睦月二十二日の詩
雪しまく睦月二十二日、この土地は普段雪は降らないのだけれども、この日許りは雪が激しかった。あんまり静かだがら人がおらぬのかと思っていたが、昼を過ぎると子供等が騒ぎ立てる声を聴いた。それはそれは騒がしく、何をするにも静かにはできない。然し、不思議と厭では無かった。
- 睦月二十二日の詩 -
雪は あまりに静かで
誰の眼にも白くて
そして儚かった
雪暗れの空は
白かった
ふと 子供等の声がした
雪を喜んでいる声
ああ
雪はあまりに賑やかで
誰の眼にも白くて
そして 力強かった