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異世界における革命軍の創り方  作者: 吉本ヒロ
1章 5歳、革命決意
14/112

開かれた輪

「シエラ、今日から住む場所を移そうと思う。いつまでもここにいるわけにはいかない。むしろ今までが長すぎたくらいで、どの道近いうちに出ていく必要がある」


 エミリオ達から拠点が完成したと聞いたのは昨日の事だった。

 今までは店主の厚意に甘えてはいたが、正直シエラを泊めるという行為はリスクが高く、いい思いもしなかっただろう。

 拠点が完成したのなら、これ以上ここの宿屋に泊る理由もない。

 拠点は外部の人間が入り込めないような空間になっているはずだ。だとすれば仲間内しかシエラと接する事もないだろうし、早いうちに場所を移すべきだろう。

 ロクに持ち物もないため、外套を羽織り、顔を見られないように、深々とフードを被るだけで準備は出来た。


 相変わらずギシギシと今にも穴が空きそうな音を立てる階段を降り、カウンターの向こう側で陶器を磨く店主に声を掛ける。


「今まで世話になったな」

「……ありがとう……ございました」


 クレイの知人と言う男に対し、今日で終わりという意思と礼を告げる。

 シエラも続いてお礼を言い、頭を下げた。


「なに、金はちゃんともらったんだ。気にすんな」


 店主の言うとおり、確かに相場の数倍は渡したが、それでもシエラの事を匿ってくれる宿屋など普通はないだろう。

 だから、その言葉がどれだけ温かみのあるものかも分かるつもりだ。



「シエラ、行こう」

「……はい」



 きっともうここのお世話になる事はないだろうけど、忘れる事はないだろう。

 心の内でもう一度だけ感謝の言葉を告げて、この場を去った。





「妾を待たせ過ぎじゃ。妾に対する敬意が足りておらんのではないか?」


 シエラと同様に、顔も見れない程にフードを深くかぶった小柄な人影が、宿屋の出入り口で、尊大な口調で声を掛けてきた。


「悪いな。外せない用事だったんだから許してくれ」

「む~、ま、まあ良い。妾は心が広いからの。このくらい、気にしておらぬのじゃ」


 名目上は奴隷と主で、実際は対等な関係なのだからその上から目線はおかしいのだが、尊大な口調さえ、まるで子供が親にもっと構ってと駄々をこねるように見えて微笑ましくなるせいか、そんな細かい事はどうでもよく思えてしまう。


「ありがとうな」

「ふ、ふん。分かれば良いのじゃ」

「あ、あの……」


 ここで会話に割り込むように、シエラが遠慮気味にこの人は誰なのかと問いかける。


「ああ、悪いな。でもお互い、ここで自己紹介を始めるわけにもいかないだろう。すぐに分かるから少しだけ待ってくれ」


 実際、アーシェスもシエラも、ここでフードを脱いだらあまりにも耳目を引く事になるだろう。

 アーシェスだけならまだしも、シエラはまずい。

 それに、お披露目はもうすぐなのだ。そう焦る必要もないだろう。





「シエラには今日から孤児達と暮らしてもらう」


 貧民街へと向かう道中で、シエラに覚悟を決めてもらうために状況を伝える。


「……え? ……あ、あの……私は皆から……その……仲間外れにされて……」

「それは分かってる。でも、いつまでも隠し通せるものでもないのなら、俺以外の理解者が必要だ。ここで暮らしていくには、今の内にアルビノだと言う事を明かして、受け入れられるのが最善なんだ。俺が何とかするから信じてほしい」

「……はい」


 アルビノが忌み子だと言うのは、きっと常識とも言える程の共通認識。

 だが、その常識を打ち破るほどの衝撃を与え、動揺したその隙に付け入れるならば何とかなるだろうとも思っている。

 同じ陣営に所属する以上、ずっとお互いが知らないままと言うのは無理なのだ。それならば、少しでも柔軟性を残している幼い内にした方が可能性は高いだろう。

ただ、孤児達とはそれなりに友好な関係にあると言えるが、この件に関してはどう転ぶか分からない。とにかく最初が肝心で、失敗するわけにはいかない。


「とにかく、俺が合図をするまでは正体を知られないようにしてくれ」


 だから全員が集まっている状態で、最も衝撃を受けるであろうタイミングを見計らって発表する必要がある。

 完成した家は周囲の家よりも少し大きいくらいで、見た目自体はそう変わらない。

 近くにいた孤児の一人に、中央にある広場に全員集まるように伝え、イザークは敢えてゆっくりと歩みを進めた。



 歪んだ円を描くように孤児達が集まっている様を、広場の隅にあるアスレチックの上に立って見下ろす。

 イザークの言葉を待っているために雑談こそないが、落ち着きに欠けているのは一目瞭然だった。


「まずは今日、ここに拠点が完成した事を祝おう。他の誰のものでもない、俺たちだけのものだ。それと同時に、仲間を二人紹介する。一人は俺の家で暮らすが、弓の練習にここへ通う事になる。もう一人はお前達と同じくここで過ごすので、よろしくしてやってくれ」


