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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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111.3人の孤児

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ーーーその3日後のアフターディナーティーの後。


応接間に呼ばれていくと、お父様とお母様、その向かい側に見知らぬ男女が座っていた。


ん?誰かしら?

でも、見たことあるようなないような。


「お嬢様、初めましてトムの息子でマイクの父、ケントと申します。こちらは妻のユーミです。」

「義両親と息子がお世話になっております。」


「あっ、マイクのご両親?初めまして、ジョアンです。トム爺さん、ザーラさん、マイクにお世話になっております。」


「今回2人が来たのはね、ジョアンの友達のタニ嬢とコア君をケントの養子にしたいと、トムから相談されたんだよ。」

と、お父様がケントさん達の訪問の理由を教えてくれる。


「えっ!?タニちゃんとコア君?なんでトム爺さんが?」


「先日、コア君がお屋敷に来た際父を手伝ってくれたようで。それを父が凄く喜んでおりまして、その後、弟がお世話になったからと姉のタニ嬢からレース編みを頂き店頭で飾っておりましたら、その日から客の入りが違うと母が喜びまして。まぁ、それについては偶然だとは思いますがね。でも、父が作業中に2人の境遇を聞いて心を痛めまして、是非孫にしたいと私達に連絡が来て戻って来た次第です。」


「なるほど。ちなみに、どこかお出掛けだったんですか?」

「あぁ、ケントとユーミは商人をしながらウチの《影》だよ。」

お父様の簡潔な説明。


おぉ、タイキさんみたいなスパイさんですか。

どうりで会ったことないと思ったわ。

というか、商人=スパイなのかしら?


「で、ジョアンの意見を聞きたいんだ。どうかな?」


「素敵だと思います!!私もタニちゃんから境遇を聞いていたし、コア君がトム爺さんやマイクと楽しそうに作業しているのを見ているので、私としては賛成です。あれ?でも……タニちゃんはお母様も……。」

と、お母様を見る。


「ええ、メーガンちゃんとタニちゃんを勧誘していたけれど、でもタニちゃんとコア君を離れ離れにするわけにはいかないわ。タニちゃんにはトム達と一緒に通いで来てもらえればいいし、ザーラの手伝いがあれば完成品を持ってきてもらえば良いしね。」


「じゃあ、ケントとユーミは明日孤児院に行って院長に話をしてくれ。これは私からの紹介状だ。それとこれも一緒にシスターに渡してくれるかい?もう1人のメーガン嬢を我が家で引き取りたいという旨が書いてある。」


「「かしこまりました。」」ぐううぅぅぅ。


ん?何?今のは何の音?

あっ、ケントさんが真っ赤になってる。もしかしてお腹の音?


「あの……もしかしてお腹空いてます?」


「はい。すみません。帰国してすぐにこちらに来たもので……。」

ケントさんが真っ赤になって答える。隣にいるユーミさんも恥ずかしそうにしている。


「お父様、ストレージに入っている物出しても良いですか?」

肩を震わせているお父様に聞くと、うんうんと笑いを噛み殺しながら頷く。


ストレージから、甘露芋のポタージュ、唐揚げ、サンドウィッチ、BBQの残りで作っておいた野菜炒め(セウユだれ味)、ドライフルーツのパウンドケーキを出す。もちろん出来立てをしまってあったので、料理から湯気が出ている。


ケントさんとユーミさんがスタンリーに促され食べ始める。

「うまっ!!噂以上に美味い!」

「えぇ、本当に美味しい。各地で色々食べてますけど、お嬢様の料理が1番かもしれません。話に聞いていたから食べたかったんです。」


「あの……噂って?話に聞いていたって誰から?」


「先日タイキに会った時に、お嬢様の料理が絶品だったと話していたんですよ。えぇーと、メソ汁?が特に美味かったと。たぶんアイツのことだから、他の商人にも宣伝しているかと。」

「私は他の商人仲間から、ランペイル領の料理の質が上がったと聞いていまして。」


「あぁー、なるほどです。あっ、そのメソ汁もありますけど食べます?」


「「ぜひ!!」」

「ジョアン、私も。」

お父様まで。


「ふぅ〜、相変わらず美味いな。何だろうね。呑んだ後に飲みたくなるんだよね。」

お父様、よくわかります。呑んだ後にラーメンや味噌汁とか、食べたくなるのよねぇ〜。


「本当に美味しいです。こんなに具沢山のスープは初めてですけど。」

と、ユーミさんが言う。


「具材はだいたい何でも合うんですけど、今回はオークの肉が入った豚汁です。あっ、そのオークはマイクさんから貰いました。」


「そうですか、マイクが。」

ケントさん、嬉しそうねぇ。息子が獲ってきた具材だからねぇ〜。


食事を完食した2人は帰って行った。


翌日、ケントさんとユーミさんは孤児院に行って院長と面談をし、無事にタニちゃんとコア君は養子になった。トム爺さんとザーラさんは喜び、マイクは妹と弟が出来て嬉しくて早速2人を連れて街で買い物したそうだ。服やら靴やら本やら色々と買おうとするので、タニちゃんとコア君が必死に止めたと2人から聞いた。


メーガンちゃんも使用人として屋敷にやって来た。

私の事を、お嬢様と呼ぼうとするのを必死に止めさせた。


3人は洗礼式を受けてない事がわかり、グレイ、トム爺さん、マイクが保護者として、教会に連れて行った。

その結果……

メーガンちゃんは【無】属性、スキルは《スピード》。

タニちゃんは【無】属性、スキルに《スピード》《気配察知》。

コア君は【土】属性、スキルに《グロウ》


《スピード》は集中することにより、作業速度が速くなる。

《気配察知》は一定範囲の気配を感じ取り、そこに何がいるかどのくらいの数かわかる。

《グロウ》は主に植物の成長を促す。試したところ、埋めた種が翌日には花を咲かせるほどの力があった。


3人はスキルに困惑していたが、私が《アシスト》から聞いたスキル内容を聞くと喜んでいた。特にコアは、【土】属性で《グロウ》があれば、トム爺さんの役に立てると嬉しそうだった。もちろんそのコア君を見ているトム爺さんも嬉しそうにしていた。



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