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第25話:日々精進


その後、宿に戻った後は…


「そろそろスープやシチューを教えようかね」


「解体はある程度身に付いた感じですか?」


「まぁ、そうだね。それだけ出来れば外でも大丈夫だろうさ。あとは煮物と焼物だけど、焼くのは結構教えるのが難しい上に、身に付くまでに時間が掛かるからね。先に煮物を覚えさせてから、じっくり教えようと思ってね」


「焼き加減とか、実際にやらないと見ただけじゃわかりませんからね」


「そういうこった。それじゃ始めるよ」


「わかりました。お願いします」


料理修行と食事を終えて部屋に戻ってくると〔洗浄〕してからベッドに座る。

そしてステータス画面のスキル一覧を見れば、そこには平衡感覚のスキル名がしっかりと表示されている。


おおーっ!これ!これだよっ!やっぱりRPGと言ったら、この自分の成長を目に見える形で実感出来るのが醍醐味だよなー!

あー…、いいわー……うん、この”文字や数値で成長を実感する”この瞬間の達成感は何物にも代えがたい快楽だよなぁ~…

この瞬間のためにRPGをしていると言っても過言ではない。(異論は認める)


うむうむ、余は満足じゃ…

でも、まだまだ知らないことも欲しいものもたくさんあるからね。これから先も何度でも味わえる!それにスキルレベルもあるから、やり込み要素もバッチリだ!

予定していた知識を揃えたら、次は調薬系に手を出して非戦闘エリアで採取もしなければ…

いや~、実に楽しみだ。




などとウッキウキで各種修練の日々を過ごしていると、2日後に姿勢制御と体幹が、更に翌日には足捌きと集中のスキルを獲得。


よーし、よしよしっ!いいねいいね、素晴らしいっ!

そっかー、ここで足捌きが来るのかー。うんうん、いや~楽しい。こうなると他にもまだ派生先がありそうな気がしてくるなぁ……探すか!


となると舞踏が近そうな気がするけど、さすがに棒の上で踊りはちょっと…

そもそもダンスとかしたことないしな~。あと出来そうなことは…ジャンプとか?ああ、そう言えば跳躍なんてのもあったな。


あ、棒をボードに見立ててスケボーみたいな動きをしてみたら意外と何か出るかも?あれなら棒に乗ったままその場で旋回したり、棒だけ回転とか棒ごと浮き上がったりとか、いろいろ出来るようになれば何かしらのスキルが生える可能性があるのでは?早速試さねば!


それにしても、やはりこうやってあーでもないこーでもないといろいろ試行錯誤してる時が一番楽しいんじゃなかろうか?

決まりきった最強のテンプレをなぞるだけのつまらん作業より、無駄かもしれないけど自分の考察による未知への挑戦ってワクワクするよねー。それで想定外のいい結果とか出たらもうね、脳汁ダバーってなるよね!

あの快感を味わったら、テンプレとかゴミですわ。そのための行動で他人から奇異の目で見られようが笑われようが、そんなもん知ったことか!奇人?変人?それが何?ってなもんですよ。

でも面倒事だけは勘弁な!


それで希少で有用なスキルが生えて、それを見咎めた今までこちらを変人扱いしてた連中が「何でお前みたいのがそんなの持ってるんだよ!」とか言ってきたら、こう返してやるんだ。

「お前らみたいにテンプレをなぞる事しか出来ない凡人じゃないからだよ!」って言いつつ、笑いながら逃げる!はっはっは、ヘイトMAX間違いなし!それどころか限界突破して、顔どころか全身真っ赤にして追いかけて来そう。

おっと、何かやべーのが出て来掛けたのでしまっておかないと…(ぎゅっぎゅっ)


ふぅぅぅっ、よし、落ち着いた。

ちょっとテンション上がりすぎてやべーのが垣間見えた気がしたけど、もう引っ込んだのでノーカンです。えっと、何考えてたんだっけ?


そうそう、派生スキルが生える可能性だった。

本来の私なら、あんなアクロバティックな動きはまず無理だろう。だがスキルで強化された今の私だったら、多分だけどある程度までなら出来そうな気がするし、まだまだ多い調べものが終わるまでには結構な時間が掛かるため、それまでには何かしら結果が出るだろう。




「うおぉぉっしゃあぁぁぁぁあぁぁっ!!」(小声)


派生スキルの可能性を見出してから6日目、遂にというか漸くというか、ともかくその時は来た。



≪システムメッセージ≫

<一般スキル:跳躍1 を獲得しました>

<一般スキル:アクロバット1 を獲得しました>



跳躍スキルのために棒の上でジャンプをすれば、当然ながら着地するのは棒の上であり、その棒と床が当たって音が出るのもまた当然である。いかに音を抑えようとしてもそれなりの音は発生する。

静かな図書館内でそんな音を何度も出し続ければ、いくら奥の部屋であろうと苦情は来る。

つまり…「修練するのは構いませんが、騒音は出さないように」と、開始早々にマイアさんにお叱りを受けたのだ。


その後、可能な限りの消音機能を考え設けるのにも結構な苦労を強いられたが、それでも結果からすればどうと言う事はない。

決して毎日人数分のお菓子を用意して、大目に見て貰っていた訳ではない。




そこから3日後に旋回、更に2日後に静音行動が、その翌日に浮身が生えた。

静音行動はとても嬉しかったし、すごーくありがたいのだが…

なぜもっと早く生えてくれなかったのかとも思ってしまった……


更に翌日、そういえばまだ未獲得だった料理スキルが生えました。

うん、思えばこれが一番時間も手間も掛った最難関スキルでしたね……

モームさん、教えてくれてありがとう。でもまだ料理修行が終わらないのは、どうしてなんですかね?


その4日後、遂に各種情報収集と資料整理が終わる。国内及び周辺地理と地形に生態系、植物分布と植物系と動物系の詳細を調べ、調薬に関しても初歩的な事はわかった。(ほんとに初歩的な事しか書かれてなかった)


これでやっと採取に行ける最低限の条件が揃ったわけだ。

でも結局、薬草知識や植物知識などの知識系スキルは手に入らなかったなー…

なんでだ?まだ読み足りない?スキルとしては存在してるはずだし、条件が揃ってないだけだと思うんだけど……


それにしても、いやぁ長かったな~…

まさかほんとに街から出るまで1か月近く掛かるとはね……


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― 新着の感想 ―
[一言] 主人公君も常識に欠ける渡来人と同じなんやね……
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