66.便利なアシストちゃん
いきなりでスミマセン。
本日、同時2話更新します。
これは1話目です。
「えっと、あとは【ドライ】と【アシスト】だけど、【ドライ】は乾燥させるのよね?【アシスト】はジョアンちゃんのスキルの補助ってことかしら?」
「ん〜よくわからないんですけど、頭の中で考えたら答えてくれた事があります」
「えっ!?何?その便利機能。じゃあ、もしかして【無】属性の事もわかるんじゃない?」
「えっ!?そう言えば聞いたことなかった…。ちょっと聞いてみます。
ーーヘイ、アシストちゃん。教えて。
ーーJ:【無】属性ってどんなの?
ーーA:んーとね、人によって2つ以上の属性が使えるよ。逆に全然使えない人もいるけど。
ーーJ:使えるかどうかは、どうしたらわかるの?
ーーA:どのタイミングかわからない。でも、その人が必要に駆られた時に、本領発揮って感じ?あっ、でも主なら属性関係なく《転移》は出来ると思うよ。Let's チャレンジ!!
はーーーーーーっ!?」
「「「「「「「っ!!!!」」」」」」」
「どうしたの?ジョアンちゃん?」
「あっ、ごめんなさい。あの、【無】属性はやっぱりジュリー叔母…姉様が言ったように、人によって使える使えないがあって、タイミングはその人が必要に駆られた時だって…」
「うん、うん。やっぱり、研究は間違っていなかったのね」
「で、ジョーは何に驚いたの?」
ノエル兄様が心配そうに聞く。
「えっ…あっ、あの、その前に《転移》って知ってますか?」
「《転移》とは、高位魔術師の中でも極一部の者が出来る空間移動じゃろ?」
質問にお祖父様が答えてくれる。
「高位魔術師の極一部…。あはは…」
「それがどうしたの?ジョアンちゃん」
お祖母様が不思議そうに聞く。
「アシストが言うに…属性関係なく、私には使えるかもって…」
「「「「「「「はーーーーーーっ!?」」」」」」」
「えっ!?どういうこと?ねぇージョアンちゃん!」
叔母様が興奮し、私の両肩を掴み前後に揺らす。
「あぁーーーーー」
ヤバい…脳みそが揺れてる…。
揺さぶり症候群になるぅ〜。赤ちゃんなら、死んでるわよ〜。誰かーーー助けてーー。
「母上ー、ジョアンがヤバい。止めて!!」
真っ先に助けてくれたのはヴィーだった。
「大丈夫か?ジョアン」
ヴィーは、私の背中をさすり水を渡してくれた。
「うぅー。ありがとう、ヴィー」
もう少し続いてたら、吐くところだったわ…。
「ごめんなさい、ジョアンちゃん。つい興奮してしまって…」
「大丈夫です。…で、何の話でしたっけ?」
「ジョーが《転移》を使えるって話!で、実際、出来るの?どうなの?」
ノエル兄様も興奮ぎみだ。
「いいえ、出来ないですよ?だから、アシストから聞いた時に驚いてしまって…」
「あーそういうこと。じゃあ、どうやったら出来るかアシストに聞いてみたら?教えてくれるんじゃね?」
ジーン兄様が言う。
『教えてくれるんじゃね?』ってジーン兄様は言うけれど、そんなに簡単にわかるのかしらねぇ〜。
ゲームとかなら、レベルアップしたら出来る様になるとかだけどねぇ〜。
レベルアップすると、有名RPGみたいに音なるのかしら?チャララ、チャッチャッラーーって。