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「コンキスタドール達の夢 イベリアの豚・夜の七つの幻想 [記録としての古詩と当世詩]」 第7の月 〜夜の魂の島について〜[結詩]

作者: 黒実 音子

1.

死んだアナタと

いつか神の島で出会おう。

夜の光、海の香り、

風に乗って来る波の音の中・・


あの海の向こうには何があるの?

もうそこでは泣かなくてもいいからと

見知らぬ島の少年が島歌を

夕焼けの岬から歌っている。


ああ、この島では、誰もが穏やかに

ただ、朝と夜の狭間で優しい時を過ごしながら

魂の歌を、夜の海に歌うでしょう。


ああ、何処か果てにあるという、この神の島では

誰もが穏やかに眠るという。

ああ、そこでなら私達にも別の時間が

いつまでも流れるでしょう・・


眠れ島の祈りの中

ここ夜の魂の島では

傷ついたアナタも優しさに包まれ

マハロ・ヌイ レフア ラニ





2.

魂の光が

キラキラ行進している。

黒い波、月の明かり、

遠く聞こえる村の音・・


死んだ者達は、何処に行く?

うたうたう、海に・・

欲していても見つからなかったものを

みんな、海の向こうで見つけよう。


人は傷を癒す事ができずに

ただ毎日を生きていく、日と共に。

それでもなお楽園に焦がれて、

海の向こうを仰いで歌う。


ああ、人はみんなそれぞれに、宿命を終えて

海の向こうに帰ってゆく。

私達の魂は、あの海の光よりも

きっと、もっと遠くへ・・


眠れ幼子のように

ここ夜の魂の島では

暖かいあの花の祈りに包まれて

ホオマイカイ マナ アリイ・モク


死んだアナタと

いつか神の島で出会おう

夜の光、海の香り

それらは余りにも優しい島の音

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