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ファイアーボンド  作者: fuon
賽の河原崩し編
10/42

第十話

***

(フリーヴァーツ視点)

 ――翌日の夕方、馬車の上。


フリーヴァーツ「あれがホレイショーですか?想像してたよりも城壁が高いですね。」

ソフィア「ホレイショーの城壁は12mありますわ。」

デール「あの壁のおかげで今のところ魔物の侵入は防げているが、オーガダンジョンから魔物が溢れてきたらどうなるか分からねぇ。それに1体やべぇ鬼が居やがる。」


フリーヴァーツ「どんなオーガなんですか?」

デール「白い肌に黒い亀裂が入っていて、その亀裂から黒い炎を出しているオーガロードだ。『地の勇者』のスキルツリーを持つ俺と、『賢者』のスキルツリーを持つレティシアが全力で戦って、倒しきれなかった野郎だ。」


レティシア「ま、撤退はさせたけどね。…撤退はさせたけどね!」

デール「なんで二回言ったんだよ。まぁいい。それよりも、奴は闇属性の炎をつかってくる鬼でな、奴の炎が燃え移ると1分間は水をかけても燃え続けやがる。だから、聖属性の魔法で打ち消さにゃならん。だから、イーダは<聖域>っちゅうスキルを使えるように練習してんだ。」


イーダ「うぅ、ごめんなさい、未だに使えるようにならなくて……。」

レティシア「気にしないで。<聖域>は私も使えるし、イーダちゃんはヒーラーとしての役目もあるから。」

 レティシアさんは相も変わらず、車酔いしているはずなのに、力強く言葉を発した。


ソフィア「その<聖域>とはどんなスキルなんですの?」

レティシア「<聖域>っていうのは……、(うっぼええぇ!)」

イーダ「レティシアさん、大丈夫ですか!?」

デール「レティシア、無理すんな。俺が代わりに説明しよう。<聖域>っちゅうのは一種の結解術で、<聖域>使用者の周囲の広い範囲を聖属性が付与された領域に変えるスキルだ。この聖域の範囲内にでは、聖属性のスキルが強化され、魔物と闇属性のスキルが弱まる。つまり、おれたち勇者やイーダたちヒーラーの能力が上がり、闇の炎を使ってくる鬼が弱体化されるっちゅうこった。」


ソフィア「強いスキルですわね。ですが、デメリットは無いんですの?」

デール「<聖域>は使っている間中ずっと、すごい勢いで魔力を食い続けるんだ。だから、長期戦には向いてねぇ。しかも、件の鬼は<聖域>にレジストしてきやがるから、鬼のレジストに負けないように、より多くの魔力を使って結解を構築しつづけんとならん。」


ソフィア「なるほど、だからすでに<聖域>を習得していらっしゃるレティシア様ではなくて、イーダ様に<聖域>を使えるようになって欲しいのですわね。」

フリーヴァーツ「どういうこと?」

ソフィア「<聖域>は長期戦には向いていませんから、<聖域>を使った戦闘では短期決戦をする必要がありますわ。だからこそ、火力に優れるレティシア様が攻撃に専念できた方が都合がいいのですわ。」

フリーヴァーツ「なるほどね。」

デール「そういうことだ。おっと、到着したぜ。みんな降りろ。」

ハル「私の大太刀楽しみだなぁ!」

ソフィア「ハル、気が早いですわ。」


 みんなが次々と荷台から降りていく。そして俺もホレイショーに降り立つ。俺は何だか感慨深くなった。

 ようやく……ッ、ようやくホレイショーに着いた――ッ!ここでは、きっと良い武器に出会えることだろう!そうすれば、グローブ町のダンジョン攻略がまた一歩前にすすむ!グローブ町のダンジョンが攻略できれば、ソフィアやハルの笑顔を取り戻せる――!


 そんな俺の期待感は、誰かさんの「うーん、車酔いから解放されるのはいいけど、イーダちゃんの膝枕からは解放されたくないよぉ。」発言で、一瞬にして削がれたのであった――。


***

 俺はホレイショーの門に近づいた瞬間、ギクッとした。門番の目がやけにギラついている……!?

