197.気
しばらくするとパールに連れて来られたお父様とノエル兄様、グレイが来た。
あっ、ヤバい。
なんで、こんな時にノエル兄様いるのよ。
「ジョアン、用事と……は?トレント?はーーーー?ギガトレントじゃないか!」
「ジョーー!!説明っ!!」
「はいっ!!喜んでーー!!」
『ノエルもジョアンもうるさいよ。』
大声を出したことでパールに怒られた。
「「ごめん。」」
クリムゾンウッズであったことーーロッソ以外のことーーを説明する。
10分後、お父様とグレイは頭を抱えてしまった。そして、私は正座をしてノエル兄様のありがたいお話を聞いている。
「……で?その肩のは何?」
「えっ?ちょっと何を言ってるかわからないです。」
「「「……。」」」
『ジョアン、悪あがきしないの。』
「はい。……つい。」
皆んなに、前世で好きだった芸人のボケゼリフは通用しなかった。
「えーっと、私の…………の……です。」
「え?何?ジョー、ボソボソ話さないでハッキリ話して。」
『ジョーアーンー?』
うぅ〜、パールがお母様に似てきてるよ〜。
「私の、新しい契約獣のロッソです!」
「「「はーーーー?」」」
『は、初めまして、ロッソです。よろしくです。』
「「「カーバンクルーー!?」」」
顔を上げて挨拶をしたロッソに、3人は驚いた。
「と、ともかくリビングに行こう。マーガレットも呼ばなければ……。ギガトレントは……どうするんだ、ジョアン?」
「あー、どうしましょう?」
「どうしましょう?って、何で連れてきたのさ。」
「えーっと、説明するためとこのまま森に置いてきて、他の冒険者にやられないため?」
「あー確かに、討伐される可能性はありますね。」
グレイも納得する。
「んー?じゃあ、ここは本人?本木に聞いてみたら?」
「ぶっ……。何?本木って。」
「トレントどうする?森に戻る?それともウチにいる?」
「ジョアン、何をーーー」
『ココニ、イタイ。』
「「「喋ったーーー?」」」
「えっと……ギガトレントになると喋べーーー」
「「「るわけない!!」」」
「ですよね〜。」
『ね?ジョアンだから。』
『ジョアンだからなんだ〜。』
トレントは、中庭にしばらく滞在することになりトム爺とコアに改めて紹介をし、お世話を頼んだ。トム爺もコアも、呆れ顔をしながらもすぐに納得し了承してくれた。
理解のある使用人で感謝しかない。
*****
ーーーリビングにて。
ちょうど帰宅したジーン兄様も含めて、家族全員&グレイ、ナンシー、サラ、ケンが一堂に会する。
全員が、テーブルの上のロッソに注目する。皆んなに注目されたロッソは、どうして良いかわからず目が泳いでいる。
そんな中
「「かわい〜〜。」」
双子ちゃんが両頬に手を添えて目をキラキラさせてる。可愛すぎる。
「えっと……新しく契約獣となったカーバンクルのロッソです。」
『ロッソです。あの……よろしくお願いします。』
ペコリと頭を下げるロッソ。
「うおー、俺初めてみたよ。カーバンクルって本当にいるんだな。すげぇー。」
ジーン兄様が興奮している。
「あら、まあ。」
「マジか……。」
「ジョアン様らしいと言うか……。」
「さすがです。ジョアン様。」
上から、お母様、ケンさん、ナンシー、サラだ。
「カーバンクルって……。どうしてジョアンの元には、伝説級の魔獣が集まるんだ……。」
お父様が頭を抱えている。
「それは、私にもわかりません……。」
別に探しているわけじゃないからねぇ〜。
『ジョアンから、いい《気》が出ているからじゃないかしら?』
「「「「「気?」」」」」
パールの言葉に、全員が?だった。
「パール、《気》って生命力や雰囲気のこと?」
『そうよ。人間によってはドス黒い《気》だったりするけどジョアンは……そうねぇ〜、春の木漏れ日のような優しい《気》なのよ。』
「つまり、パールにはそれが見えると?」
『目に見えるんじゃなくて感じるの。』
「なるほど……。」
お父様は、何かを考え始めてしまった。
「そういえばさー、ロッソのサーチしたのか?」
ジーン兄様に言われる。
「あっ、まだです。ロッソ、ちょっと見せてね。」
『うん、いいよ。』
「【サーチ オープン】」
-----------------------------------------------------------------------
[ロッソ]
カーバンクル。成獣。
契約者:ジョアン。
属性:火
風
状態:健康。
補足:契約した為、人間との会話可能。
ジョアンとだけ念話可能。
一緒にいるだけで運気MAX。
-----------------------------------------------------------------------
うあ〜、【火】属性きちゃった……。以前、ジーン兄様がフラグたてるから。
運気MAXって、さすが伝説の魔獣カーバンクル。
私もゲームでしか知らなかったけど、本当なのね。
「おっ!【火】じゃん。これで、コンプリートだな。あははは。」
「凄いね、一緒にいるだけで運気MAXって。ジョー、学院にちゃんと連れて行きなよ。」
「えっ?ノエル兄様、魔獣を学院に連れて行っていいのですか?」
「うん。知らなかった?……ん?ヤバい。ジョー、テイマーギルドに登録してないよね?」
「テイマーギルド?」
「そう。テイマーギルドで登録をすれば、学院でも連れて歩けるんだ。」
「えーっと、全員連れて行く感じ?ブラウいない……。」
「あーたぶん、大丈夫だよ。」
ホントかな〜。まあ、ノエル兄様が言うなら大丈夫かな?
「じゃあ、冒険者ギルドにも達成報告がてらテイマーギルドに登録行って来ます。」
「あー、じゃあ僕も一緒行くよ。」
「ありがとう、ノエル兄様。じゃあ、いってきまーす。」
「「「いってらっしゃい。」」」
「「いってらーしゃい。」」
ブックマーク&評価をお待ちしております!
評価はページの下にある【☆☆☆☆☆】をタップして頂ければ幸いです。




