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私の声は誰にも聴こえないし届かない  作者: 轟 十六夜
戦いの幕開け
13/20

世界樹ユグドラシル

「それでは始めるぞ。〈暁の晩〉その時、漆黒の騎士団と共に魔物までもが世界中の国や都市を荒らしていった。その魔物の中には凶悪な聖獣、神獣もいた。例えば・・・そうだな八岐大蛇(やまたのおろち)やヒドラやキマイラと言ったところか。それにフェニックスや龍も現れた。あ、龍と言ってもお前らの知ってる龍神ではないぞ?まぁそいつらが現れて、もうその時は悲惨だったよ。まるで終末戦争(ラグナロク)だったね。でもまぁ王国騎士団もそりゃ追い返そうとしたよ。ペガサスに乗って、ね。でも無理だった。そんなとき神々が鉄槌を下したのさ。でも止めれなかった。なんせまた神の力が動いてるからな。お前らも知ってると思うがその神が邪神鵺翔さ、フェニックスを暴走させたのも、ね。それに何よりは暁の晩の魔物や聖獣、神獣たちはみな通常では考えられないほどに強かった。そして最後に何故暁の晩にしか現れなかったのか、赤い空や太陽が赤いときにしか現れなかったのか、これは情報が無かった。多分だがアイツらに直接聞いたほうがいいんじゃないか。それで私が見た情報は終わりさ。」

陸奥たちはそれを聞き驚いた。終末戦争とは大昔神々の大戦のことだからだ。それと同レベルの戦いが繰り広げられたということに。

 そして、それほどのものが今まで語り継がれていなかったことに・・・。

「ふむ、そんなことがあったのか。それならお主らには今まで以上に強くなって貰わなければいかぬのう・・・。どうしたものか。」

ジェネシスがそう考えてると ヴェルダンディが口を開いた。

「その事でしたら一つ方法が、ございます。」

『それは何ですか?』

狂歌がヴェルダンディの言葉に食いついた。

「それは、ユグドラシルの力を借りることです。」

「それは、どうするんだ?」

ヴェルダンディが言うと恭介が聞いた。

「まず生命の泉で水浴びをしてもらい生命の泉の水を飲む事です。その後、世界樹ユグドラシルの下へ行きユグドラシルの声を聞いてもらいます。そうすればユグドラシルの中に入ることができて、それぞれにあった修行が出来るでしょう。」

「本当にそれで強くなれるのよね?」

榛名が聞くとヴェルダンディは笑顔で頷いた。

「ええ、もちろんです。」

するとジェネシスが口を開いた。

「そうかそうか。では儂からもお主らに朗報じゃ。通常では二学期の始めから中間テストの上位者にはクエストを受けれるようにしてるのじゃが。お主らは特別に今から受けれるようにしてやろう。」

「クエスト?」

陸奥が呟くと恭介が答えた。

「ん?ああ。お前は知らなかったのか。ジェネシス学園では一年生では前期中間テストの上位者がクエストを受けれるようになるんだ。二年生になると全員がクエストを受けれる。。そのクエストにも色々種類があってな。まずランクがある。別に自分のランクと同じものをうけるというわけではない。別にどのランクでもいいんだ。ランクはG~Aまであって、最初は皆Gからだ。それからクエストを受けてランクが上がる。ランクGだとしてもランクAのクエストは受けれる。その代わりランクAは物凄く高難易度だがな。」

恭介が最後まで言うとジェネシスは頷いた。

「うむ、そうじゃ。それに一般には・・・というか生徒でも知ってるものは一握りしか居ないが、ランクSというのもある。これは一国の王国騎士団、聖騎士が受ける内容とほぼ同じじゃ。ま、これらを目指して頑張るのじゃな。」

恭介に説明の後付けのように説明するジェネシスだったが、その言葉を聞き皆驚いた。

「な、王国騎士団とほぼ同じ内容のものを一つの学園で受けれる、だと。」

「まじかよ、これは知らなかったぜ。」

陸奥達が驚いてるとヴェルダンディが口を開いた。

「あのお取り組み中失礼なのですが、修行はいつしますか?」

「え、えーと。俺は何時でも良いですけど。」

陸奥は言うとみなの顔をみた。

『私もです。』

「ああ、俺も良いぜ。」

「いいですよ。」

「強くなるのならどんな事だって耐えれるわ。」

「わ、私も修行ならいつでも大丈夫です。」

六人がそれぞれそう言うとジェネシスも口を開いた。

「うむ、明日、明後日はどちらも休日だ。思う存分修行するといい。」

「そうですか・・・。二日となりますと大体二年分ですか。ですが安心してください。精神年齢は二歳増えますが、身体的年齢には関係ありませんから。」

そう言うなり六人を連れて行き男女に別れ水浴びをし、生命の泉の水を飲みユグドラシルに祈りを捧げ六人の姿はいきなり見えなくなった。


*

-ここは?