 希望や活気に満ちた顔で各自が思い思いに頷いたり、拍手で賛同を示している。

だが、それは拠点が完成したことへの拍手であり、その二人が普通の人間であることを前提とした賛同の意だ。

 だからそう、ここからが本番。



「アーシェス、頼む」

「任せるのじゃ」



 半歩後ろに控えていたアーシェスが返事をしながら一歩踏み出す。


 そしてフードを取り払った瞬間、時が止まった。


 威風が孤児達の間を通り抜け、その堂々とした態度が自然と孤児達を心服させる。

 誰もがアーシェスから目を逸らせない。

 その僅か一挙動でも見逃さないと言わんばかりに、ただ呼吸をするのも忘れて見つめ続ける。

 何せ前世で美少女や美女を見馴れていたイザークでさえそうなのだ。

 今目の前にいる少年少女が、アーシェスに対して言葉を失うのも無理はないだろう。


 それもイザークが初めてアーシェスを見た時、確かに見惚れていたその時とは決定的に違う点もある。

 今はあの時と違い、生に満ち溢れた輝かしさを兼ね備えているのだ。

 それがよりアーシェスの魅力を引き立てている。

 果たして孤児達が、いっそ暴力的とも言える程のアーシェスの魅力を前に抗えるだろうか。


「妾はアーシェス。アーシェス=シェラード=ユグドラシル。ここにおるイザークの盟友じゃ。今後、弓術の訓練のためにここに良く通う事になるからよろしく頼むのじゃ」



「「「…………」」」



 誰も、何も言えないのも無理はないだろう。

 だが、アーシェスは何か勘違いしたのか、どこか不安そうにイザークの方を見る。

 そんな姿に思わず苦笑し、一瞬だけ頭をなでる。

 孤児達が動揺から立ち直っていないからこそ小さな表情の変化に気付かれてはいないようだが、もし気付いていたのなら一気に親近感を持たれてしまうだろう。

最終的にはそれで構わないが、今はアーシェスの見た目やカリスマを利用するために連れてきたので、それでは困る。


「シエラ、フードをとってくれ」

「分かりました」


 シエラもまた、アーシェス同様に一歩前に出て、フードを取り払った。


「…………シエラです……。これからはここで暮らすことになるので、よろしくお願いします……」


 そして、シエラの髪を見て走る、先程とは別種の動揺。

 中には本気で怯えている者さえいる。それを見て、シエラもまた苦しそうに顔を歪めた。


「どうした? 何を恐れる。まさかお前達は、シエラと関われば呪われると本気で信じているのか?」


「…………」


 誰も答えない。

 皆が後ろめたい感情を悟られまいとそれとなく視線を逸らし、俯き、目を合わせる事を拒否している。


 シエラの体が震えているのが良く分かる。


 運動をしたわけでもないのに息は荒く、その両手は爪が食い込むほどに強く握りしめている。


「シエラ」


 だからゆっくりと、そして強く手を握り、傍にいるという意味を込めて呼びかける。

 誰の目にも写るようにシエラの手を握る事で、その動揺はさらに大きくなる。


「良く聞け! お前らの恐れる呪いなど、お前達自身が作り上げた幻想に過ぎない! 俺がシエラと手を握るのはこれが初めてじゃない。ずっと前から、何度も手を握った。もし呪いで死ぬとしたのなら、誰よりも先に俺が死ぬだろう!」


 思い込みを正すには、イザーク自身が身を以って証明する必要がある。

 今までに培われた価値観をすぐには払しょくできないかもしれないが、これがそのきっかけくらいにはなるだろう。


「いいか、お前達がこれからするべきは、合理性の名の下に徹底的に追求された技術を学ぶことだ! 迷信だのなんだのと、証明できもしない非論理的な空想に怯えることではない!!」


