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私の声は誰にも聴こえないし届かない  作者: 轟 十六夜
戦いの幕開け
8/20

失った物は戻らない

翌日陸奥が起きると昨日の戦いの目撃者はいなかったとはいえ、あの惨状が惨状なだけにニュースで報じられ瞬く間に広がっていた。

 陸奥が準備をして学校に行こうとすると外には狂歌がいた。

 昨日の戦いが戦いだけにいつも通りの日常に安堵のため息をもらす。

「おはようございます。」

『おはようございます。では行きますか。』

「はい。」

陸奥はいつも通りに学校に行った。

 だが今日はいつも通りにはいかなかった。

 陸奥達が学校に着いたら他の人が陸奥達を見てヒソヒソと内緒話をしていた。

 陸奥は何事かと思って学校に入り、上履きをはき教室に行こうとすると、それは目にはいった。

 玄関前に広々とはってあったのは、この学園の新聞部が作ったのであろう。

 新聞だった。

 そこには一年生普通科代表と一年生魔法科代表熱愛報道!と大きく掲げられていた。

「どういうことだってばよ・・・。」

陸奥は驚きのあまり変な口調になってしまった。

 そこには一緒に帰ったり来たりしてるところや、情報交換のときに使用した喫茶店に入ってる、陸奥と狂歌の姿があった。

-えええ、なにこれ?

