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枕の下に 希望の上に(11)

眩い日は片目を瞑る

満月が煌々と

一等星の横で輝く

地面と月の間

あのラインを引いて

ジェット機が飛ぶ

何処か遠くへ

行くのだろうと

思わせながら



満月になるほど

星は見えないが

厳密に言えば

少し違う

夜空の一等星であれば

見えなくなることは無い

二等星であっても

近づき過ぎなければ

見えるのだ

五等星は

言わなくても分かるだろう



順番を付ける意味を

分かっているのなら

そこには

優しさなんて無いことを

分かっているはずだ

それも世の中の一部なのだ

人間の作り出している一部なのだ

いつまで

見えないふりをしているのだろう



満月の外灯は

辺りを照らして

自動車のライト

いつもより弱く感じた

明るさの中で

明るさが分からなくなる

暗闇の中で

分からなくなるよりも

そっちの方が怖いもんだ



一人で見る世界と

二人で見る世界は

本当は

そんなに変わらない

素直さを良しとして

一緒に居るのなら

素直さという明るさの中

素直さが

分からなくなることもある

だから

幸福に恐怖を感じるのさ

誰かが囁やくのだろう

もっと

もっとって



明るさを振り切っても

暗闇になるとは

決まっていない

素直さなんて無いことを

分かっているはずだ

それも世の中の一部なのだ

人間の作り出している一部なのだ

いつまで

勘違いをしたままなのだろう



欲望の前で素直になる

なんて

頭痛が痛いと同じだ

欲望は素直な欲求だろう

望み欲する物にまで

謙虚になれる人間は居ない

あれの前で

獣になれなければ

灰燼と同じだ

人は

それを昏迷と言ったが

猪口才だ

他人へ言っている所しか

見たことが無いのだから



天真爛漫を絵に書いて

そのまま

生きて行けばいい

風声鶴唳のような馬鹿には

なりたくはないだろう

あのような事も

世の中の一部なのだ

人間の作り出している一部なのだ

いつまで

制約しようというのだろう

本来なら

誓約してからの話だろうに

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