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星学園  作者: ベジタブルプリン
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この世界について

宇宙には数え切れないほどの星々が存在する。その星々のなかに、それはあった。それは全てを包む世界だった。緑の平原や険しき山々、蒼い海や目映い陽光に至るまでの何もかもが、星を思わせるほどに巨大な球体の内部に存在していた。大地の表面を引き剥がし、ぐるりと裏返して閉じた世界___それがコクーンという名の世界だった。

理想郷___敵も餓死も存在しない楽園で、人類は増え続けた。それから長い年月を経て、その人口は数千万人まで到達した。コクーンはまるで巣箱だった。まるで、人間という種族が繁殖する為にできた世界のようだった。

その中にあったのが星学園だった。星学園はコクーン最大の魔法学校で、今や星学園に入学できることが憧れの的となっていた。

球体の堅い殻に守られて、人類の繁栄は永久に続くかと誰もが思っていた。しかし、楽園を震わせる、最悪の事件が起こる。

数千万人の感じた恐怖が、波紋のように広がっていく。人々を恐怖に陥れたのは、第三次宇宙大戦の宣言だった。数百年ぶりの敵の出現に、人々は動揺していた。

コクーンの人々は、外の世界の住人はコクーンに害をなす敵と教えられてきた。この教えが戦いに向う兵士を怖がらせ、人々は恐怖に陥れられていた。しかし、立ち上がったのは、勇敢な兵士でもなく、政府でもなかった。それは、星学園の生徒達だった。星学園の生徒達は、国を、未来を、全てを守るために立ち上がった。星学園は国民から多くの支持を受け、政府や兵士も星学園に協力することとなった。

しかし、そう簡単に国民の不安が消えるものではない。ある者は泣き出し、ある者は絶望に打ちひしがれた。それほど、第三次宇宙大戦が国民にとって大きなものだったのだ。諦めと嘆きが支配するコクーンに、強い意志を秘めた瞳が光り輝く。運命を拒絶するため、星学園の姉妹が立ち上がった。

また、それをどこかで見ていた者がいた。これは全て仕組まれた罠。全ては________為に。この者の目的は、まだ語られることはないだろう。

皆、それぞれの思いを胸に、やがて、歯車は動き出す。ゆっくりと、しかし着実に、大いなる計画は最終段階へと進んでいく。運命の第三次宇宙大戦が始まる。


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