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エルは掴む、果ての世界  作者: 必殺脇汗太郎
閑話1
21/50

魔法の概要と『魔体』について

『魔術体系確立の為の理論検証及び解説』

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この章では基本的な解説からしていく。

魔術とは、自然界に漂う魔力が自身の体内に侵入してくる現象を利用する。


自身の体内魔力を圧縮し、強制的に魔力の無い空間を体内に作り出すとする。

自然界の魔力は満遍なく広まろうとする性質があり、空気中の圧力がかかっている場所からより圧力のない場所へと移動しようとする大気の性質と同じものである。


つまり魔術の初動は、魔力の無い体内に空気中の魔力が侵入し、それをさらに圧縮、また侵入、といった流れを断続的に繰り返し魔術に必要な魔力量を集めることである。


そうして集まった魔力を、今度は自身のイメージによって性質を変換し、命令式、つまり詠唱をもって向きを持たせ、術式名によって発動とするプロセスを踏むのが魔術の基本事項である。


では、一般的な魔法とはなんであろうか。

ここでいう魔法は、想像具現と詠唱具現のことを指す。


イメージのみで持って簡易的な、もしくは即効性のある現象を引き起こすのが想像具現。

詠唱を用いて、具体的なイメージを持たずとも複雑なあるいは多重の現象を起こすのが詠唱具現。


これだけでわかることがある。

それは私が魔術とする一種の方法が確立されず、二つの現象として別々に考えられているということだ。

そのため、人類の魔法は遅れている。というよりも進歩が見られない。


それはそうだ、本来あるべきプロセスを飛ばしている訳なのだから。


それでは具体的な魔術について次章から纏めていきたいと思う。


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この章では『魔体』について触れていきたい。

まずそもそも人は魔体を必要としない。というよりも同様の現象を無意識化で行っているのだから、必要としないのは当然であろう。


魔体とはなにか。

それは身体機能の補助、及び能力の増幅ととらえるのが一番正しいと考える。


魔術構造は非常にシンプルだ。詠唱により体の動きで必要な筋肉に魔力を送るイメージを確立し、実際に魔力を筋肉へと送る。


これは通常の魔術と違い、動き続ける間常に魔力を動かし続けなければならず、また消費分の魔力を補填しなければならない。一度集めて一度放つ魔術とは根本的に違うのだ。


つまり、詠唱としている部分は、厳密にいえば詠唱ではないということになる。

一種の自己催眠を引き起こすためにあるのであり、本質的には思考を簡略化するための手段でしかない訳だ。


以上のことを踏まえて、私は人類が魔体を習得しその先に至った時の話をしたいと思う。


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これまで語ってきたことをこの書に記すことで人類の繁栄に繋がればよいと思うが、荒唐無稽な私の話は魔法界に嘲笑を向けられることはあっても理解されることはないだろう。


これを読んだ諸君には、魔術という理論があることがわかっただけでも儲けものだと思ってほしい。そして願いが叶うのなら、実践し、習得体系を築きあげてくれれば、私は安心して死ねるだろう。


諸君の幸福を祈る。



筆者:オーナ・コンプリート・テン


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「師匠から貰った本の最後に、師匠の名前を知るとは思わなかったな。」


ある日の馬車。暇を持て余して、師匠から預かった一冊の本を広げ読み進めていたところ。


うっかりと落としてしまい、筆者の思いを綴った文と筆者である師匠の顔が書かれたページが目に入る。


なにも言われなかったけど、これ師匠が書いた本だったのか。


『オーナ・コンプリート・テン』


今度会ったら名前を呼んでやろう。そう決めて俺はまた読書を再開するのであった。

この話は、とりあえずそんな感じかって思ってくれればいいなと思い書きました。


読み飛ばさなかった人のためにちゃっかり伏線貼りました。

といっても師匠の話はだいぶ先になっちゃうんですけどね。

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