47.千年前の妖怪
千年天狗は、足音に意識を向ける。
助けを呼んだか……軟弱な奴じゃの。
じゃが、一人や二人増えたところで、儂の敵ではないわ!
これほどまでに陰陽師が弱い世になっておるとはな……これならば、儂の時代が来たと言っても過言ではない。
冒険者、とやらが居た所で、儂ならば……。
「第六術式展開」
「ぬ?」
刹那、呪力がブワッと増える。
ぬ……何か違う。あのアオとは何かが決定的に違う。
「複合術式……第一術式展開、第二術式展開」
千年天狗が目を見開く。
「ッ────!?」
三つも掛け合わせるじゃと!?
そんな陰陽師は……いや‼︎
知っておる。儂はこの戦い方を知っておる!
記憶の中に、一人おるではないか!
「カッカッカ! カッカッカ‼︎」
呪層壁が展開され、壁に反射して水命糸が飛んでくる。
雷による底上げされた威力と速さ。
天狗の気が付いた時には、目前まで雷の糸が迫っていた。
「【真雷水命糸】」
バァァァンッ……!!
土埃が舞う。
奴は死んでなどおらんかった。
まさか、悠久の時を経て巡り会えるとは思わなんだ……。
「久しいのう、久しいのう‼︎」
千年だ。千年、復讐の時を待ったぞ。
「陰陽師‼︎」
そこには、風で髪が揺れている上野ソラが居た。
「アオ、第六術式は範囲を絞って使えば、ドローンに影響ないよ」





