12、今度こそ!
俺たちは、ギルマスに案内された奥の別室から出て、ギルドの受付に戻ってきた。
すると、周りからほぼ同時に視線が来る。しかも、大半がリアに向いていて、俺には少しだが一応向いている。
リアには、もちろん男からの好意と、少しの女性、残りの女性からは嫉妬の視線だ。俺は男から嫉妬や羨望の視線、さらには敵意など、あとは、魔力を測ろうとしたり、鑑定とかもある。
「あの子マジで可愛くない?」ヒソヒソ
「俺もそう思うぞ。隣の羨ましいぜ」ヒソヒソ
「くっあの子に釣り合わねぇくせに」ヒソヒソ
「あの男イイわァ」ヒソヒソ
「呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪呪…」ヒソヒソ
ってな感じだが、言いたいことがある。最後の2人明らかにおかしいだろ!何故あんな奴らが居るんだよ!怖いよ普通に!だがそれでも全てを無視するリアの先輩、マジパネェっす。
だが何処にもバカな奴らはいるもので。
「ギャハハハ!お前、えらく別嬪な嬢ちゃん連れてるな!そいつ俺らに寄越せよ!」
「そうだそうだ!そんなひょろっちくて弱そうな奴より、俺らと居た方が良いぞ!」
「気持ちいいこともして上げるよ!」
「「「ギャハハハ!」」」
「お前らの方が弱いんだがな…」
「なんだと!」
「俺らより、お前みたいなひょろひょろの雑魚より弱いだと?!」
「ふざけるな!そんなウソが通じると思ってんのか?!」
「はぁー面倒いな。いや待てよ、これはあのテンプレなのでは?だがしかし、実際絡まれてみるとクソうぜぇなこいつら」
「あ?何言ってんだよ雑魚!」
「雑魚雑魚うるせぇなぁ…」
「ん、流石にこれはうるさいし、面倒い」
「んだとゴラァ!俺らCランクのドラゴンファングに喧嘩売ってんのか?!」
「え?弱くね?」
「はっ!さっき冒険者になったばかりの餓鬼が何言ってんだよバカか?」
「お前らCランクでそんな威張ってんのか?それともここじゃCランクが1番高いのか?」
「今はここには高ランクの奴らは居ねぇよ!」
「そうだそうだ!今は遠征中だ!」
「あっそうか。で、お前らが今ここの中で一番だから威張ってんのか。くだらね」
「このクソ餓鬼が!殺してやる!」
そう言うと、3人同時に斬りかかってきた。ごめん正直遅すぎて欠伸が出そうだが、周りを見ると驚愕していたり、顔を青ざめている奴らがいる。しかしこんな奴らがCランクで、しかもパーティー名?がドラゴンファングとかないわー。ドラゴンを子犬にした方が…いやダメだな、まだ子犬の方が可愛いしな。
「遅すぎ」
俺はそう言うと、3人が持っている武器を瞬時に粉々にした後に、腹に軽ーーく蹴りを入れるがそれでも強かったらしくかなり飛んでいき、壁に埋まった。
「あ、やばやり過ぎたかな?受付さんあの壁の修理費俺の今から出す魔物の査定から出しといてください」
そう言って俺はライジングウルフ(Lv500)を出すと、周りで「ライジングウルフだと?!」「バカな鑑定出来ないだと?!」「あいつ一体何者なんだ…」とか言ってるが気にせずに受付に言う。
「こいつの査定お願いしますね。あ、あとは迷惑掛けたので、こいつの査定から引いて良いので酒とか飲んでくださいな。多分だが今日じゃどうせ査定終わらんから明日取りに来る、じゃな」
「ゼロ太っ腹だね」
「関係は大切だからな」
そんな話をしながらギルドから出た。その後ギルドはお祭り状態だった。
ちなみにギルマスは参加してない、というか放置されていた。その後、副ギルマスに発見されたが、副ギルマスは自分も参加したことにちょっと反省したから、書類を代わりにでやったのである。そうギルマスは少し老けていたから書類の整理させるのをやめさせた…訳ではなく、ちょっとした反省からである。
……ギルマス(´・ω・)カワイソス…いやいつも自業自得だからな。
何処にでもいるバカはお約束だよね。
何故前来た時来なかったというと単純に、依頼受けてたからでもあって、ついでにリアが居なかったからである。
テンプレだけで終わらせてしまった…。
いやまぁこれ書いたの投稿3時間前だから許してね。
ではまた次回またねー!