陸奥が首を傾げてると狂歌は平気なようで、

『それでは。』

そうたんてきに言うとすぐその場をさ去った。

「え?え、あ、はい。」

陸奥はそこに放心状態になった。

すると、

「だから何度も忠告してるでしょう?あなたの耳は節穴なのかしら。」

後ろから最近はあまり聞かなかった声がした。

「ん?ああ、千葉だっけ。」

「そうよ。それでこの新聞は何なの?貴方には何回も言った筈だけど・・・。」

「いや、誤解だよ。」

「なにがかしら?一緒にカフェなんて行って。」

-ぐっ。

「これには事情があって・・・。」

「何の?」

「いや、それはここでは言えないかな。」

「何よそれ。何度も言うようだけど普通科の分際で魔法科と仲良くするんじゃないわよ。」

「ああ、善処するよ。」

そう言うと榛名は魔法科の方へと消えてった。

-そう言えば、新聞部は魔法科も普通科も分け隔てなく接するんだっけ。ん?もしかして・・・。

 陸奥は一筋の疑問をもちながら教室へと向かった。

 教室に着いた陸奥はすぐさま包帯を巻いてる恭介を見つけた。

「あ、いたいた。」

陸奥はダッシュで恭介のいるところに向かった。

「ちょ、殴んなよ?」

恭介がデジャブを感じてそれを止めようとする。

「殴るわけねぇだろ。ん?殴るな、と言うことは何か殴られるようなことしたのか?」

そう言うと陸奥はニヤリと笑った。

「え?あっ、ああ、えーと・・・。」

恭介は陸奥の方から目をそらし、静かに汗を流した。

「まぁ、いいけど。少し聞きたいことがあったんだよ。」

陸奥がそう言うともう追及されないと思った恭介は平静を取り戻した。

「なんだよ。」

「お前ってさ、なんか部活はいってんの?」

そう陸奥が聞くとニヤリと笑った。

 恭介はもう其の話は掘り返されないと思っていたのか、陸奥が言った瞬間肩をあげ冷や汗を浮かべた。

「あ、ああ。まぁ、一応な。」

恭介は決心して全てを話そう思った。

「へぇ、何はいってんの?」

陸奥が言葉に重みをかける。

「あ、ああ。怒るなよ?殴るなよ?」

恭介は陸奥に念入りに聞いた。

「そんなことしねぇよ。」

「そ、そうか。新聞部だ。」

と恭介は自ら、殴られると決意して身構えたが、陸奥は穏やかな表情でこういった。

「じゃあ今度2000円相当のラーメン十杯奢りな。」

「ああ、良いぜ。」

キリッと恭介は言った。

「いや、それじゃあ足りないな。そうだ、千葉榛名って奴調べてくれよ。あとそこにいるゼロさんも。」

陸奥はこの二人を調べろと言った。

「?いいが・・・。どうしてまた。」

その事に不思議に思い恭介は聞き返した。

「それが千葉さんは何か魔法科と仲良くしてたら凄くきつくあたるからさ。」

「ふーん。そうかわかったよ。」

「じゃ、宜しくな。」

「おう、まかせとけ。」

そう言うとタイミングを見透かせたかのようにチャイムがなった。


*

それから数日後、陸奥は恭介に呼び出され作戦会議の時に使ったカフェにいった。

「それで何か?」

陸奥はいきなり呼び出した恭介にどうしてか、と聞いた。

「お前から調べろって言ったんだろ。」

「ん?ああ。何かわかったのか?」

恭介の言葉を聞いた瞬間陸奥は目を光らせた。

「ああ、面白い情報がたんまりとな。」

「へぇ、どんな?」

「まず千葉榛名だが、こいつの兄は俺の兄と同じ世代だったと言えば分かるかな?」

「な、まさか!?」

その言葉に陸奥は驚いた。

「そう、そのまさか、さ。何も俺の兄だけではなかったらしくてな、奴らに狙われてたのは。それで漆黒の騎士団によって力を奪い取られた。しかも・・・だ。千葉の兄は普通科のバステノと大層仲が良かったらしくてな。」

