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路上にて~たぬき三昧~  作者: 蓬莱刹那
急 たぬきの件でお電話を
5/6

通りすぎた茶色い物体

時はさらに過ぎた。

昭和も終わりに近づいて、私はというと家業ではなく、証券会社につとめはじめていた。

父の知人の市会議員選挙出馬にともない、ウグイス嬢を経験。

その翌年は大学のある市の市長選挙の電話作戦を経験。

電話をかけることにはかなり慣れていた。


私:ただいま~


バブルの真っただ中の証券会社につとめはじめた私。

ヘトヘトだったが。。。


母:はやくしめてっ!

と、ぴしゃりとドアをしめた。


私:どうしたの?

??? たぬきのはく製に布がかけてある。

なんだろう?


母:よく寝てるわ~

となりにいる父の方をみる


父:(座って足元にいる茶色いなにかをなでている)


私:た、たぬきっ!

(父の方をみて気が付いた)


父:なんか茶色いものが前を通ったんで、

追っかけて、籠をばさっとな。

そしたらたぬきだった。


追っかけて=追いかけて 東京、いや多摩方言?


籠=時代劇にでてきそうな、竹で編んだ背負うようになってる籠。

山菜取りとかに最適なものでございます。


たぬきの死体が2体でて、とうとう生きて動いてるのがでちゃいました。

これがホントの話なんだってばぁ。事実ってのはおそろしい。。。


母:なんか落ち着いててね、寝ちゃったのよ

私:そっか~


いっしょにたぬきをなでてみる。

父といっしょに記念写真をとる。


やけに人に慣れたたぬきである。


しばらくして母が言いだした。

母:このたぬき、どうしよう?

良くなれてるから人にかわれてると思うし。


私:きっと探してるだろうね。


父:(たぬきについてる首輪をみる)

たぬきの首には黄緑色の首輪がついていた。


父:なんか電話番号が書いてあるぞ

かけてみろ。


私:どれどれ?

(番号をみてみる)


私:ん~ たしかに電話番号だね。

でも最後の一桁が下半分消えてる

父:かたっぱしからかけてみろ


私:そだね。


そだね=そうだね 東京方言、いや多摩方言?


市外局番は隣の川崎市多摩区あたり

最後の一桁は上が消えてて、縦棒が半分だけ残ってる。

候補は、1 4 7 9


私:ねぇ、なんていってかけたらいいかな?

母:そうねぇ、

たぬきの件でお電話をいったらなんとか申すだろうよ。


私:そうする~

たぬきとのふれあい。楽しかったですな。

父から母へと主役は変わり、いよいよ私の出番ですぞっと

章タイトルでましたなぁ。実話ってのが、あはは~

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