表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/74

第15話 やはりロリキャラは必要!

「早く外に出るっス!」

「ダメだ! ドアが開かない!」


 慌てて外に出ようとしたが、当然のごとく入って来たドアはびくともしなかった。


 ゲームやドラマだと、どこかに停止スイッチがあったり秘密の抜け穴があるもんだけど……


「ヴァルト!」


 ロッタが叫ぶと、床から無数の木が生えて来て天井を支える。


 さすがは自分で天才魔法使いと言うだけの事はある。

 色々出来る娘だ。


「長くは保たないっス! 今の内に脱出方法を見つけるっス!」

「分かった!」


 とは言ったものの、どうする?

 一緒に天井を支える? いや、仮に操作キャラをプロレスラーにしたとしても、あくまで技が使えるだけで、僕自身がマッスルボディになる訳じゃ無い。

 壁を壊す? いや、そんな事したらこの部屋諸共崩れる恐れがある。

 やはりここは正攻法でドアを開けるか⁉︎


 僕はソフトをぷよリスに切り替えて、ドアの前に立った。

 ドアの前の空間にパズルが現れる。

 素早くそのパズルを解くと、アッサリとドアが開いた。


「開いたぞ! 2人共早く外に……姫様は?」

「え?」


 後ろを振り返った時、そこに居る筈のエスタの姿がどこにも無かった。


「さっきまでそこに居たっス! 何で居ないんスか?」


 こっちが聞きたいよ。

 いくら天然さんだからって、姿を消すなんて出来る訳が……


 エスタが居ない事に集中力が切れたのか、ロッタの魔法が不安定になり、動きを止めていた天井が再び下がり始めた。


「しまったっス!」


 そんな時、開いたドアから突然誰かが中に入って来た。


「え⁉︎」


 その人影は、地上1メートルぐらいまで下がった天井を、素手で軽々と持ち上げあっという間に空間が広がった。


「す、凄い! てか誰?」


 何とその人影は、どう見ても小学生ぐらいの少女であった。


「な、何でこんなとこに子供が? てか凄い力!」


 色々な事が起こり過ぎて思考がフリーズしていると、聞き慣れた声が僕達を呼んだ。


「ゆーゆさ〜ん! ロッタ〜! ん? それと見知らぬ女の子〜! こっちこっち〜!」

「姫様⁉︎ いったいどこから?」


 いきなり開いた奥の壁から顔を出したエスタが、僕達を手招きしている。


「姫様! 無事だったんスね? 良かったっス!」

「事情は後で話しますからぁ、早く〜!」

「そ、そうっスね! ゆーゆさん! そ、それと見知らぬ少女! あたしが抑えてる間に姫様の所に!」

「チョコは大丈夫。ふたりが先に行って……」

「え、でもっス⁉︎」

「ずっと手を上げてるの疲れるから、早く行って……」


 いや、ずっと無表情なせいか、全く辛そうに見えないんだが?


「わ、分かったっス。じゃあゆーゆさん、先に行くっス!」

「あ、うん。でも出口じゃ無くて姫様の方で良いんだな?」


 入って来たドアは開いたから、今なら脱出出来るが?


「姫様の居るとこが目的の隠し部屋の可能性が高いっス! ここまで来たなら試練をクリアしたいっス!」

「分かった!」


 ロッタが意外にちゃんと考えてるのには感心した。

 女の子2人を残して男の僕が先に逃げるのも気が引けるけど、変に時間かけるとふたりに余計な負担かけるしな。


 僕は素早くエスタが待つ部屋に入った。

 次にロッタが、そして謎の少女がバンザイの格好で天井を支えながら、ゆっくりとこちらに歩いて来る。

 そして部屋の寸前まで来た時、少し腕を縮めてから一気に天井を跳ね上げ、その隙にヒョイっと部屋に入って来る少女。


「ホイっ!」


 少女が部屋に入った直後、さっきまで居た部屋の天井が一気に床に落ち、激しい音と砂煙を上げた。


「あんな重い天井を軽々と……何なんだ君は?」

「ん? チョコは森永チョコだよ」


 え? 森永チョコ?

 この娘、森永製菓の広報か何か?


「えと……森永のチョコが好きなの?」

「ブー! 違う! 森永チョコじゃ無くて、森永千夜子!」

「あ、ああ、名前か。森永千夜子、ちゃん?」

「うんそう。でもチョコで良い」


 完全に分かった上でネタにしてるよな?

 てか、森永って完全に日本名……じゃあこの子も?


「僕は長久悠遊」

「長久悠遊……じゃああなたも?」

「うん。日本人の転生者だ」


 エスタ達に聞こえないよう、お互い小声で自己紹介をする。


「そう……よろしくね、ゆーゆ」


 いきなりあだ名呼び!


「ちょっとちょっと! 何ふたりでコソコソ話してるんスか? あたし達にも自己紹介させてほしいっスよ!」

「大丈夫。そっちのふたりの事は良く知ってる。エスタ姫に親衛隊のロッタ」

「え? あ、そうっス」

「私達も有名になりましたねぇ」


 いや、仮にも王女様なんだから、そりゃあ知ってるだろう。


「とにかく、チョコさんのおかげで助かったっス! ここを無事に出られたら、お城まで来て欲しいっス! 王様から報酬が出る筈っス!」

「うん、ついてく」

「それにしても、チョコたんは力持ちですねぇ? まだ子供なのに」


 しょこたんみたいな呼び方!


「ん〜? チョコはこう見えても、ハタチなんですけど?」


 いや、どこかのエロマンガのセリフ!



 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
合法ロリじゃないか( ˘ω˘ ) そういえば魔法少女のゲーム入れたら魔法少女になるんか???
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