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コミカライズ連載中【WEB版】享年82歳の異世界転生!?〜ハズレ属性でも気にしない、スキルだけで無双します〜《第11回ネット小説大賞 金賞受賞》  作者: ラクシュミー


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107.フラワーアレンジメント

いつも読んで頂きありがとうございます。


ブクマやポイントでの応援、とても励みになっております。

「料理やお菓子に人気が出たら…甘露芋の受注が増えます。……領主様、ありがとうございます。」


「いや、まだ礼には早いぞ。これから料理屋や宿屋、お菓子屋に試食させて、どうするか決めるからな。それまでは、先程の干し芋を生産して販売すれば良い。ジョウ商会で販売できるよう手配はしてある。作り方はエイブとジョアンが教えるから、まずはそちらを頑張ってみなさい。」


お父様に言われ、4人は私とエイブさんから干し芋の作り方を習い、帰る頃には販売可能な干し芋を作ることができるようになった。スキルで作ることで、大変なのはサマンサさんだけだったが、代わりに蒸したり、スライスしたりをジェシカさん達が担当した。聞くところによると、甘露芋農家の隠居さんの中にも【ドライ】を持っている人がいるらしく、ボケ防止の為に、手伝ってもらうとダニーさんは言っていた。

スキルってボケ防止になるのかしら?と、私は不思議そうにダニーさんの話を聞いていた。


そして、4人は来た時とは真逆の笑顔で屋敷を後にした。帰宅後、他の甘露芋農家を集め領主様との話の内容を伝えた。最初は話を話半分で聞いていた者達も、実際に干し芋を食べると、コレは売れる!と考えを改めた。

3日後、ジョウ商会で干し芋が販売され、今では即日完売の人気商品となった。


後日、お父様は屋敷に料理屋、宿屋、お菓子屋を集めて、甘露芋を使った料理やお菓子のプレゼンを行い大成功を収めた。

それに伴い、街では『ランペイル領名物』と謳った、甘露芋料理やお菓子が販売され甘露芋農家は嬉しい悲鳴を上げた。



*****



「スタンリー、じゃあ任せたぞ。マーガレットは安静に、元気な赤子を産んどくれ。何かあったら連絡をよこしなさい。ジョアンまたな。今度はワシ達の屋敷に遊びにおいで。待っとるぞ。」

と、お祖父様。

「スタンリー、マーガレットに無理させるんじゃありませんよ。グレイ、ナンシー、お願いね。ジョアンちゃん、鍛練頑張りなさいね。日々、精進あるのみよ。」

と、お祖母様。

「はい、頑張ります。お祖父様お祖母様、お気をつけて。絶対、遊びに行きます!」

と、お祖父様とお祖母様にハグをする。そして、2人の馬車が小さくなるまで、私は見送った。


あーあ、みんな帰っちゃったなぁ〜。

明日からお兄様たちも学院だから戻っちゃったし…。

私は、スパルタンコースをこなしながらーーーあっ、そうだ。孤児院のみんなを呼ぼう。

そうと決まったら、お父様たちに許可を取らないとねぇ〜。『報連相』は大切だものねぇ〜。


お父様に相談した結果は、OKだった。

その場でグレイに、孤児院に連絡を取るように頼んでくれた。あとは孤児院からの連絡を待つのみ。

じゃあ、花が好きなコア君の為にトム爺さんとマイクに話をして、冒険者になりたいルーとデニス君の為にアーサーとベンに話をしておこうかしらねぇ〜。

まずはトム爺さんの所かな?



作業小屋に来た。

「トム爺さん、いるー?」

「いるぞー。入っておいでー。」

中に入ると、先日作った火鉢のおかげで小屋が暖かい。その火鉢の上にはヤカンがシューシューと湯気を出している。私が加湿すると風邪ひきにくいと言ったのを守っているらしい。

「今日はどうした?」

「あのね、今度孤児院のお友達が遊びに来るんだけど、お友達の1人がねお花が好きなの。だから来た時にお花の話をして欲しいの。」

「おう、そんなことはお安い御用じゃ。温室とかも案内したら良いんじゃろ?」

「うん、来る日が決まったらまた教えるから。お願いね。あっ、あとコレ。」

と言って、ストレージから干し芋を取り出す。

「また、くれるのか?ありがとうよ、お嬢様。不思議なもんで、コレを食べてから頭痛や肩こりが治ったんじゃ。ザーラの便秘も治ったと喜んでおったよ。」

「喜んでもらえて良かった〜。なくなりそうなら、また言ってね。」

「良いのかのぉ、ワシなんかに。」

「当たり前じゃない、トム爺さんもザーラさんも私は家族だと思ってるから。」

「お嬢様に家族だなんて、恐れ多いが嬉しいもんじゃの。ひ孫ができたようなもんじゃ。本当のひ孫は、いつになるかわからんしな。」

「うふふ、マイクなら良いお嫁さん見つけてくるんじゃない?」

「そうだと、良いんじゃがな。あっ、忘れておったわ。これ、ザーラからお嬢様に渡してくれって言われておったんじゃ。渡し忘れたら怒られるところだったわい。」

そう言って渡されたのは、小さなバスケットに入ったフラワーアレンジメントだった。

「お嬢様に聞いて作った、この花籠が人気でのぉ。何でもプレゼントに最適じゃと、毎日お客さんが来ておるようじゃ。ザーラは、忙しいけど楽しいと言ってお礼にとワシにこれを託したんじゃ。受け取ってくれるかの?」


花籠は、ザーラから切り花が余ってるので何か活用方法がないか相談された私が、前世のフラワーアレンジメントを思い出して提案したものだった。

もちろん、前世であるような吸水スポンジがあるわけではない為、バスケットの中に小鉢のような皿の中に水を吸わせた脱脂綿を入れて、その中に切り花をさしている。


「わぁ〜可愛い。ありがとう。ザーラさんにも宜しく伝えておいて。」


あとで、部屋に飾りましょうかねぇ〜。

それにしても、ザーラさんは凄いわねぇ〜。私の拙い説明だったのに、こんなに素敵なフラワーアレンジメント作れるんだものねぇ〜。


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