 考えてみれば、グローブ町は魔物に攻め落とされたのだ。ホレイショーも他人ごとではない。オーガやその他の魔物の被害を実際に受けているホレイショーの街の門番の目つきが鋭くなるのも分かる。よく見ると、街の方からもヒシヒシと緊張感が伝わってくる。そういえば、俺たちは山から下りてきたと思しきベアーと戦っていたではないか。そうか、これが日常的に魔物の被害を受けている都市なのか――!

 そして俺たちは門番によるチェックを受けた後、門をくぐった。そして、レティシアさんとデールさんが会話を始める。


「前に来た時よりも緊迫感が上がってるね。」

「ああ、何かあったのかもしれねぇ。」

「とりあえず、私は騎士団のところへ行って、ベスの捜索願を出して、何があったのか聞いてくるよ。みんなはデールの実家に行って、親父さんに武器の注文をして、親父さんからも何があったか聞いておいで。」

「分かった。お前ら俺についてこい。レティシア、酒とギャンブルはほどほどにな。」

「ちょっと、なんで私が酒場とカジノに寄り道する前提なの!?」

「お前ならするに決まってっからだよ。集合場所は俺の実家でいいか?」

「いいよ。あと、デールの実家が酒の飲めるカジノになったら、私、寄り道しなくて済むよ。」

「よし、お前ら行くぞ!」

 デールさんはレティシアさんを無視して、東にずかずかと歩いて行った。


 デールさんについていった俺たちはデールさんの実家にたどり着いた。表通りに武器屋を構え、裏に工房があるらしい。武器屋には多種多様な剣、槍、杖、その他武器が並んでいる。俺はその壮観さに見とれてしまうが、デールさんは陳列された武器には目もくれずに店の奥に呼びかける。

「おーい、親父ー、居るかー!!」

 すると、「おう、いるぞ。」といいながら、店の奥からデールさんの面影のあるドワーフが現れた。


「久しぶりだな、デール。元気だったか?ずいぶんと大所帯じゃねぇか。」

「俺は元気だよ、親父。旅の途中で仲間が増えたんだ。親父こそ健康は大丈夫か。」

「ったりめーよ、俺を誰だと思ってやがる。」

「親父、早速だが頼みがある。みんなの武器を作ってほしいんだ。」

「おう、デールの友達のためなら喜んで打ってやるよ。さすがにタダとはいかねぇがな。」


 ここで、ハルが質問し、ハルの言葉にルイが驚いて言った。

「あのっ、魔法を補助する大太刀を打てるって聞いたんですけど、できますか?」

「え、そうなのハルちゃん。だったら、私もスキルを強化できるメイスがいいです。」

 おお、ルイとハルの距離が縮まっている――ッ!俺は謎の感動に打ち震えた。

 それから、デールの父親は何でもないように答えてみせる。

「ああ、できるぜ。けど、時間と材料がいるな。」

「あ、それならここに。」

 俺は感動冷めやらぬ内に冒険で集めた素材を取り出す。

「俺たちのも使ってくれ。」

「え!悪いですよ、デールさん。」

 俺は驚いて断ろうとする。

「いいや、お前さんたちには世話になっているからな。特に、ソフィアには<探知>でベスのヤロウを探してもらったり、馬車で移動中に索敵してもらったり、イーダの育った孤児院を大分支援してもらったりしたからな。そのお礼だ。あとはこれからオーガのダンジョンを攻めるから、その先行投資だ。そういえば親父、今オーガのダンジョンはどうなってんだ?」

 デールさんの父親は出された素材を確認しながら答える。

「そうか、お前らは知らねぇよな。最近、オーガのダンジョンから生まれた魔物がこの街に進攻しようとしてるみたいでな、今はオーガのダンジョンを攻めるよりも、この街を防衛することに力を注ぐみたいだぜ。」

