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詩集をチクチク刺繍する

わたしの恋がひねくれる

作者: わだか

炎に身を投じるように

胸が引き裂かれるように

焦がれ死んでしまうかのように


どうしようもなくきみをすきになってから


機会を見つけては

不安と焦りに泣きそうになりながらも

顔を赤くして、幾度も


話しかけ

アタックし

ほのめかして

あなたが好きだと告白しても


困ったように無視したきみが

手を重ねようとはしなかったきみが


わたしがほかのひとにくどかれ、つきあいだして

頬を染めながら微笑むのをみて


焦燥し、嫉妬し、動揺していることに

気がついたとき、わたしは


悔しく

妬ましく

腹立たしく

浅ましく

今更で


せいぜい後悔すればいいのだと

薄暗い気持ちでおもいながら、ほんとうは


そういうきみが

わたしを想い、身を焦がすきみが


ひどくいとおしかったのだ


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― 新着の感想 ―
[一言] 初めまして。 読ませて頂きました。 とてもテンポが良くて愛の歪さを上手く表現されているな、と感じました。
2013/03/15 23:55 退会済み
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