9.スキルって何?
読みに来て下さりありがとうございます。
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朝食後は、リビングに移動をしてティータイム。
この世界の人は、ティータイムが好きねぇ〜。
サラに聞いたら……
アーリーモーニングティー……起き抜けの一杯。
モーニングティー……朝食後〜10刻ごろ。
(ランペイル家では、週末だけ)
アフタヌーンティー…15刻ごろ。
アフターディナーティー…夕食後。
まっ、私もお茶は大好きだから、嬉しいわ。
グレイの淹れてくれる紅茶は、とても美味しい。
そして、飲むとなんかホッとするし、身体がかるくなる。淹れ方にコツでもあるのかしら?
紅茶があるんだもの、探したら緑茶もありそうねぇ。製法が違うだけで、同じ茶葉だもの。
ちなみに、今日は、無の日らしい。
前世でいうところの、日曜日。
だから、お兄様たちは学院がお休み。
普段、お兄様たちは学院の寮で生活をしていて、週末だけ家に戻って来ている。
【王立学院】
10才から18才まで、国内の貴族、平民全ての子供達が通う義務がある。全寮制の学校。ただし、子供が既に職を持っている場合のみ、必要に応じて通学する。基本的に自宅学習で、通信制の学校のようなものだった。
学院内では、貴族も平民も平等な為、クラスは学力診断にて分けられる。
10〜13才は、一般教育として算術、歴史、地理、魔術などを学ぶ。
14〜18才は、専門知識を学ぶ為に各々希望する授業を受ける。
魔術科…魔術師、魔道具師など魔術関係
騎士科…騎士、冒険者など剣術関係
文官科…文官、商人など上記以外
小学校から高校までの全寮制で、一般教育や専門分野を勉強するところなのねぇ。平民も平等って素晴らしいわぁ。
「ところで、ジョアン。スキルを確認したかい?」
お父様が話し始める。
スキルとは、なんぞや?
「スキル……ですか?」
まず、確認の仕方、知らないんだけどねぇ。
「えぇーと、どうやって確認するのですか?」
「あぁ、そうか。教えていなかったね。【ステータス】と言うと、自分の情報がわかるんだよ」
「わかりました。えっと【ステータス】」
[ジョアン・ランペイル]
《状態》
健康
《属性》
無
《技術》
サーチS
ストレージS
リペア
ファーストエイド
アクア
ドライ
アシスト
「……。」
何かいっぱいでたわよ?
「どうだい?スキルは表示されたかい?」
「……はい。何かいっぱい出ました」
「ん?いっぱい?」
「はい。7個。」
「「「「「っ!!!!!」」」」」
アレ?みんな固まっちゃった…。
グレイまで?
「なっ、7個。み、見せて貰えるかい?」
「お父様、どうやれば見せられるのですか?」
「あっ、【ステータス オープン】で見せられるよ。試しに、ほら【ステータス オープン】」
すると、お父様のステータスが見ることが出来た。
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[スタンリー・ランペイル]
《状態》
寝不足
《属性》
火
《技術》
サーチ
ストレージ
セルフヒール
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「あっ、見れました。ん?あれ?」
スキル、3つしかないわよ。
「ジョアンも見せてくれるかい?」
「はい。【ステータス オープン】」
「本当に、7個だな」
「まぁあ」
「す、凄い」
「やっぱり、スキルも面白いなー」
「っ!」
そんなに驚くことなのかしらねぇ〜。
1人、失礼な事言ってるけどねぇ。
でも、どんなスキルなのか気になるわねぇ〜。2番目の孫と、ゲームで魔物を狩ってた私にとっては。あっ、今、思い出したけど、来週からランキングイベントあったじゃない!やりたかったわぁ。
82才にして、料理を食べること作ること大好き。16人ダンス&ボーカルグループにハマる。お笑いも大好き。格闘技も大好き。スマホもAIも使いこなす。アニメも漫画も大好き。ラノベも読む。流行りのゲームもやる。
なかなか、一般的なお年寄りではなかったが、本人はただ新しい物が大好きで、やりたい事をやっているだけだった。
『やらないで後悔するより、やって後悔した方が良い』と『なるように、なるでしょう』が口癖な、ポジティブ思考なおばあちゃんだった。