第1章 1 この出会いから始まった
さてと..
まずはここがどうなっているのかを把握する必要があるな
ここで分かるのはここが大通りであることぐらいか
ざっと見積もって50人は俺の周りに集まってるな
人通りは多そうだ
ということで..
食べ歩きダァァァァァ!!
「食べ歩きは 文化 食べ物 通貨 言語 文字 金銭感覚 などが一発で分かるから便利なんだよな」
「つーか、そこら辺の人の視線が痛い!! さっきがっつり叫んだからなぁ 」
とボソっと呟き足早に立ち去っていく…
「10分ほど歩き回って見たけど店らしい店が全くない!!
これはどういうことだ? 大抵こういう時ってチュートリアルみたいなのがあるもんじゃないの!?」
またさけび周囲から変な目で見られてそそくさと逃げるように移動する遥斗
「分かったことは
・見たところ異世界転生にはありきたりな中世ヨーロッパ風 なら名前は遥斗からハルに変えた方が良さそうだな
・そこら辺の子供が手から炎とか水とか出してたから主に魔法が使える
・日本語は通じる
ぐらいか」
あとは自分の姿がどうなっているかだな
鏡の一つでもあればいいんだけど………
「ぐギャっ!????? 」ハルが潰れたカエルの様な声を出し床に倒れるのとハルが「なんて無様な剣士なのかしら」という声を聞くのはほぼ同時だった
起き上がろうとして自分の体がとてつもなく重たいのに気づく魔法でも使われたのかと思ったが
今は声の主が誰かを突き止める方が先だと考え顔だけを上げ声のした方に目を向ける
ハルの目に映っていたのはドレスを着た少女だった
「だれ...」声をかけようとした瞬間
ハルの意識が途絶えた