「チッ、思ったよりも早かったな。」

 デールさんは舌打ちする。

「素材を見たが、この素材じゃ魔法を補助する武器は作れねぇ。」

「ええ~……。」

 ハルは残念そうにする。

「しょんぼりするな。ほら、売れ残りだが、これやるよ。」

 そう言ってデールさんの父親は傍にあった防具を飾るためのマネキンの頭から、緑色の茎を三つ編みにした、花の無い花冠とでも言うべきものを取り出した。ハルも興味津々といった様子で聞く。

「なんですか、これ。」

「これはOphelia(オフィーリア)の花冠っつー魔道具だ。木登りやら、崖登りやらが得意になるぜ。」

「ええ~!貰っちゃっていいんですか?」

「おう、もってけ、もってけ。」

「私の愚昧が申し訳ありませんわ。」

 ソフィアがばつが悪そうにする。

「気にすんな。在庫処分ができて、こっちも助かる。さて、次の注文を聞こうか。」

「あ、それならスキルの強化は出来なくてもいいので、とにかくメイスが欲しいです。」

 デールの父親の言葉にルイが返す。

「それなら、こいつなんてどうだ?」

 デールの父親はそう言って店に陳列されていたメイスを手に取る。それを受け取ったルイは軽く振ってみて、納得したように言った。

「いいですね。これを買いましょう。」

 ここでフリーヴァーツは口を挟む。

「金は俺が出すよ。俺のわがままでルイを巻き込んでしまったんだし、このくらいはさせてくれ。」

 ハルがすかさず言い、ソフィアも続く。

「だったら、みんなでお金を出そうよ!」

「そうですわ、私たちにも出させてください。」

 しかしフリーヴァーツは頑なで、頭まで下げる。

「いいや、これは俺なりのリーダーとしてのケジメだ。金は俺に出させてくれ。」

「そんなっ。私のメイスのためにそこまでしていただかなくても……。」

 ルイは戸惑うが、ハルは発想を変えて提案する。

「分かった、お兄ちゃんがそこまで言うのならそうしよう。でも、私も後でルイさんとお兄ちゃんに何か奢るよ。」

「それがいいですわ。フリーヴァーツ様は一度こうと決めたら曲げようとしないので、これが一番丸く収まるのですわ。」

「そうですか。では私も後で皆さんに何か奢りましょう。」

 ソフィアもハルに援護を出したことでルイが納得し、話がまとまった。


 その後も俺たちはそれぞれ自分にあった武器を注文していく。先ほどのやり取りのせいか、俺は自分の注文をする段になって不図(ふと)、パーティーのみんなに感謝の贈り物をすることを思いついた。

 俺とソフィアが付き合っていると冷やかされるのは嫌だったので、自分の片手剣を整備と一緒にコッソリとソフィアへのプレゼントも依頼する。ソフィアへの()()()()()()()()なので、腕によりをかけて頼む、とヒッソリ伝えたら、デールの父親は何かを察したように「フッ、俺に任せておけ。」と小声で返してくれた。

 さて、ハルにだけ何もプレゼントが無いのもどうかと思うので、ハルにも何かお礼の品を渡そう。よく食べるハルには後で食べ物を奢れば喜んでくれるだろうか。


 それから、デールさんの父親に俺たちの冒険譚を聞かせたり、彼から今の街の状況をさらに詳しく聞き出したり、武器を作るのに足りていない素材は何かを質問したりして過ごしていると、やがてレティシアさんが俺たちに合流した。彼女は当然のように酒の匂いを漂わせていた。


「ひっさしぶりー!デールの親父さん!今日は私の杖を作ってもらいに来たよー!」

「おうおう、すでに出来上がってんな。だが、お前さんの杖は今のところ作れねぇよ。上質な魔石が無ぇ。」

 そうなのだ。魔法を補助する武器を作るためには魔石が必要だが、俺たちの手元には良い魔石が無かったのだ。ここにきて、ヤーキモーのダンジョンで魔石が確保できなかったのが悔やまれる。エルダーリッチの魔石は俺の攻撃で砕け散ったし、ボスミミックの素材は回収する前にダンジョンごと消失したし。