「え、それがあの人が普通科を毛嫌う理由?でもどうしてバステノのせいだって分かったんだ?」

陸奥は不思議に思い聞き返した。

「ああ、それもな調べたよ。千葉榛名の扱う魔法は雷だ。しかも幼少期からその実力は素晴らしかったらしくてな。その自慢の雷魔法で得たんだろうよ。」

「そう、か。ここでも奴らは関係してるんだな。わかったあいつにちょっと聞いてくる。」

そう言う陸奥に恭介は聞いた。

「おいおい、今からか?」

「いいや、明日だよ。」

「それで、聞いたとしてお前は何をするんだ?」

恭介は尋問をするかのようにまた聞いた。

「出来ることなら手伝ってやりたいかな」

「拒絶されても?」

「押し通す。」

「はぁ、お前って奴は。しょうがね。俺も人肌脱ぐか。」

そう言うと恭介はニッと笑った。

「ありがとよ。でも聞くのは俺がやる。」

だが陸奥は一人でやるといった。

「そうかい。じゃまた明日な。」

「おう。」

そういい二人は店をあとにした。


翌朝、陸奥は狂歌に昨日の事を話した。

『あの人にもそういう事情があったのですね。』

「それで何ですけど・・・千葉さんと話がしたいので今日の放課後この前のカフェに千葉さんと来てくれませんか?」

『はい、わかりました。』

そう言うと狂歌は快く承諾した。

「そうですか、ならよろしくお願いします。」

『そう言えば。何時学園長にお聞きになるんですか?』

狂歌が聞くと陸奥は顎に手をやり言った。

「そう、ですね。この問題が解決してから、でどうでしょうか?」

『私もその方がいいと思います。』

と陸奥と狂歌が話してると学校についた。

『それでは。』

「はい。」

陸奥は狂歌とわかれると教室へと向かった。

「あ、弥生!」

陸奥が後ろを振り向くとそこには恭介がいた。

「今日は遅いんだな。」

「ちょっと調べものしててな。」

「そうか。」

「それで千葉の件はどうなったんだ?」

「ちょっと新藤さんに協力してもらってる。」

「そうか。」

陸奥たちが教室につき喋ってるとチャイムがなった。


*

放課後陸奥はカフェにいき、狂歌と榛名を待った。

 本を読んでると扉が開いた。

「きた、わよ。それで話って何かしら?」

「ああ単刀直入に言うと漆黒の騎士団の事だ。知ってる、だろ?」

そう陸奥が言うと榛名は、顔を険しくして身構えた。

「まぁ落ち着け。俺たちはそいつらから狙われてる。だからお前の敵ではない。」

「そう言われて信じるとでも?そもそもこちらの情報を知っていたのだから。漆黒の騎士団であろうとなかろうと警戒するものじゃなくって?」

陸奥の言葉に少しは警戒を緩めるもまだ身構えていた。

「まぁそうなんだが。でもそこの新藤さんだってそうだ。」

「本当?」

『ええ、まぁ。』

そう言うと榛名は身構えるのを止めた。

「別に信じろとは言わないが、千葉さんだって漆黒の騎士団の情報を得たんだ。こっちだって入手することくらいは出来るよ。」

「それはそうかも知れないけど・・・。ま、いいわ話位聞いてあげる。」

そう言うと陸奥はホッとしたように一息ついた。

「そうか。では言うが俺にも何か手伝う事はできないか?」

「なっ、あなたに出来ることなんてあるわけないでしょう!」

陸奥の言葉に榛名は強く返した。

「俺のだちの兄も漆黒の騎士団、しかもお前の兄を殺したのと同じ奴に殺されたのかも知れないんだ。しかも俺たちはその人物にあった。名前はバステノ、て言うんだが知ってるよな。」

「バステノ・・・。」

そう言うと榛名は怨みが籠った顔をして拳を握りしめた。

「成る程それじゃあ決まりだな。伊賀の兄を殺したのも千葉さんの兄を殺したのも伊賀を殺そうとしたのもあいつバステノだ。どうだこれだけ俺たちも漆黒の騎士団と関わりがあるんだ協力してもいいだろ。」

陸奥が言うと榛名は驚いた

「何勝手に決めてるのよ。でも・・・・・まぁ、そう・・・ね。いいわよ。」

榛名は少しばかり考えて了承した。

「そ、そうか!」

その言葉に陸奥は喜んだが榛名はまた続けた。

「ええ、ただし条件付きよ。」

「な、なんだ!」

条件付きという言葉に陸奥が聞き返す。

「バステノは私が殺るわ。だから貴方たちにはある女を殺してほしいの。」

「?だれだ?」

陸奥はその女を殺せと言われどんな奴か聞いた。

「名前は・・・わからないわ。だけど、そいつが漆黒の騎士団の幹部だと言うことは知っている。武器は扇を使ってるわ。」

「ああ、わかったよ。で、そいつがどうしたんだ?」

陸奥は武器だけ聞ければ十分という風だった。

「私の兄を殺したのはバステノよ。だけど知ってる?バステノは普通科首席だったのに魔法が使えるの。あいつが魔法を使えるようになったのは学校を卒業してから。私はその事を躍起になって調べたわ。そしたら今までにバステノが殺した奴の魔力を扇使いの女がためてたのよ。それでその力を一気にバステノに受け渡した。」

