうだ。誰か変なおっさんに盗撮されたりとかは、」

「だ、大丈夫! してないよ!? アレンはデートだったんじゃ、」

「あ? あれは従姉妹だよ。従姉妹」

「あっ、そうなの? 良かった、ヘンリーが邪魔しに行ったみたいだったから、」

「そんなことよりも、怪我とかしてないよな……?」

「う、うん……ショッピングモールで怪我はしないと思うよ……?」



 アレンが私の手首を掴んで、じろじろと検分し出す。戸惑っていると、ほっと深く息を吐いて、元の体勢に戻った。でも、両手は私の手首を掴んだままで。



「悪い。ヘンリー、怒っておくな。あとで」

「な、なんで!? 怒らなくてもいいよ!?」

「いや、だって。お前を一人にしたんだし……」

「わ、私も一人でお出かけぐらいできるから、」

「大体、何でメイベルを置いて走り出したんだよ? あいつ。二人で来ているんだからさ? メイベルに何も起きないように、張り付いておけっての。あーあ、疲れた。あとでぶん殴ってやろ」

「えっ、ええええ……?」



 やっぱり、アレンにとって私って、妹的存在なのかな……? 不思議に思って、その顔を見つめる。



「あの、大丈夫? ご家族と来ていたんでしょう?」

「ああ、大丈夫。今頃、ヘンリーを質問攻めにしている頃だろうな」

「質問攻め……一体どうして?」

「ん? あいつら全員、うるさいし。いちいち口出ししてくるし。まったく、心配性で鬱陶しいんだよな……どいつもこいつも」

(アレンもアレンでたいがい、心配性だと思うけど……)



 でも、良かった。彼女じゃなかったんだ。



(ヘンリーが走っていったから、止めようかと思ったんだけど。あっという間に見失っちゃって)



 私がふうと溜め息を吐いて、胸を撫で下ろしていると、アレンがすかさず「カフェにでも行くか。この間行ったところ」と聞いてくる。



「あ、うん……大丈夫だよ。別に疲れた訳じゃないから」

「そっか。なら良かった。あ、生贄の羊から電話がかかってきた」

「っふ、生贄の羊……」

「もしもし、ヘンリー? お疲れー」



 耳に当てた、小さな手帳の向こうから、ヘンリーの焦った声が飛び出してくる。



「おいっ! 今、どこにいる!? メイベルちゃんは!?」

「メイベルはここにいる。怪我は無かった」

「何言ってんだよ、当たり前だろ!?」

「いいや、当たり前じゃない。以前、散歩していた時にメイベルはうっかり鳥に気を取られて、」

「まっ、ままままま待って!? 恥ずかしいから言わないで!?」



 そうだった、そうだった。私が去年、転んで膝をすり剝いたあの時から、アレンは過保護なんだ! 必死に縋っていると、低く笑う。



「別にいいじゃねぇか。膝をすり剝いた時の話ぐらい」

「よっ、よくない~……」

「はいはい、よしよし」

「おい、ちょっと待てよ。イチャつくなよ!?」



 泣き出しそうな私の頭を、アレンがぽんぽんと撫でてくれた。手帳の向こうでヘンリーが「いいか!? 俺はな!?」と何かを説明し出す。



「まぁ、お前もこっちに来いよ。飯でも食いに行こうぜ」

「あー、うん。いいんだけどさ? それは……あの、俺とメイベルちゃんが二人で出かけていた件については、」

「あ? 俺への誕生日プレゼントを選びに来たんだろ?」

「何で知ってんの!?」

「ダニエルがそう言ってた。俺も冷静になってよく考えてみると、それしか無いだろうなって」

「くっそ! フラグが消えてる!」

「フラグ……?」



 私が首を傾げていると、アレンが腕時計を見つめる。



「じゃ、五分以内に来い。でないと俺、メイベルと二人でもう帰るからな」

「自分勝手かよ! お前ら家族は揃いも揃って!」

「メイベル、どうする? ブッフェにするか? あ、それとも腹減ってない?」

「ううん、お腹空いた~。食べたい」








「ああ、もう! 何も無かったら無かったで、腹が立つなぁ~」

「ご、ごめんね……?」



 コートを脱いで、アイボリーのニット一枚になったヘンリーが、ぶつくさと文句を言いながら、ローストビーフと黄色いトマトのサラダをよそっていく。その隣ではアレンが、サラダ用のコーンをもりもりと盛っていた。



