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第33話 名前で遊んでみた

「ならば話は簡単だ」


 そう言って前に出るブラウ。


「能力を消す能力と言うなら、俺の鍛え抜かれた剣技をもってねじ伏せてやろう」


 あ〜確かに。魔法やチート能力を無効にするなら、単純に肉体の力と技で倒せば良い。


「行くぞ!」


 剣を抜き革命戦士に向かって行くブラウ。


「無能力者か……確かに純粋な力には俺の能力は発動しないが、良いのか? 一応こっちには人質が居るんだぞ?」


 チョコを自分の前に出す革命戦士。


「チョコとて親衛隊の端くれ! 常に命を差し出す覚悟は出来ている筈だ!」

「出来てない!」


 ブラウが剣を振り下ろす寸前、革命戦士の足を思いっきり踏みつけ、スルリと革命戦士の腕をほどき横に飛びのく

チョコ。


(いった)っ!」

「良くやった!」


 一瞬足下に気を取られた革命戦士の頭に剣を振り下ろすブラウ。


「やったっスか?」

「ロッタはん、それフラグやで〜」


 ミントの言葉通り、ブラウの剣は別の男の剣に防がれていた。


「油断し過ぎだぜ、リキちゃん」

「カイちゃん! 悪い、助かった」


 一旦後ろに飛び退くブラウ。


「貴様もか?」

「俺の名は反射魁(はんしゃかい)。リキちゃんと同じ親衛隊だ」


 反社会的勢力?


「いくら何でもあの数をひとりで相手にするのは無茶だぜ、リキちゃん」

「だが来てくれたじゃないか」

「まあな。他のみんなも来てるぜ」


 反社が目をやった先から、3人の男達が現れる。


「ひとりで先走ってはいけませんよ、リキさん」

「何だー? あの女、逃げてんじゃねーか」

「ひとり、ダメね。ミーたち、なかま」

「シン、ショウ、ハリー。みんな来てくれたか」


 律儀に自己紹介を始める親衛隊。


「初めまして、僕は猪突猛信(ちょとつもうしん)です」


 猪?


「ミーは、ハリーケーンね」


 台風?


「俺は熱中翔(ねっちゅうしょう)だ」


 病院行け!


 何なんだ? 下の名前だけならみんなカッコいいのに、フルネームだと完全にギャグになる!


「5対7か……まあちょうど良いハンデじゃない?」

「ああ、だが油断するな。どうやら奴らの中にも転生者が居るようだぞ」

「へえ、それは楽しみだ」


 あの口ぶりだと、アイツらの誰か、もしくは全員が転生者か?

 て事は、転生者はみんな何らかのチート能力を持ってる訳か。

 革命戦士だけでも厄介なのに、他の奴らはどんな能力持ってんだ?

 いや、名前で大体予想はつくか。


「さあ! それじゃあ俺はどの子と戦おうかな〜? よし! 君に決めた!」


 ミントを指差す熱中症患者。


「ウチか? ええで! 相手んなったるわ!」


 離れた場所に移動するミントと患者。


「では僕は、その子にしようかな?」


 チョコを見つめる猪。


「ん。ドンと来い」


 同じく広い場所に移動するチョコと猪。


「ではミーはあっちの子にしまーす」


 ロッタをご指名の台風。


「相手になってやるっス!」


「オイオイ! みんな女の子ばっかり選んでたら、何か俺達情けない奴らだと思われるだろー! だから俺はあんたにするぜ!」


 反社が僕を指名して来た。


「お手柔らかに〜」


「貴様の相手は当然俺だ!」


 革命戦士を逆指名するブラウ。


 こちらの人数が多いので、エスタとトウカが残る型となった。

 そもそもエスタは戦闘向きじゃ無いし、トウカは能力を持ってるのかどうかさえ分からないから、丁度良かったかもしれない。


 城の大広間でそれぞれの対戦相手と散り散りに分かれた、かるみる隊プラス1名。

 真っ先に動いたのは、先程革命戦士を仕留め損ねたブラウだった。


「今度は誰も助けてくれないぞ! 覚悟!」


 一気に革命戦士との間合いを詰めたブラウが剣を振り下ろす。

 しかし、どこからか取り出したナイフでブラウの剣を受け止めた革命戦士。


「何だと?」

「やれやれ……もしかして俺、能力を無効にする能力しか無いと思われてる? そんな訳無いじゃん!」


 素早い動きでブラウに斬りかかる革命戦士。


「クッ!」


 何とか防ぎきったブラウが再び距離を取る。


「貴様、剣が使えたのか?」

「当たり前だろ? 能力を消す能力ったって、あんたみたいに剣術や体術を使ってくる相手には無防備なんだから、そりゃあ剣術ぐらい覚えるっしょ!」


 ホントそれ。

 アニメとかでよくある能力だけど、普通に殴られたり拳銃使われたらアウトじゃん? て思ってた。


「そうか……だがそれはこちらにとっても好都合。小細工無しの剣術勝負といこうじゃないか!」

「暑苦しいけど、あんたみたいなの、嫌いじゃないぜ!」


 別の場所で対峙しているチョコと猪。


「ねえ、あなたは……相手の能力、消したり出来る?」

「え? いや、僕はそんな特殊な能力は持っていませんよ」

「そう……なら、死なない程度に手加減してあげる」

「ハハ。君みたいな小さい子に手加減とか言われて……やっぱ僕って弱そうに見えますか?」

「見た目では判断しない。だからあなたもチョコを見た目で判断しない方が良い」

「なるほど……油断ならない相手ですね」


 チョコを見た目で判断……言葉だけ聞くと、スーパーで買い物してるみたい。




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― 新着の感想 ―
チョコを見た目で判断…… バレンタインの手作りチョコとかたまにヤバいもの入ってたりする事もあるらしいですね。
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