「な、そんな事が・・・」

陸奥と狂歌はその言葉に驚いた。

 普通何の能力も持ってない人は、陸奥たち見たいな人達は、魔法等を何があっても使えないのだ。

「ええ、そうよ。それでその女を殺してくれるかしら?」

平気に人を殺せという榛名に陸奥は一瞬戦慄が走った。

「ああ、殺すとはいわなんでも、もう二度とその力を使えないくらいにはしてやるよ。」

「そう、私としては殺して欲しいんだけど・・・」

陸奥の考えは甘い、と言うように榛名は下を向いた。

「そうか。そうだお前バステノをあまく見るなよ。」

陸奥は確かめかのように言った。

「ええ、分かってるわ。」

それを聞き榛名は重々承知しているとばかりの顔をした。

「それに、バステノを倒したとして何か返ってくるわけでもないんだぞ?」

最後に陸奥は聞いた。

「それでもいいわ。」

榛名は死ぬ覚悟さえあると言わんばかりの気で言った。

「そうか。」

それを聞いた陸奥は安堵のため息をした。

「ええ、これで話は終わりね。それじゃ。」

そう言うと榛名は一足先に帰っていった。

「ああ。」

陸奥はそういうと狂歌の方をみて言った。

「じゃあ俺たちも帰りますか。」

『そうですね。』

陸奥が狂歌と帰る時には夜の8時になっていた。


*

陸奥が学校に着くと恭介に報告をした。

「ふーん。そうか、じゃあ俺たちはその女を殺せばいいんだな?」

恭介がそう聞き返した。

「そうだが。あまり大きな声で言ってくれるなよ。人を殺そうとしてるんだからさ。まぁいいけど。でも・・・・・・あれだな情報はもっと必要だな。ちょっと調べてくれよ。」

「はぁ・・・。いいがよ。お前こっちだって忙しいんだよ。」

「この前は暇だと言ってたのに?それに新聞の件。」

陸奥は最後の言葉を強調するように言った。

「ぐっ。はぁ、わかったよ。調べればいいんだろ?」 

恭介は観念したかのように承諾した。

「そうだ。頼むよ。」

陸奥は恭介にそう言うと席に座った。


*

数日がたち陸奥は恭介にあのカフェに呼び出された。

「それで情報は何か分かったのか?」

陸奥が聞くと恭介は答えた。

「ああ、少しだけ・・・な」

「どんなだ?」

少しだけという恭介に陸奥は聞き返した。

「そうだな。まず調べれたのは名前と出身地それくらいしか調べれなかった。」

「そうか、で名前は?」

「博麗鬼羅。そいつは博麗神社の巫女だ。」

「それだけか?」

その言葉に陸奥は一瞬驚いたが恭介には気づかれなかった。

「まぁ、そうなるかな。」

そう言うと恭介はコーヒーを飲み続けた。

「それ以外に関しては何もなかった。」

「そうか。でもま、それだけでも十分な情報だよ。ありがとな。」

そう陸奥は礼をした。

「だが、どうするよ。」

「そうだな・・・。まず東洋の国に戻るか、それとも聖龍に頼む、か。」

陸奥が考えてると恭介が口を開いた。

「その東藤だかに頼めばいいだろ。」

「そうだな。」

「よし今日はもう帰るか。」

「そうだな。」

陸奥は恭介とわかれ家に帰った。


陸奥が家につくとすぐさま聖龍に電話した。

「もしもし。」

『なんだ?』

「ちょっとな。少し聞きたいことがあるんだ。」

『なんだ。』

「博麗神社てあるべ?」

陸奥が聞くと聖龍が答えた。

『ああ、あるぞ。というかお前も行ったことあるだろ。』

「ああそうだ。そこで問題が発生してな。博麗鬼羅さんあの人何歳だったけ?」

陸奥は恭介に黙っていた事があった。それは博麗鬼羅は陸奥の知り合いであると言うことだ。

 しかも博麗鬼羅は陸奥のことを凄く可愛がっていたのだ。

『たしか15くらいじゃなかったか?』

「だよな。」

陸奥は自分の記憶が間違えていなかったことに安堵した。

『それがどうかしたのか?』

「ああ、漆黒の騎士団の話はしたっけ。」

『?いいやしてないけど・・・。』

「そうか。」

陸奥は聖龍にこれまでの事を話した。

 聖龍は龍神様のお告げで大体の事は知っていたが詳しいとこまでは知らなかったのだ。

 聖龍は博麗鬼羅の話になると物凄く驚いた。

『なっ。』

「なぁ、俺たちが最後に行ったのて何時だっけ。」

『たしか創大もいて四人で大体8の時じゃなかったけ。』

「その時に15だろ?でもよ。その時には既に漆黒の騎士団の幹部だったとしたらもうちっといってる筈なんだよ。」