「何だよ。メイベルに何も無いのがそんなに、」

「違うからな。そういうことじゃないからな!?」

「へ、ヘンリー? 私もそのサラダ、食べようかと思って」

「よそってやってくれ」

「えっ」

「いや、いいよ!? 自分で出来るけど!?」



 そこでヘンリーが何か閃いた顔をして、「ライバルに、俺がなればいいのでは……!?」と呟いたあと、にっこりと笑ってこちらを振り返る。



「じゃあ、メイベルちゃん。俺がよそってあげるよ~」

「あ、言っとくけど。メイベルはパプリカ嫌いだから。炒めてくたくたになったややつは好きなんだが。サラダと一緒に食べるのは苦手だから」

「ああ、うん……」

「それから、その生のたまねぎ。もし辛かったらあれだから、出来るだけそれは抜いて、」

「面倒臭いな!? お前がすればいいじゃん、もう!」

「し、しなくても別に……」

「何だよ。それぐらいしろよ……まぁ、何だかんだ言って、メイベルにここまで出来るのは俺ぐらいだろうからな。仕方無いな」

「何で誇らしげなんだよ、お前……」



 アレンからコーンが山盛りになったお皿を受け取って、ヘンリーが渋い顔をする。空いていて良かった。お肉のコーナーは混んでいるみたいだけど、こっちは空いてる。ナチュラルな間接照明に照らされつつ、アレンが私からお皿を取って、真剣な顔でよそい始めた。アレンは白いシャツの上から、紺色のニットベストを着ている。



「いいか? メイベルは主に、この柔らかそうなローストビーフとレタスの葉の部分と、」

「説明しなくてもいいよ、別に……」

「聞け。覚えろ」

「嫌だよ……ものすごく嫌だ」

「思いっきり、嫌そうな顔をしやがって……」




 どうしていいのかよく分からず、眺めていると、アレンが「ほい」と言って渡してくれた。小さいサラダボウルの中にちんまりと入っている。



「お前、いつもブッフェでは少なめに取るって言ってたよな? 一回目は全種類を少しずつ取って、二回目は気に入ったもの中心。それで最後に腹が膨れるスープと甘いものをちょっとだけ取って、」

「怖い怖い怖い……アレン、いらないから。全部。説明とか」

「あ? お前のために言ってるんだよ、ヘンリー」

「覚えろって!? 俺にも!?」

「お、覚えなくていいよ……!! ありがとう、アレン! よそってくれて」

「いや、別に。行くか」

「あ、俺を置いて行く前提なんだな……?」



 私の腰に手を回しながら、アレンが「お前は好きに回ればいいだろ」と言って、次のコーナーへと行く。私がこんもりと盛られた、フライドチキンやポテト、白身魚と帆立のフライを見て目を輝かせていると、「じゃあ、何にする?」と言って、トングを持ち上げてくれた。



「じゃあ、ええっと」

「そうだ、お前は……こっちの帆立だな。あと魚。タルタルソースとサルサソース、バジルソースがあるからええっと、ひとまず二個ずつでいいか? 味変したいだろ」

「あっ、うん。じゃあ、二個ずつで」

「おう。それからフライドポテトも四本ぐらいか……」

「うん……」



 すごいな、黙っていてもちょうどいい量が盛られてゆく。私が端っこがよく焼けたポテトが好きなのも知っているから、それを中心に取ってるし。フライドチキンと白身魚は少し小さめのものを、帆立は大きいのを。アレンのお皿を持ちながら、その様子を眺める。



