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転生種族はエルフ一択  作者: 鈴島リン
2/2

2話:到達エルフの村

異世界転生特有の真っ白な部屋の門から出たら、

そこは草が生い茂った野原だった。

遠くに森も見える。

東京などと比べるまでもなく、田舎の風景が広がっている。


「なんとなく背が高くなったような?」


前世では162cmだった私の視点よりも、少し地面が遠く感じる。

視界に入る手足も少しすらっとしてるような。

耳回りを触ってみると確かに少しとがってる。


「これぞエルフ!等身が増えてる期待大!」


顔回りも確かめたいので、まずはうろうろして水場を探しつつ、

エルフの集落にもなんとかたどり着きたい。

道なりに少しいくと脇に川があったので、早速覗き込んでみる。


「お!金髪!」


顔はゆらゆらした水ではいまいちわからないけど、

なんとなく小顔になってるような気もする。


さて、エルフの集落近くであることを期待して

このまま進んでいきますか。


少しの不安はあったものの、そこは転生者特有の配慮なのか、

ちゃんとエルフの村に着いた。


入口のあたりには、門番らしきエルフが立っている。

9等身はありそうな小顔の白髪、ザ・エルフ!


「ようこそエルフの村へ。私は案内をしているエルフィです。

 あなたはこの世界へはいつから?」


そういえば神様(仮)がこの世界は全員転生者って言ってたな。。

転生者って隠したりすることが多いけど、ここではそれが当たり前なのか。


「さっき来たばっかりなんです。」


「あれ、もしかしてあなたもエルフ?」


耳は髪の毛に隠れて見えてなかったようだ。


「はい!エルフにしてもらいました!」


「なんだ、じゃあ中へどうぞ。」


村の中に入ると、エルフィの等身がギャグ漫画のように縮んで丸くなったような?


「ふう、疲れた。エルフっぽい雰囲気作るの疲れるよね。

 お仲間さんってことで、空き家に案内するけど、ここに住む?

 他の種族のところで住んでる人もいるけど。」


口調も随分砕けた口調になって、最初の印象からだいぶかけ離れてきた。

でも他にも沢山エルフはいるから、村全体で見ればこういう人もいるのかな…


「あ、じゃあ住む感じでお願いします。」


「はいよ!ついてきて!」


エルフィと一緒に村の中を進んでいくと、

何人かの人たちとすれ違った。

エルフィと同様にどこか漫画のように丸みを帯びた好青年が声をかけてきた。


「お、新入り?ここはのんびりだらだらできて最高だから

 定住して友達になってくれたらうれしいな!」


のんびり、だらだら。

エルフの口からそんな言葉が出るなんて。


折角エルフを選んだのに、会う人会う人ちょっと違う残念感が漂ってる不安!

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