 イザークが言葉を重ねるごとに困惑の色は、そして怯えの様相が次第に収まっていく。


「どうしても今まで培ってきた価値観を簡単に変えられぬと言うのなら、せめて害を加えるな。俺から言える事はそれだけだ」


 すぐには価値観を変えられないだろうが、今はこれでいい。



 遠巻きにでも見ていれば、いずれは分かる事もあるだろうから。





「ふん、意気地のない連中じゃ。少しはお主のことを見習えば良いのにのう」

「あまり無理は言ってやるな。正直、俺の方がおかしいんだから」


 アーシェスが遠巻きに見ている孤児たちを、つまらなさそうに鼻で笑うのをたしなめる。

 実際、前世の価値観がなければこうはならなかったのだろうから。


「じゃがリーダーであるお主が示した上にこれだけの人数がおるのじゃ。お主のような気概を持つ人間が一人くらいはおっても良いのではないか」

「逆だよ。これだけ人がいるから難しいんだ」


 出る杭は打たれる。

 その例は日本人にこそ顕著ではあったが、人と言うモノは元来そんなものなのだ。

 他人と違う事をするにはそれ相応の覚悟が要り、他人と違うという事は異端として弾かれる可能性を少なからず秘めているのだから。

 そんな中、何かを誤魔化す様に頭を掻きながら、その集団から抜け出してくる一人の陰。

 細かい事情を聴いてこいとでも急かされたか、エミリオがはどこかばつが悪そうに向かってくる。


「あのなぁ、お前、こういう事は前もって言えよ。多少なら根回しとかも出来たのに……」

「ああ……、お前、思った以上にいい奴だな」


 だがここで告げられた予想とは違う言葉に、思わず本音を口にしてしまう。


「なっ! おま、バカなこと言ってないでまじめに聞け!」

「いやいや、普通はここで愛想付かせてもおかしくないぞ。それをわざわざ心配してくれるなんて、やっぱりお前はいい奴だよ」

「っ! もう知るか!」



 が、それではどうにも恥ずかしかったので、エミリオをからかう事で誤魔化すことにした。

 孤児達のリーダー役というのもあるのだろうが、普通は此方へ来ることなく致命的な亀裂を作ってもおかしくない場面ではあったのだ。


 現に、エミリオのことも他の孤児達と同様だとみなし、信頼してはいなかったのだから。

 こういう役はリーズの方が適任だと思ったが、リーズはリーズで、子供たちのなだめ役に回っているようだった。

 エミリオが率いてリーズが調整役に回る。この大規模な集団が出来る前の集団は 中々に良いチームだったのだと容易に想像できた。


「なあ、一応確認するが、本当にその……大丈夫なのか?」


 チラチラと横目でシエラの事を見ているから、言いたい事は良く分かった。


「実際、手を握って見せただろ。今すぐに納得するのは難しいかもしれないが、なるべく面倒を見てやって欲しい。それが無理でも、俺がいない間は、せめて危害を加えさせないよう取り計らってくれ」


「……ああ、分かった」


 未だ感情面で納得はしていないようだが、人望もあり、元々が真っ直ぐなエミリオの事だ。この様子なら問題ないだろう。


「俺はエミリオ。ここにいる孤児達のリーダーをやってる。二人とも、よろしく頼む」


 少々硬く聞こえるのは、アーシェスの美貌に照れているのか、シエラに対する緊張からか。


「うむ」

「っはい!」


 だが、これが功を奏した。

 エミリオの様子を窺っていた孤児達が数人ほど寄ってきて、シエラとアーシェスに自己紹介を始めた。

 シエラに対してあまり偏見を持っていない幼い子供が大半だが、今はそれだけで充分だろう。

 呪いなど存在しないと分かれば、すぐに他の子供とも打ち解ける筈だからだ。

 思わず涙ぐむシエラを、より年下の子が慰めるという図が出来上がっていた。


「なあ、ところでアレは何に使うんだ?」


 建築途中から気になっていたのだろう。エミリオの視線の先には、複雑に組まれた木の檻のようなものや、丸々一本だけ吊るされた丸太等、様々なものがある。


「アスレチックだよ。あれを訓練に使う」

「……あれをか?」

「あれをだ」


 疑問は尤もだろう。

 訓練と聞かされていたのだ。きっと剣や槍を想定していたのだろうし、まして遊具のような物を訓練の道具とは思いもつかなかったのだろうから。


「使い方は後でそれぞれ説明するけど、結局は各自最適な抜け方や技を磨くために敢えて複雑な方法を考えろ、って事になるな。それと、地面に飛び降りる際は常に膝を曲げ、前回りに転がって受け身をとる練習をしておけ。いずれは遥かに高所から飛び降りなければならない事も出てくるだろうからな」


 最終的に五メートル程の高さから平然と飛び降りるくらいの身体能力が欲しいのだ。完璧な受け身をとれるようになってもらわないと困る。


「今できる事、そしてやるべきことを言っておく。一日に何度も柔軟運動をし、体中の柔軟性を高めること、そしてとにかく走り込め。それと走る時にはアスレチックを利用しながら走れ。あとは少しの筋トレでいい」