「すごいね……でも、アレンは?」

「ああ、俺は適当に……こんなもんでいいか」



 ひょいひょいと、フライドチキンと帆立を適当に乗せていく。目を白黒させて見ていると、「俺はタルタルソースにするか」と呟いて、どばっと適当にかけた。



「あの、下にコーンもあるんだし……混じっちゃわない? 大丈夫?」

「俺、そういうの別に気にしない。いつも適当に食ってるから」

「まぁなぁ、アレンはメイベルちゃんにだけ、丁寧で優しいもんなぁ~」

「何だよ。来たのかよ、お前も」

「俺もちょうだい。俺は帆立。違う! それはフライドチキンじゃん。ああ、もう、こんなに乗せやがって!!」

「帆立もチキンも一緒だろ。行くか、メイベル」

「あっ、うん……」




 アレンのお皿を持ったまま、付いて行く。あれ? ブッフェってこんな感じだっけ? 少し混んできたカフェ風の店内を、アレンがすいすいと泳ぐかのように進んでいく。




「あとは……パンか。でも、キッシュとかあるっぽいぞ。あっち」

「あっ、行ってみよう。行ってみよう!」

「お前の好きなクリーム系があるといいな。あとトマト系も」

「だね……あの、アレンは? 何が好き?」

「俺? 俺は別に……特に好きっていうのは無いな。強いて言うのなら、お前が作ったシェパーズパイ。あとオムレツと目玉焼き」

「わ、私が作ったから好きなの? それとも、」

「お前が作ったから好き。あとは何かもう、どうでもいい」

「どうでもいい……」




 そうだった。アレンはプリンとか甘いものが好きで、塩辛いものにはそこまで興味が無いんだった。



(あれ? もしかして)




 綺麗な焼き目がついたお魚のパイにミートパイ、糖蜜タルトにたっぷりのチーズが乗せられたラザニアの前で、アレンに話しかける。このコーナーは、木のカウンターで作られていて、ちょっとお洒落な雰囲気だった。



「アレンって、卵料理が好きなの?」

「ああ、そうかも。そうだな、昔から」

「……私、アレンのこと全然知らないね。ちょっと反省しなきゃ」

「いや、別に。覚えて何かしなくてもいいし、傍にいるだけで」

「う、うん……」




 私のために、丁寧にほうれん草とベーコンのキッシュをそっと持ち上げ、新しく出したお皿に乗せてくれる。魔術でお皿を交換したのか、さっきまでのお皿はもうどこにも無かった。



「メイベル。お前は色々と、やって貰うのが申し訳無いって思ってるみたいだけど」

「うん」

「俺にも理由があるから。これ、やってる理由」

「えっ? 何? その理由って」

「あー、いや、それは話す気無いけどさ」



 無いんだ。その言葉を聞いて、胸にずきりと鈍い痛みが走る。踏み込もうとしたら、こうやって拒絶されてしまう。何だか、一気に自分の中で日が暮れたみたいだ。



「あー、キッシュ。二つでいいか? それとも、こっちの海老のキッシュも入れておくか?」

「ああ、じゃあ、それもお願い……」



 力なく笑っていると、アレンが静かに私を見たあと、くるりと背を向けてキッシュに向き直る。あ、気が付いたのに無視した。



(本当に話す気無いんだ……)



 アレンにとって、私って一体何だろう? 小さな姪っ子みたいな、妹みたいな。お皿を持ったまま、しょんぼりと落ち込んで立ち尽くしていると、ヘンリーがやって来て怒り出す。



「おい! 何でいい雰囲気になるべきところなのに、気まずくなってんだよ!?」

「俺達をひっつけたいのか、邪魔をしたいのか、一体どっちなんだよ!?」

「複雑な男心なんだよ……!!」

「知るか! あと、メイベルに何かしたいってのはもう俺の趣味だから! 気にするなよ、マジで!」

「気にするに決まってるだろう!? まったく、お前という男は本当にもう!」

「いででで、うるさい! 鬱陶しいな!?」







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