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異世界にやってきたらしい

主人公は性格は良くも無くちょっぴり悪め


なのでもしそういう女の子が苦手な人は読まない方が良いかもです(−_−;)


それでも良かったら楽しんでもらえると嬉しいです!


気が付いたら私は冷たい床に倒れた状態で気を失っていたみたい



目が覚めたばかりでぼんやりする頭を振って何度か瞬きすると視界がクリアになって周囲の状況が見えてくる





場所は洋画なんかで出てくるお城の一室って感じ






大きな窓に、豪華なカーテン、天井にはキラキラ輝くいかにも高価そうなシャンデリア






この場所にピッタリハマる、いかにも王様ですって感じの王冠を被ってそういう格好をした王様と、その側に宰相らしき人、甲冑を着た兵士、ポジション的に王妃様、お姫様、王子様それから取り巻きっぽい貴族となんか魔法使いみたいなローブ姿の老人






一方こっち側(私みたいに現代風な服装の人達)は私入れて5人






内3人は高校生で、ラノベの主人公かって思っちゃう爽やかだけど女の子には弱そうな男の子と、明らかにその男の子を好きな女の子2人




後は私ともう1人の女の子、あの子は多分私と同じくらいの歳かそれより少し上くらいかも







私達全員が変な魔法陣みたいな模様が描かれた床から起きるのを見て宰相だろう男の人が口を開いた






「ようこそ、異世界からの来訪者達




お前達は我が偉大なる火の国の国王グレゴリオ王の招きによってこの世界に呼ばれたのだ




さて、お前達を呼んだのはお前達にこの火の国グランディアの国力となる事を望んでおられるからだ」






ふむ、突っ込みどころが沢山ある






私はとりあえず驚いて言葉が出ない、また如何にも位の高い人達に恐縮している様子を装い言葉の続きを待った








………だってあの宰相らしき人は明らかに私達を威圧して屈服させたがってる






国力にしたいなんて私達がそうなれる何かがあるのか分からないけど断言してこんな所に私達を連れてくるんだから確信が向こうにはありそう








これがなんかの番組のドッキリだとしても、頭がおかしい誘拐組織だとしても、様子見するべきかな……今のところ







近くに落ちてるスマホで直ぐに警察や家族に連絡しようにも私達を囲むように壁際に立つ全身ピカピカ鎧に剣を持つ大柄の西洋人人相の男達






私達の動きをじっと見て腰の剣から手を離さない





これじゃあ下手な真似は出来ない







でも若さとは無謀なものだったり






「ちょっと待ってよ!これ何の撮影!?あたし達忙しいんだけど!」





声を上げたのは見るからに気が強そうな女子高生






「き、貴様!!国王陛下と王妃様、王族様方の御前だぞ!




