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騒音の町

作者: 晴読雨読

ここは騒音の町、山奥のたまたま開けたところに作られた、人里離れた町。


買い物も不便で周りの町も遠いが、住みたい人は増えている。


ここの騒音規制が厳しいのも理由の一つだ。


壁やドア、窓は最高の防音性能を誇り、外の音は聞こえない、雨音も、蝉の声も車の走行音も何もかも通さない。


静けさに耐えられず、環境音を流すのが流行っていたりもする。


ただし、たまには夜に窓を開けると川のせせらぎが心を癒やす。


そんな静かな日に静寂を破る大きなエンジン音。

買い物に不便なこの町に、大きなトラックがやってきて、新鮮な食べ物や、細々した日用品を売ってくれる。



休日がやってくる。

町の中心にある総合施設では、指向性の壁で囲われた青空ライブが始まる。

爆音であたりに響くが観客も楽しんでいて、解放感が素晴らしい。町中でここまでの音は日本一だ。

反対側には公園があり、指向性の壁のお陰でバンドの音も聞こえず、子どもたちは元気にはしゃぐ、離れた所でもいくつかの運動場で様々野球やらサッカーやらも大会が開かれる。


この町では騒音の規制が厳しい。


夜間の禁止時間やトラックが来る日に騒音を出せばたちまち追放となる。


ここは騒音の町、山奥のたまたま開けたところに作られた、人里離れた町。


騒音があっても、皆が音を気兼ねなく出せる。

人気の町だ。


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