「そっか~。でも、近日中にオーガがこの街を攻めて来るんでしょ?その時に魔石は手に入れるよ。」

「がははっ、お前ならできるだろうな。期待してるぜ。」

 デールさんの父親は豪快に笑った。

 結局、俺の片手剣とマーヴ君の槍、そしてイーダさんの杖を整備したり、僅かにアップグレードしてもらったりして退店した。俺たちの武器の強化で、デールさんの父親はさすがに疲れてしまったため、ソフィアへの贈り物は後日受け取ることになった。


***

 あの後、レティシアさんが「よしっ、私は梯子するぞ。みんなも付いて来たまえ。」と言ったので、俺たちは酒場に来た。そういえば、レティシアさんがホレイショーは貿易が盛んで、海外の珍しい食材を使った料理が食べられると言っていたな。そんなことを思い出しながら店に入ると、異国情緒溢れる香りがした。シンベリン王国にはない香辛料でも使っているのだろう。

「わぁ、独特な匂いがしますね。」

 俺は思わず口に出した。しかし、ハルは意外なことを言い出す。

「あれ、匂いする?」

「ん?ハルは鼻が良いから匂いには誰よりも敏感だと思ったけど……。」

「あ、でもよく嗅いでみたら、なにか匂うかも?」

「ハルちゃん、鼻づまり?<キュア>かけてあげようか?」

「あー、気にしないで、イーダちゃん。鼻は詰まってないよ。」

 レティシアさんも深く気にすることなく、次のように言った。

「まあ、ハルちゃんにとっては嗅ぎなれない匂いだったから、認識するのに時間がかかったのかもね。」

「そうですね。さ!料理が楽しみだなぁ~。」

 ハルは気を取り直して、いそいそと行ってしまった。ハルに遅れないように、俺たちも店の奥へと入っていく。


 この店のメニューは確かに見たことの無い食材を使った料理が多かった。レティシアさんの「未知の料理を食べる時は旨いか不味いかドキドキするよね。ギャンブルみたいだね。」という発言を聞き流しつつ、俺たちはそれぞれ好きなものを注文した。レティシアさんは当然、酒を注文していた。


フリーヴァーツ「初めてこの料理を食べたけど、不思議な味がするな。」

マーヴ「そうっすよね。俺も初めてこの街に来たときは食事に驚いたっす。」

ソフィア「私とハルは貴族の付き合いで何度か食べさせていただいたことがありますが、クセになる味ですわ。」

ハル「そうだね。ただ、この店の味付けはちょっと薄いかな。でも、食感は楽しいよ。」

フリーヴァーツ「あれ、俺が食べているやつは結構濃い味付けだけど、淡白な味付けの料理もあるのか。」


 俺が感想を漏らしたとき、デールさんが突然、みんなの注目を集めた。

「お前ら、食事を楽しんでるとこ悪ぃが、こいつの話を聞いてやってくれ。レティシア、それで聞き込みの成果はどうだったんだ?」

「聞き込み?」

 俺は思わず聞いてしまった。

「そっか、フリーヴァーツ先輩は知らないっすもんね。」

 発言したのはマーヴ君だが、彼以外のレティシアパーティーメンバーも和やかな笑みを浮かべている。

「どういうこと、マーヴ君?」

「レティシアさんはよく、酒に酔ったふりをして、酒場やカジノで聞き込みをするんっす。」

「へぇ、そうだったんだ。」

 俺が感心していると、レティシアさんはドヤ顔で続ける。

「ふっふっふ、私がただただ酒が飲みたいだけの女だと思ったら大間違いだよ?」

「いや、お前が酒飲みたいのは本当だろ。まあいい、話を先に進めてくれ。」

「ちょっと、デール、私にとっては良くないんだけど!まあいいや。デールの言う通り、このままだと話が進まないし。そうだね、まずこの街の騎士団はベスの捜索に協力してくれるってさ。それから、オーガが攻めて来るって話だけど、オーガ陣営の戦力は思ったよりも強そうだったよ。」

