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第68話 天然キャラとのギャップ萌え

 無事に決勝進出を決めた僕達は、続く準決勝第2試合を見るべく客席に移動した。

 因みに今は観客なので、変身は解いて男の姿に戻っている。


「わざわざ変身しなくても、女の子のままで良かったのデス」


 相変わらずトウカは僕の事を女の子だと思っているようだ。いくら説明しても聞く耳を持ってくれないので、トウカの前では女で通している。


「えっと、あの〜。女の姿だと目立っちゃうから、ね……」

「ああ、なるほどなのデス。確かにこんな美少女ふたりが揃っていたら、目立ち過ぎてゆっくり観戦も出来ないのデス」

「そ、そだね」


 自分の事を美少女と言いきるとは、さすがですトウカさん。


『さあ皆様お待たせ致しました! 只今より、準決勝第2試合、姫様率いるチームエスタ姫と介助者達対、チームチョコミントアイスの試合が開始されます! 残るべくして残った親衛隊同士の対決! 勝って決勝でチームトウゆと戦うのは、どちらのチームでしょうかー!』


「やはり残ったっスね、チョコミントさん」

「ん。当然」

「このまま決勝まで行って優勝やで!」

「ん〜」


 エスタが腕を組んで何かを考えている。


「どうしたっスか姫様? おトイレに行き忘れたんスか?」

「も〜! 私をオシッコキャラにするのやめてくださいね〜!」

「何か心配事でも?」

「ん〜とですねぇ。私達って〜、この戦いに参加したのはぁ、ゆーゆさんを王様にしたいからですよねぇ?」

「まあ、そっスね」

「だったらぁ、私達が戦う意味って無くないですかぁ?」

「た、確かにっス!」


 コラコラ! 何そこで怪しい話してんだ?


「そりゃそうなんやけど、だからってこのままどっちかが不戦勝、なんて事になったら客席ドッチラケやで〜」

「ん」

「それもそうですねぇ。この後すぐに決勝戦ですからぁ、出来れば消耗無しで臨めたら、ゆーゆに勝てる確率も上がると思ったんですけどねぇ」


 そんなに王様になるのイヤなんかい!


「さすがにジャンケンで決める訳にもいかないっスから、やるっスよ!」

「おう!」

「仕方ありませんねぇ」

「かるみる隊の戦いを見せたろやないかい!」

「ん。見せたる」


『チームアイスはチョコミントのふたりが、チームエスタ姫はロッタ選手とブラウ選手がそれぞれ前に出てまいりました!』


 かなり端折ったな。


「姫様!」

「はぁい! 強化魔法、てんこ盛りで行きますよ〜! ストレングス! アクセル! マジックブースト! マジックシールド!」


 ありとあらゆる強化魔法をロッタとブラウにかけるエスタ。


 うわぁ……魔力のオーラを見ただけで分かる。僕の強化魔法なんか比べ物にならないぐらい強力だな〜。

 あれなら、チョコのパワーにも対抗できる……か?


「ブラウ!」

「おう!」


 ブラウが剣を構えながら、チョコに向かって走って行く。


『ブラウ選手がチョコ選手に攻撃を仕掛けます! 騎士団団長であるブラウ選手の攻撃が、巨人をも投げ飛ばすチョコ選手に通用するのかー!』


「ロッタ!」

「ハイっス! バーニングファイヤー!」


 ロッタが上級炎魔法を放ったが、チョコに向けてでは無く、何とブラウに向けてだった。

 その炎はブラウの剣に命中し、剣が真っ赤に燃え上がった。


 魔法剣?


「何かヤバそうや! チョコはん!」


 チョコを援護しようと走り出したミントだったが、何か見えない壁のような物にぶつかり弾き飛ばされた。


「あいたー! な、何や? 何かあるで? もしかして、姫さんの魔法かいな?」

「正解ですぅ。ちょっと待っててくださいねぇ」


 ミントがエスタの張った防御魔法に阻まれている間に、ブラウの魔法剣がチョコの頭上に振り下ろされた。


『ブラウ選手の炎の剣がチョコ選手に炸裂ー! さしものチョコ選手も、これは大ダメージ必至かー?』


 だがチョコは、腕を頭上でクロスさせ防御していた。


『防いだああー! しかも素手で防御しましたチョコ選手ー! 恐るべき防御力! だがしかし、炎をまとった剣を素手で受けて、腕は熱く無いのかああー?』


「熱い……」


『やはり熱かったー!』


「お返し! でも死なないでね……」


 ブラウをぶん殴るチョコ。


「グハァッ!」


 吹っ飛ばされるブラウ。


『チョコ選手の一撃でブラウ選手が飛んだああー! 果たしてブラウ選手は無事なのかああー!』


 数メートル飛ばされ地面を数回転がり、ようやく止まったブラウ。


「グウッ。姫様の強化魔法がかかって尚この威力。とんでもないな」

「ブラウ! ヒール!」


 即座にブラウに治癒魔法をかけるエスタ。

 

「ありがとうございます、姫様」

「死なない程度に頑張ってくださいね〜」

「治っちゃった。やっぱ姫様の治癒能力は脅威。先に倒す!」


 エスタに向かって猛スピードで走り出すチョコ。


「怒らないでね」


 エスタの背後を取り、手刀で気絶させようとするチョコ。しかしエスタの防御魔法に阻まれ、チョコの手刀は届かなかった。


「クッ。硬い」

「お返ししますねぇ」

「マズい!」


 手刀の威力をチョコに反射するエスタ。

 咄嗟に距離を取りかわしたチョコ。


「危なかった……」


 普段はオトボケ天然キャラだし、戦闘時は前に出ないからあまり目立たないけど、やっぱエスタの能力って脅威的なんだよなぁ。


「ん〜? 何だか今、誰かにバカにされた気がしますぅ」


 いや、今のは心の声なんだから、さすがに聞こえないでしょ!





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心の地獄耳!
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