第64話 あんこ派? カスタード派?
エスタ達があっさりと準決勝進出を決めた後、少し休憩を挟みいよいよ1回戦最後の試合が行われる。
『お待たせいたしました! 只今より1回戦最後の試合、チームチョコミントアイス対チームアニオタの試合を行います! こちらも親衛隊のチョコミントのふたりを相手に、チームアニオタはどこまでやれるでしょうか?』
まあ、チョコミントのふたりがかるみる隊以外に負ける事なんて、考えられないよね。
こんな時、アニメや漫画だとまさかの敗北、なんて事はよくあるけど、さすがにそれは無いだろう。
アニオタと戦う事は無いと思うけど、一応ステータスを見ておくか。
天神・蘭馬
気持ちが明るくなればなる程、攻撃力、防御力、魔力が際限無く上がる。
あ、らんま1◯2関係無いんだ?
てっきり性別が変わる能力か何かかと思ったけど、まあ性別が変わった所で戦いに何の影響も無いか。
でも、気持ちに左右されるとはいえ、能力が際限無く上がるのは脅威だなぁ。
羽転・血紅
ダメージを受ければ受ける程強くなる。
ダメージが回復したら強さも元に戻る。
いやダメージを受けたら強くなるって……またリスクの高い能力が来たなぁ。
てか、一撃でやられたら終わりじゃん。
真激狂・仁
巨人に変身出来る能力。
ただし、一度変身してしまうと日付が変わるまで元の姿に戻る事ができない。
おお! こっちは名前のまんまの能力が来たな!
巨人になれるのは凄いけど、日付が変わるまで元に戻れないって……イヤだな。
僕は例の如く、トウカにも情報を教えた。
「みんなリスクが高い能力なのデス。でも1日巨人でいるのは1番イヤなのデス」
やはりトウカもそこに引っかかったか。
巨人化したらどれ程強くなるのかは分からないけど、でもなんたってチョコはあのダンジョンで、10メートル級の石像を投げ飛ばした事もあるからなぁ。
そして、チームチョコミントアイス対チームアニオタの試合が開始された。
「いっくよー!」
誰よりも先に、天真爛漫が飛び出した。
「チョコが行く」
「チョコはん? ほな、後のふたりはウチに任せときー!」
素早い動きでチョコに攻撃を仕掛ける天真爛漫。
チョコは防御に徹しているのか、中々反撃出来ずにいた。
『あーっと! 蘭選手、凄まじい猛攻だー! チョコ選手は蘭選手のスピードに翻弄されて反撃出来ないぞー!』
「む! 違うもん! 様子を見てるだけだもん!」
「仁! お前は奥の手だからな……俺達がヤバくなるまでは後ろで見てろ!」
「ああ、分かってるよ」
進撃◯巨人を残し、前に出るすと◯り。
「あんたひとりでええんか?」
「あんただってひとりだろ?」
「まあそやな……ほな、遠慮なく行くでー!」
数体の魔獣を創り出し、すと◯りを襲わせるミント。
『ミント選手、魔獣を召喚しました! ミント選手が召喚士という噂は本当だったー!』
「召喚士ちゃうわ! ウチはクリエーターや! ほんでもって、アイドルオタクや!」
ミントが作った魔獣の攻撃を全て食らってダウンする、すと◯り。
「いや全部食らうんかいっ!」
思わずツッコミを入れるミント。
『ミント選手の魔獣攻撃をモロに食らいました羽転選手! なす術なくそのままダウン!』
レフェリーが倒れたすと◯りの様子を確かめるべく近付くと、いきなり飛び起きるすと◯り。
そして、ミントの魔獣をあっという間に倒してしまった。
「なんやて!」
『ああーっとお! ミント選手の魔獣攻撃を全て受け、いきなり決まったかと思われた羽転選手! 飛び起きたかと思った瞬間、ミント選手の魔獣を全て倒してしまいましたー!』
「ウチの自慢の子達を一瞬で倒すなんて……あんた、中々やるやないか? でも、怪我はしてるっちゅう事は、全く効いてない訳でも無いみたいやなぁ?」
「さて、どうだろうね?」
「ほな試したるわ!」
そう言ってまた複数の魔獣を創り出したミント。
「いてこましたれー!」
「グハァ!」
またしても魔獣の攻撃を全て食らい倒れるすと◯り。
『再びミント選手の魔獣攻撃を全て食らいました羽転選手! 今度こそ決まったかー?』
だが、またスッと起き上がり、先程よりも更に速いスピードで魔獣を倒す、すと◯り。
「いや何やねんあんた? 弱いんか強いんか、よう分からんやっちゃなぁ?」
そりゃまあ、ダメージを受ければ受ける程強くなる能力なんて、初見で分かる訳無いよなぁ。
でも、いくらかるみる隊の仲間とはいえ、僕がそれを教えるのはフェアじゃ無いしな〜。
その頃、チョコも天真爛漫のスピードについて行けず、中々反撃出来ずにいた。
「ほらほらどうしたの? ただ立ってるだけじゃ、蘭には勝てないよ?」
え? 何だかチョコミントのふたり、ちょっと手こずってる?
『チョコ選手、蘭選手に全く手も足も出ないぞー! まさか大番狂わせがあるのかー?」
「チョコはチョコだけど、大判焼きはやっぱりあんこが良い。あ、でもカスタードも捨て難い」
あ〜、全然余裕あるわ。




