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第8話:ステータス

耐性の書き方を変更しました。


マイアさんに連れられて5分程歩くと、結構大きい宿屋の前で止まる。


「ここが”梟の止まり木亭”です。部屋も広めで食事もおいしい宿ですよ」


「結構いい宿のようですが、その分値段もそれなりなのでは…?」


こちとらまだろくに稼いでないのに、こんな宿に泊まったら……


「問題ありません。お給金でお釣りが来ますのでご安心ください」


そう言って扉を開けて中に入っていくマイアさん。まぁ、宿代はなんとかなりそうだし、変な宿に泊まるよりは…ね


「いらっしゃい。おや、マイアちゃんじゃないか、久しぶりだねぇ」


中に入るとやや恰幅のいいおばちゃんが声を掛けて来たが、何というかMMOでは定番ともいえる肝っ玉母ちゃんタイプに見える


「モームさん、ご無沙汰しております。今日は宿のお客さんをお連れしました」


「珍しいねぇ、マイアちゃんがお客を連れて来たのなんて初めてじゃないかい?それでそっちの子がそうかい?」


「初めまして、渡来人のカヅキと申します。明日から司書見習いとして暫く図書館に通うことになりました」


「へぇ、きちんと挨拶できるいい子じゃないか。なるほどねぇ…こういう子がマイアちゃんの好みだったのかい、そりゃぁ他の男共に靡かないわけだ」


うわぁ、典型的なおばちゃんだー…お見合いのセッティングとか好きそう。


「ちょっと、モームさん…?一体何を言ってるんですか?」


「何をってそりゃ、久しぶりに顔を見せた姪が男を連れて来て世話をしてくれって言うんだから、余程大事な人だって思うだろう?」


「ええ、そうですね。大事な方ですね。何しろ今日初めてこの街に来て、もう既に”図書館司書見習い”と認められているのですから…」


うおっ!マイアさんが静かに怒っていらっしゃる…やはりこの手の人は怒ると怖いな~…


「………わかった、あたしが悪かったよ。渡来人のカヅキだったね、見苦しいものを見せちまって済まなかったね。マイアちゃんも済まなかったね。久しぶりに会えたのが嬉しくて、少し浮かれちまったみたいだねぇ…」


「い、いえ…お気になさらず…」


「わかってくれればいいんです。それでここに来た理由ですが、彼を1か月間朝食と夕食付きで泊めて下さい」


「ああ、部屋は空いてるからそれは構わないけど、うちは先払いだってマイアちゃんも知っているだろう?」


そう言いつつこちらに視線を寄越す。そりゃ今日この世界に来たばかりで1か月分纏めて払えるとは思わないだろうからね、普通こうなる。


「ええ、もちろん知っています。なので用意して来ています。どうぞ」


「「え…?」」


さすがにこの対応には二人揃って驚いてしまう。だってそうだろう?何故マイアさんが支払いをする?もし初めから支払うつもりだったならば、ここに入る前に言った「お給金でお釣りが来る」などと言わず、そう言えばいい。なのにそうしなかった理由は…?


「モームさん?どうしました?代金はここにあるので手続きをお願いします」


「あ、ああ…わかった。1か月だね……これで良し。はいよ、これが鍵だよ。部屋は2階の一番奥にしておいたよ。食事はあんまり遅くなると片付けるから気を付けておくれ」


「はい、わかりました。頃合いを見て降りてきますね」


「それではわたしは戻りますね。カヅキさん、また明日お会いしましょう」


「ええ、また明日。今日はいろいろとありがとうございました」


そう言って、お互いに軽く頭を下げる。そしてマイアさんが宿を出て扉を閉めると、少し気が抜けたのか、ほっと一息つく。


「ふぅ…それでは一度部屋に行って休んで来ます」


「ゆっくりするのはいいけど、そのまま寝て夕飯食いっぱぐれないようね」


「はい、気を付けます」


そう言ってから階段を上り部屋に向かう。鍵を開け扉を開けると一人部屋にしては確かに広めの部屋だとわかる。ベッドの他に机と椅子、棚や服を掛ける所もあるというのに狭く感じないし、結構いい部屋なのでは?

汚れてはいないだろうが、一応服の表面を軽く払ってからベッドに腰掛けて、そのまま上体を倒すと柔らかく受け止められる。

一度深呼吸しながら目を閉じて思考をクリアにする。するとこちらに来てからまだ一度もステータスを確認していない事に気付く。

初めてのVRMMORPGって事でやはり多少浮かれていた部分があったんだろうなぁ…その後も本を読んでる時以外はいろいろありすぎて、すっかり抜け落ちてたという、我ながら何をやっているのやら……

さて、また忘れる前にきちんと確認しておきますかね~



名前:カヅキ

種族:人間(?)

職業:司書見習い

職種:探究者 Lv:1


体力:102

魔力:105

筋力:5(2)+1=8

耐久:5(2)+1=8〈+52〉(肉体的耐性補正)

知性:5(2)+1=8

精神:5(2)+1=8〈+54〉(精神的耐性補正)

器用:5(2)+1=8

敏捷:5(2)+1=8

幸運:8(3)+4=15〈+5+10+50〉(直感+悪運+豪運)


一般スキル:

《危険察知5》 《気配察知2》 《気配遮断1》 《生活魔法》

《魔力察知2》 《魔力遮断1》 《魔力操作2》 《魔術》(無1)

《高速思考1》 《並列思考1》 《自然回復力上昇5》 


特殊スキル:

☆秘匿 ・直観(職) ・看破(職) ・直感 ・豪運 ・悪運 ・好感


耐性スキル:

・肉体

【毒Ⅳ】  【麻痺Ⅲ】 【盲目Ⅲ】 【沈黙Ⅱ】 【石化Ⅰ】 【腐敗Ⅰ】

【酩酊Ⅳ】 【衰弱Ⅱ】 【疾病Ⅳ】 【出血Ⅱ】 【吸血Ⅰ】 【窒息Ⅱ】

【拘束Ⅳ】 【火傷Ⅰ】 【凍傷Ⅲ】 【感電Ⅲ】 【溶解Ⅰ】 【寒暖Ⅲ】

【暴風Ⅱ】 【肉体的苦痛Ⅵ】


・精神

【混乱Ⅳ】 【幻惑Ⅲ】 【睡眠Ⅰ】 【魅了Ⅲ】 【恐怖Ⅴ】 【気絶Ⅱ】 

【暴走Ⅳ】 【狂化Ⅳ】 【激昂Ⅰ】 【呪殺Ⅲ】 【魔力Ⅲ】 【封印Ⅶ】

【ストレスⅦ】 【精神的苦痛Ⅶ】


【属性】火Ⅰ・水Ⅲ・風Ⅱ・土Ⅱ・氷Ⅲ・雷Ⅱ・樹Ⅱ・光Ⅰ・闇Ⅳ・聖Ⅰ・冥Ⅴ


装備:

・右手:なし

・左手:初心者のナイフ

・ 頭:なし

・胴体:初心者の服(上下)

・ 腰:──

・ 腕:なし

・ 脚:なし

・ 靴:初心者の靴

アクセサリー:

・なし

・なし

・なし

・なし

・なし



……なにこれ?おかしくなーい?



≪システムメッセージ≫

<特殊スキル:秘匿 を獲得しました>

<一般スキル:生活魔法 を獲得しました>

<特殊スキル:幸運 が 豪運 へ進化しました>

<一部の記憶がアンロックされました>


は?!え?えぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!


耐性スキルはランクⅠにつき、ステータス補正が+1加算されます。

肉体的耐性なら耐久に、精神的耐性なら精神に補正が入ります。

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