 戦闘能力の向上、怪我をしない体作りのためにも柔軟性や走り込みは必要不可欠だろう。そこにアスレチックを用いることで、総合的な運動能力や瞬間的な判断力を鍛えさせる。


「具体的にはどのくらいなんだ?」


「三ヶ月以内に全員が十キロを走れるくらいかな。筋トレは腕立て、スクワット、腹筋、背筋を百回だ。今後も上限を引き上げた抜き打ち検査を適度にするからそのつもりでな」


「おいおい、勘弁してくれ。俺はともかく小さいガキもいるんだぞ」


「この位出来るようになってもらわないと死ぬんだ。ぐちぐち言える間はマシな方だぞ。……とはいえ、十歳以下の子供に関しては半分にするとか、六歳以下は各自自分の限界に合わせてとか、多少融通を利かせるさ。それに、俺も同じ訓練を積むんだ。きっと五歳児なんかに負けるか、ってなると思うぞ?」


「……今更お前をそこらの五歳児と対等に扱う奴なんていないと思うけどな」


「…………」


 あまり隠す必要もなかったから色々とやらかしている自覚があるせいか、こればかりは反論出来そうになかった。


「と、とにかく、最初の体力がないうちは限界があるだろうから、勉強もさせるつもりだ。そのつもりでよろしく」

「はあっ!?」

「…………いや、なんでそんなに驚いてるんだ?」


 怪しくなった空気を払拭するための話題転換を兼ねた一言だったのだが、予想以上の反応で逆にこっちがびっくりしてしまった。


「いや、お前、勉強ってあれだろ。お偉いさんだからやるわけの分からないもんで、俺達があんなんをやって何の得になるんだよ」


 ああ、きっと勉強をする意義が見いだせないのだろう。

 日々を生きていくのに精いっぱいで、その枠組みにおいて必要としなかったのだろうから。


「安心しろ、基本的な四則の計算と日本語ってやつを学んでもらうだけだ。今後どちらも必ず必要になってくる」

「計算はまだ分かるけど、その、にほんご、って何なんだ?」

「今後俺達の間だけで普及させて暗号として使おうと思ってる、新しい言語だと思ってくれ。まあ言語なんて日常で使えばすぐに覚えるから安心しろ。なんせしばらくしたら、ここにいる間は日本語しか使わせないようにするからな」


 実際、自分で実体験して分かった。

 必要に駆られればすぐに覚えられる。と言うか覚えるしかないのだから。

 日本で何年も英語を学ぶよりは、英語圏の国に一年留学した方が手っ取り早いというやつだ。


 漢字を遣うというならまだしも、ひらがなしか使うつもりもないし大丈夫だろう。

 それでも不安そうな顔をするエミリオに、安心するように一言だけ追加する。


「こっちの時間は充分に与えるよ」


 無茶くらいはしてもらうつもりだが、無理をさせると元も子もない。

 ただ、相当スケジュールが詰まっているのも確かなのだ。


「三ヶ月から半年程して体が出来たら、傭兵ギルドから人員を送り込む。武器の扱い方や対人戦闘訓練も積んでもらうからそのつもりでいてくれ」

「お、そういうのを待ってたんだ」


 やはり年頃の男の子らしく、剣に対して憧れはあるのだろう。そして窮屈な学問への逃避願望も。

 もっとも、学問はかなりの頻度で使うが、本番で剣を使う機会はそうそう訪れさせないのだが。


「最後に、日常生活では常に他人の動向、呼吸を意識し、足音を立てないようにしろ」

「……具体的には?」

「今だからこそ言うが、俺がお前達に求めるのはスパイ活動だ。表ではなく陰で生きてもらう。誰にも見付からず、誰にも気付かれない。どこにでもいて、どこにもいない。そんな存在でなければならない。相手がどう動くのか観察し、予測しろ。気付かれないためにはどうするべきなのかを考え続けろ。音は立てるな。立てるのなら相手の音に合わせ、紛らわせ。細部に至るまで気を遣って、自然と周囲に溶け込みながら動け。そういうことだ」


 剣術を練習させるのは最悪の場合に備えての事。

 剣を振るわなければならないという事態があってはならないのだ。

 もっとも、この世界には魔獣や山賊の類も多く、街から街へ移動する際の自衛力も必要なのだから、そういう事に対して備えておかなければならないが。


「なんか大変そうだな……」

「全ては経験だよ。慣れれば当たり前に出来るようになる」

「うへぇ」


 口で言うほど容易い事でないのは承知の上だ。

 恐らく、通用するレベルになるのは低くても五年はかかるだろう。

 だが、それが出来なければ死ぬ可能性が上がるだけなのは理解しているはず。


「あとは、くれぐれもシエラの事をよろしく頼む」

「おう、そっちは任せろ!」


 一切の影を感じさせない言葉。


 この返事を聞けただけで、エミリオがリーダーで本当に良かったと思う。

 念の為しばらくは様子を見に来るつもりだが、ここは任せても問題ないだろうと信じるに足る一言だった。


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