閑話、勇者たち1
思いつきでこれ書いたので内容は期待しないでください。
時はゼロが皆と別れてすぐのお話。
俺はアイツが出ていって正直驚いていた。
何故ならアイツは学校に居る時いつも一人でいたからだ。
アイツは机で座って外をいつも見ていたが、アイツの周りに近寄るな的なオーラみたいなのが見えたような気がしたから誰も近ずこうとはしなかったからだ。
だがアイツに誰も興味が無かったからといって特に驚いたのは、アイツの瞳の色がまったく日本人の黒ではなく、オッドアイの明るい金色と空の様に澄み渡った空色の様な銀の瞳だったのだから。
さてこの話はとりあえずまた後にして自分達のことを考えなければ…。
そして今俺達は王様用意してくれた部屋にいる。
なぜ部屋に居るかというと王様が、「勇者たちはまだ来たばかりで混乱しているだろうから部屋を用意するのでよく話をして決めてくれ。では2時間後にまた来る良い返事を待っている」と言っていたがみんなで話をしている。
俺の考えは王様が本当の事を言っていたように思えたのでそれなりには協力してもいいと思っているが、先に情報を集めてから決めたいがここに参考になるものは無いので俺はこのクラスのリーダー的存在なのでみんなの意見を聞いてみる。
「みんな聞いてくれ!
これからみんなの意見をまとめていこうと思うから意見がある人は挙手してくれ!」
すると8人手を挙げたそのうちの一人陶山武蔵君をえらんだ。
「陶山君どうぞ」
「俺はこの国に強力して魔王を倒そうと思う」
「分かった他に意見がある人はいるかい?」
そう言うとさっきまで手を挙げていたうちの5任の手が上がっていなかったので陶山君と同じことを言おうとしたのだろう。
「木暮さんどうぞ」
「はい!私の職業が戦闘に向かない生産職なので戦うことが不可能です!」
「なるほど生産職もあるのか。木暮さん以外に生産職の人は正直に手を挙げて!」
なんの生産職のひとは木暮さんを合わせて4人しか手を挙げていないようだ。
生産職の人が少ないなと思うけど勇者として召喚されたのだからこれが当たり前なのかな?
「分かった生産職の人については王様に話してどうにかしてもらおうか。では他に意見がある人は居ますか?」
「俺は紅華の意見を聞いてみたいな。」
そういったのは俺の親友の尾崎悠燈だった。
「分かった。俺の意見は王様に協力してもいいと思っている。理由としては王様が本気で頼んでいたからだ。でもひとつ言わせてもらいたいのはみんなは楽観視しすぎているという事だ」
「あぁ確かにそれはある」
「悠燈もそう思ってたのか。でだみんなに言いたい楽観視とはみんなが気楽に魔王を倒すとは言っているが、それはすなわち殺すという事だ。俺達は日本ですくすくの争いの少ない中で育ってきた、しかもこの世界では人は死ぬくとはきっと少なくないだろうだからみんなに言うけどこれはゲームじゃなくて現実だ。俺達は1歩間違えれば……死ぬことになるこれだけは忘れないでくれ」
俺が喋り終わるとみんなは黙っていた。
やはり心どこかゲームみたいだなとか思っていたんだな。
でもその気持ちは分からなくもないが、ステータスという物があるそして魔王もいて自分達は勇者だからというのも原因のひとつだと思う。
そして魔王を仮に魔族の王とする。
魔王が魔族の王だとするとそれはひとつの国のようなものだろうから、魔族と争っているという事は国と国が争っているからそれは戦争だ。
日本ですくすく育った俺達にはひとが殺されるところを見たことある奴なんてほとんど居ないだろう。
しかも俺達は勇者として魔王と戦うことになるかもしれない要するに俺達は人を、魔族を殺さなければいけないと思う。
自分達の手でそれを考えず楽観視していたから俺はみんなに忠告をした。
「さてとさっき言ったことをよく考えてみんなには決断して欲しい」
「「「「………」」」」
「私は困ってる人が居るなら助けるよ!だから魔王を倒すのに協力する!」
「本当に良いんだね奏美さん」
「うん!」
「俺もやるぜどうせ紅華も行くんだろなら親友が助けてやらんとな!」
「ありがとう悠燈!」
「わたしも協力するわ」
「ありがとう立花さん!」
「しょうがない私も手伝うわ」
「ありがとう木ノ重さん!」
それに続いて何人か一緒にやると言ってくれた。