陸奥が周りを見回すとそこは辺り一面は桜に覆われてて奥へ進むと一人の女性がいた。


*

-ここは何処でしょうか?

狂歌が辺りを見回すとそこは海のなかで狂歌はその中にある海底神殿の中にいた。するとそこにでかい大男がきた。


*

-ここは何処だ?

恭介が辺りを見回すとそこは夜で月に近かった。

 すると月から男が降りてきた。


*

-はてここは何処でしょうか。

皐月が辺りを見回すとそこは一面緑や土で覆われ大地が広がっていた。

 皐月がよく目を凝らしてみると、奥に一人の女性がいた。


*

-ここは?

榛名が辺りを見回すと雷が雨のように降っていた。

 すると一人の大男が榛名の方に歩いていった。


*

-ここは何処でしょうか?

アーリーが辺りを見回すとそこは太陽に近い火山だった。

 すると溶岩の所に一人の女性がたっていた。


*

「ほうこれは。」

「あやつら六人とも神憑きだったとはな、これは驚いたわい。」

ヴェルダンディの魔法で六人の状況をみているジェネシスとヴェルダンディは驚いた。

・・・神憑き

神憑きとはその者に眠る、あるいは魔力や気、霊力といった力とはまた別のものだ。

 他にも神憑き以外に妖憑き、魔憑きなどがある・・・。

「ふん、本当は知っていたくせに。」

「ふむ、そう思うかい。」

「ああ思うよ。」

ウルドがジェネシスに強くあたるもジェネシスは軽く流した。

「まぁ、どうなるか観てみましょう。」

「そうじゃな。」


*

陸奥は桜の森を歩いて女性の所へいった。

 すると陸奥はその女性に声をかけられた。

「ふふ、陸奥さんやっとお会い出来ました。」

「貴女は?」

「ああ自己紹介がまだでしたね。私は木花咲耶姫(コノハナノサクヤビメ)と、申します。私はこの日をどれ程待ち望んでいたことか。」

「俺を知ってる、のですか?」

咲耶の態度に陸奥は疑問を持ち、聞いた。

「ええ、知っていますとも。あなたが生まれた時から、あるいは前世の時から。」

陸奥はその言葉を聞くとどこか懐かしさを感じそこまで不思議には思わなかった。

「そうなんですか。」

「ええ。その間、私はずっと貴方の中に居ました。それでこの世界樹ユグドラシルの導きによりこの姿がユグドラシルの中で現させることが出来たのです。それまでの間私は貴方の生活を全て視ていました。」

