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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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65.ポーション?

アラン兄様と屋敷に戻ると、ちょうどノエル兄様、ジーン兄様、ヴィーが下りてきたところだった。

「あっ、おはよう、ノエル兄様、ジーン兄様、ヴィー」

「あれ?2人でどこ行ってきたの?」

ノエル兄様が聞いてくる。

「ちょっとね〜」

そう言って、アラン兄様は客室へ戻って行った。

「何あれ?すっごい機嫌良いんだけど?」

ヴィーが自分の兄を見て驚いている。

「なぁ、ジョー、どこ行ってたんだ?」

ジーン兄様が聞いてくる。

アラン兄様が言わないってことは、内緒なのかしら?

私が話して、面倒なのは嫌よねぇ〜。

「んー、内緒〜」

と、誤魔化して自室に戻る。



ーーー食後のモーニングティー。


「いや〜、それにしてもドライフルーツに本当にあんなに効果があるとはなぁー」

お祖父様が言う。

「本当よ、肌艶も良くなってウエストも細くなるなんて。ありがとう、ジョアンちゃん」

お祖母様もお礼を言ってくれた。

「そうなのよねぇ〜。本当にあの効果はスゴイわ。前にお兄様に貰って視力が戻った時は驚いたもの。ねぇ〜、ジョアンちゃん。他のスキルも規格外なのよね?」

「規格外…?みんなそう言うけど、私が他のスキルを知らないので……本当に規格外なんですか?」


「そうねぇ、1つずつ見せてくれるかしら?まずは【サーチ】を。Sって言うのは、見ているもの全てを鑑定可能なのよね?」

「はい、私が見てるものは鑑定出来るみたいです」

「じゃあ……ヴィンスをサーチしてみて」

「えっ!?何で俺?」

「【サーチ】」



[ヴィンス・ロンゲスト]

伯爵ロンゲスト家、次男。9才。【雷】属性。


状態:野菜不足のため口内炎ができている。

   先程、階段を踏み外し右足首を負傷。


補足:わんぱく、痩せ我慢。

   隠し事あり。



「ふふっ。(ジーン兄様と同じように隠し事あり)」

「どう?何て出た?」

「えっと、ヴィー……野菜食べないから口内炎出来てるでしょ。それに、さっき階段踏み外して足首痛いんじゃない?」

「えっ!?何でそれ知ってんだよ!」

「見えたから。それより、足首見せて!」

そう言って、ヴィーの前で跪く。

「えっ!な、何すんだよ」


右の足首を触り

「痛いの痛いの飛んでいけー(【ファーストエイド】)」

「あ?あれ?足首の痛みがなくなった」

ヴィーはその場で立ち上がって、ジャンプし足首が痛くないことを確かめた。


「ジョアンちゃん、それが【ファーストエイド】なの?」

「はい、《おまじない》ってことにしてあります。なので、スキル発動は無詠唱です」

「素晴らしいわ〜。【ストレージS】は昨日から色々と出してもらっているから、じゃあ次は【アクア】ね。使ったことないのよね?」

「はい、屋敷で水はありますし」

「一度、出してもらえるかしら?あっ、このカップに」


「はい、えっと【アクア】」

空いたカップに、並々と水が入る。

「うん、普通の水ね。試しにお湯とか出せる?」

「んー(お湯出るかな?)【アクア】あっ、出た」

次のカップにお湯が入り、湯気をたてている。

「温度調節も可能なのね。ジョアンちゃん、その出た水を鑑定出来る?出来たら、見せて欲しいの」


「はい。【サーチ オープン】」



--------------------------------------------------------------------


[ジョアンの水]

ジョアンがスキルで出した水。


産地:ジョアン。


食用:可。


補足:常温。

   飲むことによって多少の回復が見込まれる。

   この水で料理を作ったり、お茶を入れると

   いつもより美味しい上に、多少回復するから

   一石二鳥だよ。

   悪阻も楽になるし、傷口にかけると自然治癒力

   がアップ。

   毒だって無効になるかも?

   

-------------------------------------------------------------------



「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」


「母上、これって出したら大変な事になるのでは?」

アラン兄様が叔母様に聞く。

「え、えぇ、これはさすがにヤバいわね。…ジョアンちゃん、この水は滅多な事では出さないでね!」

「は、はい、わかりました」

「皆も、他言無用じゃ。良いな?」


「「「「「はい!」」」」」


「……」

なんてこと、コレってただの水じゃないのぉ〜。

ある意味回復薬って事でしょ?ポーションってやつ?

それはヤバい!!ヤバいわよ〜。

で、どうしてこんな時にウチの両親がいないのよ〜。

お母様はわかるわよ、悪阻で寝てるのは。お父様はギル叔父様と二日酔いって、なんなのよーーーー!!!

あっ、でも悪阻にも良いなら後でお母様にあげましょうかね〜。


「ジョアン、大丈夫か?」

アランは私が呆然としているのを心配して、近くに来て話し掛ける。

「えっ、あっ、はい。ちょっと驚いてしまって……」

「無理に1人で考えるなよ。ここにいる人なら、相談でも何でも聞いてくれるから。なっ」

そう言いながら、優しく頭を撫でる。

「ありがとう、アラン兄様」


「「「アラン兄様ーーー???」」」

ノエル兄様、ジーン兄様、ヴィーが叫ぶ。

「ちょ、ちょっといつから、その呼び方になったの?」

ノエル兄様が聞く。

「えっ、あー、今朝から」

「はぁーー!?聞いてない!!」

ジーン兄様が言う。

「じゃあさー、俺のこともヴィー兄様ーーー」


「「「ない!!!」」」

ノエル兄様、ジーン兄様、そしてアラン兄様までが声を揃えて否定する。

「なんでだよー!!」

ヴィーが口を尖らせる。




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