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第173話:家屋建築


そんなわけで、建築作業が終わるまでは、全建築と全土木はオンにしたままにすることにした。毎回、出番終わったらオフにしてたけど、寝てる時もオンのままでも多分大丈夫だよね?


まぁ、それはともかくとして……両方オンにしても、あんまり変わらんなー……ただ、どういった手順でやったらいいのかって考えると、その時だけ手順は思い浮かぶんだけど、意識しない時は全く思い浮かばないのは、そういう仕様なのだろうか?

オンにしておくと、勝手にいろいろ指示されるようになっていても困るから、これはこれで良かったのかもしれん。スキルの操り人形になりたいわけじゃないからねぇ……


それに設計したら、あとは全自動で完成っていうのも、何か味気ないしね。便利なのはいいけど、やり甲斐がないのも困りものだから、作るのは自力のみってなってるのかもしれんなー。


それじゃ、手順もわかったことだし、家の方から作業開始しますかねー。

もう既に温泉の露天風呂は作ってあるので、そこを基点に進めていこうか。まずはそこに繋がる脱衣所からだな。まぁ、現代建築と違って鉄筋コンクリートなんてないので、基礎工事はしないんだけどね。

地面を露出させてから、圧を掛けて地盤を固める。その後で、木材を使って柱を建てるための土台となる枠組みを木材で行う。この枠組みが終わった時点で、家の構造が一目でわかるようになったとも言える。何しろ2階のない平屋建てだからね。


とはいえ、狭く感じないように天井は結構高く設定したので、屋根の位置はそれなりの高さになったけど、人が増えるわけじゃないし、作業部屋や物置もあるから平屋でも問題ないだろう。

上に延ばすのは、敷地面積よりも広い敷地を望むからそうなるのであって、そもそも敷地がいくらでも増やせるのなら、わざわざ上に延ばさずとも、横に広げればいいだけなのだ。そして、ここではいくらでも広げることができるために、とても贅沢に土地を使わせてもらったのだ。周りに人がいないっていうのは、こういう時いいよねー……


実際に、かなり広々とした間取りになっている。まず玄関と土間があって、8畳くらいの個室が4つに、襖で仕切られてる12畳くらいの広間が2つ、リビング、ダイニング、キッチン、トイレ、洗面所、屋内風呂と脱衣所、露天風呂用の脱衣所、作業部屋が2つ、物置2つ、ウッドデッキ、それらを繋ぐ廊下に、池に面した縁側と、盛り沢山である。ちなみに廊下の幅は2mにしました。これだけ広ければ、避けなくてもすれ違うこともできるでしょ?人間は3人しか住まないけど……


土台に引き続き、柱を組み上げ、屋根も付ける。これで骨組みは完成した。壁も床も内装もないが、それでも十分に家としての形がわかる。まだまだ作業は大量に残っているけど、ここまで形になった時点で結構感慨深いものがある。今でこれなら、完成した時はどれだけの達成感を得られるのだろうか?今から楽しみだ。


そして、当然のことながら、これだけ大量に木材を消費していれば、不足してしまうのも時間の問題である。そんなわけで、内装も含めた家の分と上流への水路の分も、まとめて伐採してきました。今回はスキルを使ったままなので、必要な本数はすぐにわかったため、念のために10本ほど多めに伐採して戻ってきた。


それから工房で加工するわけだが……おおまかな建材くらいなら、大きさを問わず作ってしまうので、非常に楽である。一応設定すれば、細かい加工もできるっぽいが、さすがにそこまでするとやりすぎな気がするので、自制していたりする。建材が完成したら、次はその完成品を持って作業を再開するだけだ。


全建築スキルを意識すれば、効率のいい順序はわかるし、建材を間違えることもないので、とても助かる。そうこうしているうちに、床板や壁板もほとんど嵌め終わり、いよいよ屋内用の風呂場の作成である。

湯舟は一人用だが、ゆったりと入れるように、かつ横になれるように180×100㎝と大きめのサイズにした。ついでに寝湯にもできるようにと、後頭部が痛くならないよう緩やかな曲線を描く枕部分も付いている専用の簀の子も用意したし、洗い場も作った。桶などの小物は、あとでまとめて作ることにする。


さすがにシャワーはホースがないので諦めたが、そのうち、材料が揃ったら是非設置したいところだ。その次はトイレ、続いてキッチンと水回りを先に作っていき、排水路と繋げておく。この辺は全建築をかなり意識しながら、決して水漏れとかしないように集中して作ったので、ほぼ完璧な出来のはずだ。


残っているのは各部屋とウッドデッキなので、先に部屋の方を作ることにした。この時、畳が欲しいなーとか思ったけど、これもホースと同じく素材がないため、諦めざるを得なかった。無念じゃ……


ウッドデッキは、川に面した位置に広めに作った。柵と手摺りも付けたし、階段も作ってウッドデッキから直接川へ行けるようにもしておいた。もしかしたら、普通の魚が住んでいて、それが戻ってきたら釣りができるかもしれないということで、釣り場も作っておいた。


そして、最後に屋根板を張り終えたら、内装には全く手を付けていないものの、一応家屋としては完成である!


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