『まぁ、そうだな。』

「それでよ。博麗神社に行って探して欲しいんだが。」

『ああ、いいぞ。』

聖龍は即答で了承した。

「そうか頼むよ。」

『それでよ。お前もうテストとか近くないのか?』

聖龍が言うと陸奥は思い出したかのように言った。

「あ、・・・。でも、まぁ大丈夫だ。授業はちゃんと聞いてたから。」

『まぁお前はそう言って大抵やり過ごしてるからな。でもよ色々抱えてんだ無理だけはすんなよ。』

「おう。それじゃな。」

『それじゃ。』

陸奥は聖龍との電話をきるとすぐベッドにいきそのまま寝た。


*

それから数日後、陸奥が何時ものように朝食を食べてると、チャイムがなった。

 陸奥が扉を開けるとそこには聖龍がいた。

「っ聖龍!?」

「ああ、少しばかり下手こいちまってな。」

聖龍は少し疲れてた。

「何が起きたんだ?」

「まぁ、まず報告といこうか。博麗鬼羅はいた。・・・しかも8年前と姿を変えずに、な。」

「な、てことは・・・。」

陸奥はそれをきき険しい顔になった。

「ああ封印の代償があるとはいえ、黒だろう。だけどそんときに下手こいちまってな。声かけたんだ。そしたら俺の顔を見た瞬間殺そうとするからすぐさま龍神にのってここにきたんだ。」

「それでその龍神様は?」

「この御霊(みたま)にいる。」

と聖龍は首にかけている一つの輝いてる石をだした。

「そうか。で、博麗鬼羅は?」

陸奥は氣を張り巡らさせ言った。

「それが逃げてる時もずっと気配がしてるんだが一向に姿を見せなくてな。」 

「そう、か。まぁ今日はここにいろ。」

陸奥は友の危険に一晩ここにいても良いことを了承した。

「ああ、そうするよ。」

陸奥はその後も警戒してたが、気配のするだけで何も起きなかった。


翌朝陸奥は狂歌にその事を話した。

『そんなことが。』

「ええ、そうです。それでこいつが聖龍です。」

「え?あ、ああ、どうも。」

聖龍はいくばくかみとれてしまい返事がおくれてしまった。

(おい陸奥こんな綺麗な子と毎日登校してんのか?)

(そうだけど・・・。)

(お前もやるようになったなぁ。)

(な、ちげぇよ。)

陸奥は顔を真っ赤にして答えた。

『?よろしくお願いします。ところで陸奥さんは良いのですか?』

狂歌は頭を傾げながらも律儀に礼をした。

「何がです?」

『知り合いの方を殺すというのがです。』

「いえ、別にそう言うのはいいですよ。博麗さんと話したのは何年も前ですから。本当に知り合いというか赤の他人的な感じですし。」

『そう、ですか。それで東藤さんはどうするんですか?』

狂歌は聖龍はこれかどうするのかと思い聞いた。

「そうですね。俺はこういう仕事柄色々狙われたりしてるのでよく透明化してますから今回もそういうつもりです。」

『そうですか。』

狂歌は一瞬驚いたが表には出さず平静を保った。

「そうだ伊賀と北条さんにも紹介した方が良いですよね。」

『そうですね。』

「そうだ聖龍お前カフェにいってろ。あそこだったら大丈夫のはずだから。」

そう言い陸奥は地図を書き渡した。

「そこに放課後うちらも行くと思うから。」

「おう、わかったよ。」

聖龍はそう言い駆け足でカフェに向かった。

 学校につくと陸奥と狂歌は別れそれぞれ狂歌は皐月に陸奥は恭介にと今日のことを話した。


*

放課後四人はカフェへと向かった。

カフェにはいると聖龍がコーヒーを飲んでいた。

「よう。」

「追われてるのに優雅だな。」

「まぁな。それでその二人は?」

陸奥が突っ込みを入れると聖龍は受け流し皐月と恭介の事を聞いた。

「ああ。この人たちは。」

「俺の名前は伊賀恭介だ。それで忍者だ。以後よろしく。」

恭介が陸奥の言葉を遮って自己紹介をすると手をだした。聖龍はそれに応じ恭介と握手をした。

「最後まで言わせろ。」

「良いじゃねぇか。」

「それでこの人が北条さん。」

「北条皐月と申します。よろしくお願いします。」

「ああ。俺の名前は東藤聖龍だ。龍神をおさめる仕事についてる。」

「それで俺がここに呼び出したのにはもう一つ理由がある。一種の作戦会議みたいなものだ。」

陸奥はそういい聖龍のことの話をした。








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