表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/561

11.魔術馬鹿のノエル

ノエル兄様の部屋は、シンプルだった。

天井まである背の高い2つの本棚に、目一杯の本が。

本のほとんどが、魔術に関しての物だった。

本当に魔術が好きなのねぇ。

きっとサーチしたら、魔術馬鹿って出るんじゃないかしら?


「ジョー。なんか失礼な事、考えてない?」

「っ!!い、いえ、何も」

ノエル兄様、侮れない。

「じゃあ、さっきの続きね。サーチの事は、わかったよね?」

「はい。見たモノを検索できるってことですね?」

「そう、正解。じゃあ、次は、ストレージだね。ストレージってのは、収納魔法だよ」

「収納魔法?」

圧縮袋みたいに、収納しやすくなったりするのかねぇ。

「収納魔法ってのはね、魔法で作り出した空間に物を収納する魔法だよ」

「魔法で作り出した空間?」

「やってみたら、わかるよ」

「はい。【ストレージ】えっ!?」

目の前に、ぽっかり穴が開いた。


「そこに、収納できるんだよ」

「うわぁーすごい。便利ー!」

「でも、Sが付いていたよね?僕も、どんな性能か知らないんだよ」

「あっ、コレかな?」

私はストレージの横にある、表示を見つけ、指さした。


「ストレージの内容は、本人しかわからないんだよ。なんて書いてあるの?」

「えーっと、許容量が、∞(無限)……」

「はぁーっ!?無限?」

「ストレージ内は、一定時間停止。ってあります」

「一定時間停止とかって……マジか……。通常のストレージって、時間停止とか出来ないんだよ」 

「時間が止まるってことは、できたてご飯を入れておけば、いつでもできたてが食べられるって事ですよね!」

「う、うん。まぁーそうだけど、何か勿体ない使い方だね」

電子レンジいらずって事でしょう?

最高じゃないの。


「まぁーいいや、他に何があるんだっけ?」

「えーっと、リペア、ファーストエイド、アクア、ドライ、アシストです」

「僕も知らないのがあるや」

「ちなみに、ノエル兄様のスキルは?」

「僕のは【ステータス オープン】」


-------------------------------------------------------------

 

[ノエル・ランペイル]


《状態》

   健康


《属性》

   火


《技術スキル》

   サーチ

   リード

   セルフヒール


----------------------------------------------------------------



「リードとセルフヒールってなんですか?」

そう言えば、お父様もセルフヒール持っていたわよねぇ。

「リードは、人より早く本や書類とかを読めるんだ。セルフヒールは、自然治癒が人より優れてるんだよ」

「へぇ〜そうなんですね。あっ、そうだ。この知らないスキルをサーチしたら、どんなスキルかわかったりします?」

「あーどうなんだろ?通常のサーチは見た()()モノしか検索できないけど、サーチSだと出来るかも知れないね?試しにやってみたら?」


「はい。じゃあ、まず【ステータス オープン】で、スキルを【サーチ】と」


-------------------------------------------------------------

 

[ジョアン・ランペイル]


《状態》

   健康


《属性》

   無


技術(スキル)

   サーチS…検索。鑑定。

        見ているあらゆるモノを検索、鑑定可能


   ストレージS…収納。

         許容量∞、収納内一定時間停止。


   リペア… 修理。

       修理する物の構造を理解していれば

       可能。

       ただし、素材が必要。


   ファーストエイド… 応急処置。

            止血、痛み止めなら可能。

     

   アクア…水源。一度に10万リットルまで可能。


   ドライ…乾燥。あらゆるモノを乾燥できる。


   アシスト…補助。

        思考内のあらゆるモノ、事柄について

        検索や補助を行う。

        スキル発動は無詠唱可能。


----------------------------------------------------------------


「あっ、できちゃいました」


ガタッ。「っ!!な、何?何なのこのスキル…。規格外すぎるよーーーー!!!凄い、凄いよー、ジョー!!!」

ノエル兄様は、立ち上がって私のスキルに驚き、感動し、私を抱き上げるとクルクル回りだした。


クルクル、クルクル……。

「あぁ〜〜〜。ノ、ノエルに、兄様、や、やめ、止めて…あぁ〜〜〜、め、目が、目がまわ、回るぅ〜〜〜。あぁ〜〜〜〜」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
★好評発売中★

html>
書籍情報はこちらから
★マグコミ様にてコミカライズ連載スタート★

html>
マグコミはこちらから
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