表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

38/74

第38話 ロッタは百円?

 エスタに治療され回復した患者を含め、既に戦闘を終えたミント達が今度はロッタ対台風の戦いに注目している。


「どうやらミントさんも勝ったようっスね! あたしも頑張るっス!」

「アンビリーバボー! まさか、さんにんともルーズ、しんじられないねー!」

「あんたもすぐに仲間入りさせてあげるっスよ!」

「ノーノー! あなたかんちがいしてるねー」

「何をっスか?」

「べつにミーたちはチームバトルやってる、ちがうね。ミーとカイが、のこったユーたちをぜんめつさせればミーたちのかちね」

「そりゃまあ、ひとり一回しか戦えないなんてルールは無いっスが……」


 勝率はどうあれ、最終的に生き残った方が勝ちって事か……試合じゃ無いんだから、当然と言えば当然か。


「ところで……あんたもやっぱり転生者っスか?」

「イエス!」

「あんたも何か未練を残して死んだんスか?」

「そーね。ミーはがんばっておかねためて、やっとたてたマイホームをハリケーンでとばされて、ダイね」

「そっスか……それはお気の毒っス」


 アメリカとかのハリケーンは強烈だからな〜。


「だからミーはゴッデスに、にどとハリケーンにルーズしないよう、ウインドマジックのエキスパートにしてもらったね」

「風魔法のエキスパートっスか……じゃあやっぱりあんたは風魔法しか使えないんスね」

「……ゆうどうじんもんでーす!」

「いや、あんたが勝手にペラペラ喋ったんスよ」

「もんどうむようね! くらうね!」


 左右に広げた腕を交差させた台風。

 しかし特に何も起こらなかった。


「何の真似……まさか!」


 何かに気付いたロッタが慌てて横に飛んだが、何かがロッタの足を切り裂いた。


「っ痛ー! やはり何かを飛ばしたっスね?」

「よくぞかわしたデース。しかしこれならどうですかー?」


 今度は横だけで無く、あらゆる角度に両腕を振りまくる台風。


「ウォーターウォール!」


 水流の壁を作り出すロッタ。

 無数の何かが水の壁に当たり、水しぶきが弾け飛ぶ。


「なるほど……かまいたちっスか」

「もうみぬいたデスかー。あなた、なかなかゆーしゅーね」

「伊達に長年姫様の親衛隊をやってないっスよ。こう見えて、場数だけは踏んでるっス!」

「なるほど……ひゃくえんこうかってやつですねー」

「ひゃくえん? 何スか?」


 もしかして、百戦錬磨って言いたいのかな?


「ならば、これならどうですかー?」


 拳を握り両腕を引いて力を溜めた後、手を開きながら一気に両腕を前に突き出す台風。


「まったくー! 見えないから厄介っスねー! 技の名前を叫びながら撃つのが基本っスよ!」

「いったらばれるでしょー!」


 台風の放った風魔法のタイプを察知したロッタが、同じように両腕を溜めた後、前に突き出す。


「コンプレッション!」


 巨大な空気の塊が飛んで行き、ふたりの中間地点で何かに当たり止まった。


「やっぱり空気を圧縮して飛ばしてたっスね!」

「オゥ! やはりあなたゆーしゅーね! しかーし! ミーはウインドマジックのエキスパートね! おなじウインドマジックではミーにかてないよー!」


 台風の言葉通り、ふたりの中央でくすぶっていた風魔法が徐々にロッタの方に動いて行く。


「ほらほらもっとかんばるねー! ダブルのウインドマジックぜんぶうけたら、あなたバラバラねー!」

「ぐぬううっスー!」


 ロッタの間近まで迫る空気の塊。


「ロッタ!」


 劣勢なロッタを心配して、エスタが思わず声を上げた。


「バラバラになっても治してあげますけど〜! その前に死んだらダメですよ〜!」

「ひ、姫様ぁ! あたしが負けるの前提で言わないでほしいっスよー!」

「このままだとほんとーにバラバラね。どーしますか? こーさんするなら、いのちだけはたすけてあげますよー?」

「て、敵に情けをかけられるなんて屈辱っス! それに、いくらあんたが風魔法のエキスパートでも、魔法で負けるのは我慢ならないっスよー!」

「そーですか……ではかわいそーだけどバラバラ……」


 台風がロッタにトドメを刺そうと力を入れた時、何と台風の足下から無数の木の根が伸びて来て台風の身体を刺し貫いた。


「グハアアー! な、なんですかこれは? 木の根? なぜいきなりしたから? ま、まさか!」

「そっスよ。あたしがやったっス」

「い、いつのまに?」

「あんたが圧縮弾を撃った時からっスよ。足裏から地面の下を気付かれないようにゆっくり掘り進んだから少々時間はかかったっスが、力比べに持ち込めば立ち止まっていても不自然じゃ無いし、意識が前に向くっスからね」

「だ、だからあえておなじウインドマジックをつかったですか? な、なかなかのさくし……でーす」


 気を失う台風。


「こんなのは策でも何でも無いっスよ。単なる不意打ちっス」


 木の根を消しつつ、台風をそっと下に降ろすロッタ。


「本当は風魔法であんたを倒したかったっスが、残念っス……姫さっ」

「ワン!」


 エスタを呼ぼうと振り返ったロッタだったが、既にエスタはロッタの目の前に居た。


「うわぁ! ビックリしたっス!」

「もうこのパターンも慣れましたからね〜」


 ワンコ姫により、台風も無事に治療された。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
> ワンコ姫により、台風も無事に治療された。 もはや定型文( ˘ω˘ )
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