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第44話 思い込めば真実になる

 マズイ! 誰かパーティーメンバー探さないと、ガチでひとりで戦う事になっちゃう!


 僕が焦っていると、エスタがトウカに声をかける。


「ヴィオラお姉ちゃん! 私達のチームに入ってくれませんかぁ?」


 やはりエスタはトウカを取るか……となると、ブラウと組むしかないのか?

 いやまあ、また異能力を消す能力者みたいなのが現れたら助かるから良いんだけども……


「私はエっちゃんのチームには入らないデス」

「え?」


 え?


 僕が渋々ブラウに声をかけようとした時、まさかのエスタの誘いを断るトウカ。


「え? ヴィオラお姉ちゃん、何で?」

「エっちゃんとロっちゃんはゆーゆを王様にしたいデスよね?」

「そう、だけどぉ」

「私はエっちゃんを王様にしたいデス。だからエっちゃんとは組めないデス」

「そんなぁ〜」


 そうなんだよ。普通は素性の分からない僕なんかより、現王女様のエスタに王位を継がせたいと思うのが普通なんだよ。


 そんなトウカが僕に声をかけて来た。


「ゆーゆは王様になりたくないデスよね?」

「う、うん」

「じゃあもし勝ち残ったら、誰を王様に指名するデス?」

「そりゃ勿論エスタだよ」

「なら、私はゆーゆと組むデス」

「お、おお、ありがとう」


 やった! 思わぬ形で仲間が増えたぞ!

 触れた相手の潜在能力を引き上げるトウカの能力はありがたい!


 半泣きのエスタを他所に、ロッタがブラウに声をかける。


「じゃあ仕方ないからブラウを仲間にしてやるっス」

「いや何故上から目線なんだ?」

「だってブラウは騎士団長を解任されて、かるみる隊に入ったんスよね? だったらかるみる隊ではあたしが先輩っスから、あたしの方が立場が上っス」

「ほんの数日の差だろう!」

「数日でも数時間でも先輩は先輩っス」


 ブラウはエスタ達に取られちゃったか……

 でもトウカが仲間になってくれたのはデカいぞ!


「あ、ゆーゆ、ひとつお願いがあるデス」

「ん? 何?」

「私もかるみる隊に入れてほしいのデス」

「え、でも戦場に出る事になるし、危険だよ?」

「私の能力は、兄さんやエっちゃん達を助けたくて貰ったものデス。だからみんなの助けになりたいデス」

「そっか……分かった。ようこそ、かるみる隊へ」

「ありがとうデス!」


 何だか大所帯になって来たけど、仲間が多いのは良い事だ。うん。

 

「早速チームが決まったようじゃの? 詳細は後日改めて発表するから、それまで各自準備を進めるが良いぞ。では解散!」


 翌日僕はサバイバルマッチに備えて、兼ねてからの計画を実行に移す為、例の雑貨屋に来ていた。


「え? そんなに本体買うのかい? あ〜、誰かのプレゼントかな?」

「う、うん。まあそんなとこ」


 全部僕のですけどね!

 ゲーム機の数だけ能力の同時発動が出来ると判明したから、今持っているソフトと同じ数の本体を買ったのである。

 これなら例えロッタやチョコが相手でも、互角以上に戦える筈だ。


 部屋に戻って早速全ソフトをセットして同時起動させてみた。

 初めはコマンドや情報が目の前に全部表示されて焦ったが、それは自分の意思で出し入れ出来る事が分かった。

 違うソフトなら同時に能力は使えるが、同じソフト内……例えばRPGの場合、いくら色んなジョブのキャラを持っていても、使えるのはあくまでその時操作しているキャラの能力のみである。

 そりゃあ、RPGのソフトをジョブの数だけ買えば同時発動は出来ると思うが、そうなるとまた一から全キャラを育てないといけなくなるので、今回は時間的に断念した。


 まあ他にも戦闘向きなソフトはいくつか有るし、上手く組み合わせれば何とかなるっしょ!


 その後、お互いの能力を再確認する為、僕とトウカは王宮内にある鍛錬場にいた。

 今現在僕が使える能力を、ひと通りトウカに見せた。


「凄いデスねゆーゆ。ほぼ万能デス。強化魔法まで使えるなら、私の出番無さそうなのデス」

「いやいや、僕の強化魔法はあくまで今使える魔法や力を強化するだけであって、トウカの、潜在能力を上げる能力は貴重だよ」

「私、お役に立てるデス?」

「勿論」

「そう、なら良かったのデス」


 キャラを演じてるせいか、トウカの口調がたまに不自然になるんだよなぁ。


「ねえトウカ」

「なんデス?」

「その〜、無理にキャラを作らなくても良いんじゃない?」

「な、何の事デスか? 私は元々こんな奴なのデス」


 いや、ボレアス城の時普通に喋ってたじゃん。


「それに、演じると言うならゆーゆだって女の子なのに男の子を演じてるのデス」

「え?」


 ああそういえば、ブラウとトウカのふたりだけは僕を女の子だと思ってるんだっけ。

 突然の事で思考が止まっちゃったよ。


「いや、この際だからハッキリ言うけど、僕は正真正銘の男だからね」

「分かってるデス。ゆーゆは絶対自分が女である事を認めないから分かってやれって兄さんが言ってたデス。私も10年間ヴィオラである事を黙っていたので、気持ちは分かるのデス」


 あ、ダメだ。

 兄と同じでこの娘も人の話を聞かないタイプだ。





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― 新着の感想 ―
チームメイトが居なかったら一人で分身して魔法少女チームを作る事になってたな!
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