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天狗最強→妖狐の異端児  作者: 時雨笠ミコト
8/38

実力差

短い!

 一番最初の試合というだけあって、全員が固唾をのんでこちらを見守っている。

そして先生が軽く手を上げて、振り下ろしながら叫んだ。

「開始!」

「よっしゃ来い!ってあれ?どこだ?」

 開幕思い切り地面を蹴って飛び上がる。翼がないのが残念だが、まあこの少年相手ならこれだけで十分だ。

もともと天狗は機動力勝負なところがある。一瞬をより速く動き相手を翻弄し、相手を置き去りにして動く時間を一秒でも長くする。

「ほっ」

「痛ッ!?なにすんだお前!」

 頭に思いきり踵落としをお見舞いしたのだが、通常の妖狐に比べて頭が硬いらしい。普通脳震盪か何か起きるはずの一撃だったのだが、効いていないらしく相手は立ったままだし、痛いの一言で済まされてしまった。

「よっ」

ならばそのまま足払いに移行する。

体制を崩したならそのまま腕を引っ張り重心を傾ける。

倒れたのを確認してから炎術を使う判断をした。

「燃え盛れ」

右の拳が炎に包まれる。そしてその炎を左の拳にも発生させてから、打撃に入った。

相手は受け身を取り損ねていたので、足で押さえるだけで簡単に組み伏せることができた。

あとはひたすら拳を振り下ろすだけ……

「ストップ!ストップよ!」

「へ」

 先生の一言で拳を緊急停止させる。

慣性で少し動いた燃え盛る拳は、少年の顔スレスレで停止した。

そして目の前の炎の拳を恐怖してか、それとも安堵してか、少年は私に固定された状態で泡吹いて気絶した。

「あれ…?」

私は一つ勘違いをしていたらしい。

どうやら、私の同年代は、思った以上に弱いかもしれない。

_:(´ཀ`」 ∠):

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