近衛兵!!」






うわぁヤバイ





「待て」





王様の待てで私達に剣を向けた兵士達が止まった






あの子が騒いだだけでこっちまで巻き添えなんてとっても迷惑






「話の続きを」




「はい!陛下」






ーーーーーーーーーーーーーーー




偉そうな宰相の話を纏めると




私達はこの“ノヴァ”って世界にあの床につきそうな程長い髭の魔法使いに異世界から呼び出されたみたい




この“ノヴァ”には神に選ばれたものには生まれつき手の甲に刻印がされる





刻印にはそれぞれ属性が付与される




その属性はそれぞれの国にも由来する火、水、土、光、闇





その刻印は、召喚魔って呼ばれる所謂モンスターを呼び出す時に必要で、刻印の属性によって呼べるモンスターの属性が決まるとか





神からの刻印を授けられた者だけが召喚士になれる





で、私達が呼ばれたのは、異世界人には全ての属性に対応した刻印が無条件で授けられる





召喚士はこの世界で最も強力で、強いモンスターを召喚して従属させている人間は国の力になるとか






そして召喚士は刻印が無くてはなれない





でもそれぞれの国に均等に刻印持ちの人間が産まれる訳は無く、火の国はただ今召喚士が足りないから本当なら国間で禁じられている異世界人召喚を行った







火の国が私達の後見になって衣食住から今後の生活に掛かる全ての費用払うって






国王グレゴリオは私達に友好的に微笑んだ





ただ即席で設置されただろう玉座から立ち上がる素振りも見せず宰相のとっても上から目線の言葉を特に叱るわけもなく許容してる事から私達を完璧下に見てるのが伺える






正直こんな上から目線で私を駒としか見てない奴に使われるなんてごめんだ






けど、今から私達に国王が召喚魔を召喚するのに必要な石を配ってくれる







1人に虹色に輝く石が5つずつ





まあ話を聞いてた時から思ってたけどここコーリング・ノヴァの世界よね






設定は前情報で出てたゲームストーリーのまんま





言うなれば異世界人の私達はプレイヤーだから全部の属性に適性がある





召喚……所謂ガチャに必要な石の数も5個






ただ、単発……ガチャ1回しか回さないで恐らくゲームと同じくらいのハイレアリティモンスター排出確率のこの召喚





運がとびきり良くないとURは出ないだろうな






でもSRすら3%だからSRのモンスターが出ても当たり





国王の癖に1回しかガチャさせてくれないなんてケチくさいにも程がある






私が思った事は他の人たちも思ったみたい






「あの〜私達って国力になるんですよね〜?





ならもう少し召喚魔多めに呼べるようにこの石が欲しいなぁ〜って思うんですけど〜」






甘えるような声で言うのは私と同い年位の女の子





見た目的に男に囲まれてるタイプの人





結構綺麗だし、自分の魅せ方を知ってるタイプかな




それにスタイルが抜群に良い

さっきからあの王子様が彼女を見詰める眼差しに熱を感じる





まあ異世界人ってレアな存在なのと中世みたいなドレス姿がデフォなこの国で身体のラインが分かるピッタリしたミニワンピースにカモシカみたいにすらりと伸びた脚




大きな胸にくびれたウエスト、綺麗に染められた茶髪は丁寧に巻かれててメイクも完璧





こんなに露出のあるタイプ滅多に見られないんだろうね






あんなにチラチラ見てたらそれとなーく本人は見てるつもりでも誰でも気づく






まあとりあえずあの息子の父親なら同類かもしれないから、石を増やしてもらえる可能性もあるかな?






「ふむ………この石は召喚石と言ってな





非常に希少価値の高いものなのだ





召喚石は神の恵み……見つけるのは非常に難しい





王家の国宝庫に保管されている召喚石をお前達に分け与えるのだ」





後は言わなくても分かるな?とばかりに私達を見渡してくる






召喚石は希少なんだ




それは困るなぁ





だからってあの国王の雰囲気じゃあもっとその国宝庫に召喚石あるんだろう





見るからに余裕そうだし





「そんな話より早く召喚させましょうよお父様!



私この者達の召喚魔が見たいわ!」





私達をまるで動物園のパンダを見るように見てる





こっちはこの国のどうでも良い私的理由で異世界に連れてこられたと言うのに






「あのー!召喚の前に聞きたいんですけど、俺達いつ帰れるんですか?





その召喚ってのしたら帰してくれます?俺達明日から旅行なんすよ」






「何を馬鹿な事を?呼べてもお前達を帰す事なんて出来ない






お前達は我が国の国力として末永く王家に貢献するのだからな





王家直属の召喚士となれる事は非常に誉れ高いことだ」






まだ宰相がなんか言ってるけど良いや






兎に角これから私がどう行動するか決めなきゃ






まずこの国に居たら使い潰される未来しか見えないし脱出しなきゃ





だって帰してくれる気なんて絶対起こらないだろうし、本当かはまだ100%じゃないけど帰すことは出来ないって言ってた






それならこの国から出て他のもっと良識がある人に助けを求める方が現実的






召喚するならこいつらの前じゃない方が良い






どんなモンスターが出たか知られたら脱走してもすぐ捕まるかも






でもあの頭の中お花畑のお姫様は私達に今すぐ召喚して欲しいみたいだし






どうすれば時間を延ばせるかな








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