「そうだったんですか。」

「ええ、そうです。それでは話しもここまでです。先ずは私が貴方に力を与えるので耐えてください。」

咲耶がそう言うとその顔から笑みが消えた。

「はい!」


*

狂歌はその大男に話しかけた。

『あなたは?』

「ふむ、我をみて恐れがないか。大抵の者はしりもちをつきながら逃げるのじゃがな。やはりお主を選んでよかったわい。」

『選ぶ?』

狂歌はその言葉に疑問が浮かぶも名前を聞いていることを思い出していいなおした。

『ああ、ではなくて名前はなんと言うのですか?』

「我の名はポセイドンだ。そして、選ぶとは天界で何にも憑いてない神がお主らをみて赤子の時にお主らに憑くことじゃ。」

『そうなんですか。』

「うむ。そうだな。話しはおしまいとして修行でも始めるとするかのう。お主は氷魔法を使うのじゃったよな。」

『ええ、そうですけど。』

「なら、水魔法を覚えるのじゃ。まぁここでは最初我がお主に力を与えるとこから始めるのじゃが。」

そう言うとポセイドンは一気に集中した。

「行くぞ!」

『はい。』


*

恭介が月から下りてきた者に頭を下げた。

「頭を上げろ。確かに私は神であり、お主らの一族の象徴だ。でも今、この場では違う。」

「はっ、月読命(ツクヨミノミコト)様。」

すると伊賀は頭を上げた。

「それでよい。そして私のことは月読でよい。では急だが修行を始めよう。先ずは私の力に耐えてみせろ。」

すると月読命は天高く手をあげなぞの光の粒子が手を囲み、恭介にそれを与えた。

「はい!」


*

皐月は広大な大地に一人いる女性の所へいった。

「はじめまして、ガイアと申します。」

するとその女の人から声をかけてきた。

「あ、私は・・・」

「知っております。皐月さん、でしたよね。」

「はい。そうです。」

「では、始めますか。先ずは私の力を貴女に授けます!」

「はい。」


*

雷が降り落ちる中、そんなものは痛くもない、と言わんばかりの足取りで大男が榛名の所へいった。

「どうも。」

「うむ。はじめまして、と言った所か。俺の名はトールだ。」

「そう、宜しく。」

「ああ、先ずは俺の力をぬしに渡すこと、か。まぁ耐えてみろ。」

「ええ。」


*

アーリーが溶岩に居る女性をみていたらその女性がアーリーの方を向いた。

 するとその女性はアーリーの方へと歩いていった。

「どうも、はじめまして。私の名前は天照大神(アマテラスノオオカミ)と申します。」

「はじめまして。」

「では修行をはじめます!」

「はい。」


*

「ぐっ!あっああぁっ・・・」

陸奥は咲耶の力に驚いていた。

「強いっ。」

「やはり最初はこうですか。では最初は少しでいいでしょう。」

すると咲耶は陸奥に与える力を弱めていった。

「はぁ・・・はぁ・・・・。」

咲耶は陸奥の様子を見て言った。

「おお。ですがまだ耐えれますね。」

そう言うと力を高めていった。

「これくらいですか。流石に神の力を与えて最初から平気と言うのはこちらが恐怖を覚えますからね。でもまぁこれも常人以上何ですが。」

「はぁ・・・はぁ、これは・・・体が軽い?」

「ええ、そうですね。今までの百倍は早く走れるのではないでしょうか。」

「!そんなに。」

陸奥が咲耶の言葉に驚いたら咲耶が答えた。

「それが、私の与えた力です。ですが最初のようなMAXを耐えれれば、通常の人の何万倍は早くなれます。それが貴方の効果ですね。」

陸奥はその言葉に驚いた。そうすればバステノは一人で倒せるのではないか、と。

「ですが、あちらも神の加護が有ることを忘れなきよう。」

-そうだった。あいつらは鵺翔の加護を受けてるんだった。でもそれならなおさら強くならなければ。

「ふふ、貴方の素早さはこれで解決です。次は力、これは貴方が自ら修行しなければなりません。」

「はい。」

「それでは彼処にある滝を真っ二つに斬ってください。それが出来れば次にいきます。」

「な、」

陸奥は咲耶の言葉に驚いた。

 滝を真っ二つに斬ると言うのは相当な力が無いと無理だからだ。

 しかも斬れといわれた滝は普通の滝の何百倍もでかかったからだ。

「ふふ、何も難しいことではありませんよ。貴方に授けた神の力は素早さだけでなく力や気、霊力にまで及んでいますから。」

「そうだったんですか。」

「ええ、ですから存分に斬ってください。」

「はい!」

陸奥はそう言うと桜吹雪をだし構えた。

 陸奥はいきなりきりだしたが滝はもろともせず流れていった。

「くそっ!」

「最初は上から真っ直ぐ斬った方がいいですよ。」

咲耶はそう助言を託すと陸奥は頷き勢いよく斬りつけた。


*

『っ!かぁっ・・・はぁ・・・・はぁ・・。』

狂歌はその絶大な力のあまり地に膝をついた。

「ふむ、流石に耐えぬか。それならばこれくらいが丁度よいかの。」

ポセイドンがそう言うと狂歌は段々と立てるようになった。

「これくらいか。だがこれでも十分力は与えておるのだが。流石というべきか。」

『はぁはぁ。それで修行は?』

「まぁ、まてまずお主の得た力を見てからじゃ。」

『え?』

「魔力的には変わって無いようだが、まさか・・・。おいお前少しこれを氷らせてみよ。」

と、ポセイドンが言うといきなり場所が変わり無人島なら軽く飲み込めるくらいの大波が現れた。

『これ、を?』

狂歌はそのあまりの量に驚き聞き返した。

「ああ、そうじゃ。」

『分かりました。』

狂歌はそう言うと大波を氷らせようとした

すると、

『な、』

狂歌は驚いた。先ほどまでこちらに迫ってきた大波が狂歌の魔法で凍ったのだ。

 しかも狂歌はそこまでの魔力を消費していなかった。

-こんなの、今までの私では無理だった。凄いこれが神の力。

「ふむ、やはり魔法の威力が上がり範囲が広がったと言うことか。だがコントロールは出来てないようだな。」

ポセイドンがそう言うと感動していた狂歌に寒気が襲った。

『へくしっ!』

-寒っ。

「では戻るか。」

ポセイドンがそう言うともといた場所に戻った。

「では、お主のコントロールを上げるか。そうだな先ず彼処の的に氷の矢を当ててみよ。」

するとポセイドンは二百メートルほどはある所をさした。

『分かりました。』

氷の矢(アイスアロー)

すると氷の矢が的に向かい飛んでいった。

 だが氷の矢は的からズレ別の方向へと飛んでいった。

「やはり難しいか。だがあれに当てれるまでやるんだ。当てれたら次に入る。時間はたっぷりあるからな。」

ポセイドンはそう言うと不敵に笑った。

「はい!」

狂歌は魔力が続くかぎり的に向かってうちまくった。


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