「どういうことだ?」

 とデールさんが聞くと、レティシアさんは平然と衝撃の事実を述べた。

「以前この町に来たオーガロードが居るじゃない?その鬼とは別に、身長が10m程ある、巨大オーガが確認されたんだよ。それから、ノーマルオーガの数も尋常じゃないらしい。推定で1万体ほどのオーガが攻め込んでくるんだってさ。」

 1万!? 敵は1万もいるのか!? しかも、オーガロードと巨大オーガまで!? これは思ったより厳しい戦いになりそうだ。


 俺の不安を察したのか、レティシアさんは俺に微笑みかけて言う。

「怖がることはないよ、フリーヴァーツ君。ホレイショーはシンベリン王国にとっても、経済的に超重要だからね。なんと、明日の朝には王都Hamlet(ハムレット)――私の前の勤め先だね、そこから騎士団が到着するらしい。」

 ほっ。すごく安心した。正直、一万もの敵の数に恐怖したが、援軍が来るのは心強い。

 俺は安堵の表情を浮かべていたが、ソフィアは少し考えてから言った。

「何かを焦っているように感じますわね。」

「お、ソフィアちゃんは勘が良いな?実はこれが問題なんだけど、もしかすると、明後日には魔物が押し寄せて来るかもしれないんだって。だから、ホレイショーの領主は冒険者ギルドにも協力を要請しているらしいよ。私たちも、フリーヴァーツ君たちも、この戦いに参加させられるだろうね。」

 レティシアさんは再び俺を唖然とさせる。明後日だと。全然時間が無いじゃないか。しかし、俺の意識はマーヴ君の声で呼び戻される。

「俺はデールさんの故郷のためなら喜んで戦うっすよ!それが仲間ってもんっすよ!」

「おう、嬉しいこと言ってくれるじゃねぇか。」

 デールさんが嬉しそうに笑った。

 そうだ、マーヴ君の言う通りだ。俺だって、もともとソフィアとハルの故郷を取り戻すために戦っていたではないか。ならば、今は新しい仲間たるデールさんの故郷を守るために戦おう――!

 レティシアさんも嬉しそうに微笑んで続ける。

「冒険者ギルドも、ただで戦いに巻き込むつもりはないらしい。ホレイショーの防衛戦に参加した冒険者には報奨金が支払われるみたいだし、なんと、あのホワイトコーツまで呼び出したらしいよ。まあ、冒険者ギルドとしては、戦力の確保と冒険者の指揮のためだろうけど。」

「ホワイトコーツって、あの――ッ!」

 たしかソフィアが言っていた。グローブ町にも来ていた高名な冒険者パーティーのはずだ。デールさんも驚いている。

「ほう、エクストラスキルを持った嵐の勇者がくるのか。」

「ね、びっくりだよね。」

 レティシアさんは相槌を打った。……確か、ホワイトコーツのリーダー、ガレンさんは『テンペスト』の異名を持っていたんだったな。テンペストとは嵐のことだから、デールさんはガレンさんのことをいっているのだろう。


 さらにレティシアさんは言葉を継ぐ。

「明日にはこの町の冒険者はみんな冒険者ギルドに集められて、決起集会をするらしいよ。前々から告知はあったみたいだけど、ほら、私たちは今日の夕方この町に着いたばかりだから、漏れたんだね。とにかく、明日は決起集会に遅れないようにね。それから、準備も早く整えておくんだよ。これで私の話は終わりだよ。さ、料理を楽しもー!すいませーん、お酒のお替りくださーい!」


 レティシアには残念お姉さん属性を持たせたくて、貧乳設定とか、酒〇ス賢者設定とか、公務中にギャンブルやらかす設定とか、乗り物に弱い設定とか入れたんだよな。でも結局、貧乳設定はたいして使っていないな。


 あれ?するってーと、レティシアは無駄に貧乳にされたってことか?

 ……フッ、さすが残念お姉さんは違うぜ!


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